今すぐできる不審者対策。子どもを犯罪から守るには?

一本道を歩く小学生の後姿

子どもの成長とともに行動範囲も広がり、それだけ危険にさらされるリスクも増えます。

不審者は明らかに怪しい見た目ではないため、特に子どもには判断しにくいものです。

小さな子どもは、笑顔の大人を警戒せず「いい人」として認識してしまう傾向があるようです。

実際にALSOKがおこなった防犯授業では「ニコニコしたおじさん=いい人」と判断した子どもたちがいました。

そこで、子どもが危険な目に遭わないために、親子で確認しておきたい不審者対策を紹介します。

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特に気をつけたいのは下校時間

下校中の小学生

千葉県警察の「不審者情報の分析結果」によると、子どもを狙った凶悪事件や犯罪の発生時刻は、15~16時が25%で最多、16~17時が20.2%、7~8時が10.1%となっています。

この結果から、学校の登下校時間に犯罪が集中していることがわかります。

朝は集団登校でも、下校は学年ごとに時間割りが異なるため一人で帰る時間が長くなりがちです。

遊びや塾、習いごとなどの外出の際に被害に遭うケースもあります。

不審者はどうやって近づいてくるのか?

ランドセルと防犯ブザー

不審者はあの手この手で巧妙に子どもに近づいてきます。

実際の声かけの手口にはいくつかのパターンがあります。

どのような声かけがあり、どのように対処したらいいのか、子どもと一緒に確認しておきましょう。

場所や行き方をたずねてくる

「○○駅にはどうやっていくの?」
「郵便局はどこ?」

子どもが知っていそうな場所を聞いてきて、「案内して」「連れて行ってくれる?」と、道案内を頼むふりをして車に乗せようとします。

相手は複数の場合もあり、大変危険です。

一人のときはもちろん、友達と一緒でも絶対に車に乗ってはいけません。

近くの大人に助けを求めるか、わからないと言ってすぐにその場から逃げるよう教えましょう。

追って来るようなら、車と反対の方向に逃げてお店や大人に助けを求めることも伝えてください。

ママやパパの話題を出す

「ママ(パパ)が事故にあったから病院に行こう」
「ママ(パパ)の友達だよ。お迎えを頼まれたから一緒に帰ろう」

驚かせて動揺したすきに連れ去ろうとしたり、ママやパパの友達と名乗ることで警戒心を解いて連れて行ったりします。

そのようなことが起きた場合に備えて、もし本当にそのようなことがあったときは誰に頼むかを子どもに伝えておきましょう。

「おじいちゃんおばあちゃん以外の人に言われても、絶対について行っちゃだめだよ」「ママやパパがお迎えに行けないときでも、○○ちゃんのママ以外の人にはお願いしないからね」と、子どもをよく知っている人に託すこと、知らない人には何を言われてもついて行かないことを説明しておいてください。

