「子どもの担任の先生に相談があるけれど、連絡帳に書いていいのかしら……」
そう悩むママもいるでしょう。
先生と保護者の日常的なやり取りには連絡帳を使いますよね。
ですが、子どもや他の生徒などに見られたくない内容のときには、手紙を使いましょう。
お世話になった先生へ、あらためてお礼を伝えたいときも手紙がおすすめです。
しかし、先生に手紙を書く機会は多くないため、書き方に悩みますよね。
今回は、保護者が先生に手紙を書くときのポイントや手紙の構成、テーマ別の例文も紹介するため、先生に手紙を書きたい方は参考にしてください。
保護者が先生への手紙を書くときのポイント
保護者が先生に手紙を書くときのポイントを紹介します。
5つのポイントに分けて解説するので、チェックしてみてください。
多くても便箋2~3枚まで
手紙を書くための便せんや封筒は、白・無地のものを用意しましょう。
色つきや茶封筒などは、避けてください。
内容には、要点をまとめて簡潔に書きます。
先生は多忙なため、長い手紙を読んでもらうのは負担をかけてしまうからです。
うまくまとめられるか心配ならば、一度下書きをするのがおすすめです。
もし、手紙では書ききれない相談ごとがあるなら、内容を手紙で伝えたうえで面談のお願いをするのが良いでしょう。
あて名は「○○先生」
「先生」は、「様」と同じく敬称になります。
ですから、封筒の表に書くあて名は「○○先生」でOKです。
校長先生ならば「○○小学校長△△様」や「○○小学校長△△先生」とするのが良いでしょう。
「先生」にさらに「様」をつけて「先生様」と書くのは、敬称を二重に重ねることとなり、間違った敬語表現となってしまうので気を付けてください。
また、難しい漢字の姓の方もいますので、字を間違わないようによく確認しましょう。
差出人は子どもの名前と自分の名前を書く
封筒の裏面には、差出人の名前を書くものです。
しかし、先生への手紙の場合、保護者の氏名を書いても誰からの手紙なのか伝わりづらい可能性があります。
そのため、手紙の最後や封筒の差出人には、子どものフルネーム+自分のフルネームを書きましょう。
(例)
山本 一