子どもの親切心につけこむ

「かわいがってる犬が迷子になっちゃったから一緒に探してくれない?」
「○○が痛くて困ってる。助けて」

など、困っている人を目の前にして放っておけない子どもの純粋な親切心や優しさにつけ込んだ声かけもあります。

「本当に困っているならかわいそう」と、子どもなら無視できないかもしれません。

そのようなときは、必ず大人を呼んで手を借りるよう促してください。

自分だけ、子どもだけで対応しようとしないことが大切です。

理由をつけて体に触ろうとしてくる

「ここにゴミが付いてるよ」
「ケガしてるよ」

何かと理由をつけて近づいてきて、不意に身体を触ろうとするケースです。

できるだけ人通りの多い道を選び、暗い道を通らないなど安全なルートを確認すると良いでしょう。

知らない人が近くに寄ってきたら走って逃げる、防犯ブザーを鳴らす、大声を出すなどして身を守るよう教えてください。

急に身体に触れてくる人に対しては、断固拒絶するべきであることを伝えましょう。

個人情報を聞き出そうとする

「どこの小学校に行ってるの?」
「名前は?」
「家はどこ?」

子どもに話しかけて言葉巧みに個人情報を聞き出そうとする手口もあります。

「知らない人に自分や家族のことを教えてはいけない」と伝えておく必要があります。

個人情報を取得してどのような犯罪に利用されるかわかりません。

急に聞かれてつい反射的に答えてしまうことがないようにしましょう。

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不審者から子どもの身を守るための対策

家に帰る小学生

子どもを狙った犯罪被害に遭わないために、折りに触れて子どもと一緒に不審者対策を確認しておきましょう。

「気をつけてね」という抽象的な注意だけでなく、どうなったらどうすべきかを具体的にイメージして理解させることが大切です。

「いかのおすし」を絶対に守る

防犯標語の「いかのおすし」を紹介します。

「いか」……行かない
「の」……乗らない
「お」……大声で叫ぶ
「す」……すぐに逃げる
「し」……知らせる

登下校のお約束として学校でも教わるかもしれませんが、家庭でもあらためて説明しましょう。

親が子どもに繰り返し、具体的に伝えることが重要です。

考えなくてもすぐ言えるようにしておきたいですね。

子どもの性格を把握している親だからこそ、できるアドバイスもあるはずです。

先述したさまざまな危険な声かけの事例をロールプレイングしながら、「いかのおすし」がきちんと使えているか確認しておくことをおすすめします。

「知らない人」とは誰を指すのかを教える

子どもにいくら説明しても、子どもなりの解釈が親の考えと一致しないことがあるものです。

「知らない人について行ってはいけない」と繰り返し伝えても、知らない人とはどのような人を指すのか理解していない場合があります。

挨拶を交わす近所の人、いつも犬の散歩をしている人、よく行くお店の店員さんなどは、子どもにとっては「知っている人」かもしれないのです。

子どもはその辺の線引きが大人と違うため、親が具体的に知っている人の名前を挙げて「それ以外は知らない人」と子どもに理解させましょう。

通学路や近所の危険そうな場所を把握しておく

登下校で使う通学路や習いごとで通る道を親子で一緒に歩いて、危険な場所を子どもに教えておくことも大切です。

子どもにとっては「危険な場所=信号のない交差点」などのようにとらえているケースもあります。

人気が少ない場所、暗い場所、見通しの悪い場所など、どこがどのように危ないのかを説明しておきましょう。

また、こども110番の家やこども110番の店、交番や逃げ込める場所なども確認しておくといいですね。

多くの場所を一度で覚えるのは難しいため、散歩やお出かけのたびに「ここにもあるね」と繰り返し伝えてください。

逃げるときは荷物を捨てて逃げる

危険を感じたときは、何はさておきその場から逃げることが何よりも大切です。

逃げる妨げになる重たいランドセルやかさばる手荷物は捨ててでも、不審者から離れて逃げることが重要です。

人が多い場所やこども110番登録のある家やお店まで素早く逃げられるように、言い聞かせておいてください。

子どもは、学用品などを置いて逃げたら親や学校に怒られてしまうという気持ちがあるかもしれません。

危険が迫ったときは、モノよりも逃げることを優先するようハッキリと伝えてあげてください。

防犯ブザーを鳴らす練習する

新一年生に防犯ブザーを配布したり貸与したりする地域は多いようです。

ランドセルに取り付けるのとは別に、遊びに行くときや習いごとに通うときなどに、別の防犯ブザーを持たせるケースもあるでしょう。

防犯ブザーは持っているだけで安心して、必要なときに使えないのでは意味がありません。

いざというときにスムーズに使えるように、実際に紐を引いてどのような音が出るのか体験しておく必要があります。

また、ママやパパは電池残量があるか、定期的にチェックしてくださいね。

大声のあげ方を教える

「いかのおすし」では「大声で叫ぶ」ことを教えています。

何かあったらどう大声を出せばいいのかを具体的に教えておいてください。

下手をすると「キャー」「わー」と叫んだくらいでは、ただのはしゃぎ声や遊んでいるものと受け取られてしまいます。

「助けてー!」と大きな声で言えるようにしておきたいものです。

人に駆けつけてもらう程度の声量は必要なので、大声を出せる機会や場所がない場合は、人に迷惑をかけないカラオケなどで練習しておくといいですね。

道端に停まっている車から距離を取る

不審者が徒歩なら走って逃げることができても、車で連れ去られたら助けを呼べず逃げるのも困難です。

まずは怪しい車に近づかないこと、そのためには路上駐車している車からはできるだけ距離を取って通りましょう。

怪しいと感じたら引き返したり、道を変えたりすれば危険を回避できます。

車との十分な距離が取れないときは、防犯ブザーの紐を握って素早く通り過ぎるなど、対策を教えてあげてください。

まとめ

できるだけ一人で歩かないこと、明るいうちに帰ることなどを徹底しても、子ども自身にも自分で身を守るための力をつけさせてあげなければなりません。

もちろん学校でも基本的なことは教えてもらえますが、家庭でも繰り返し具体的に対策方法を伝える努力をしてください。

ただし、知らない大人全員が不審者と思って、子どもを過度に怖がらせない配慮も必要です。

一部には悪い人もたしかにいますが、ほとんどの大人は子どもの味方であることは伝えていきたいですね。

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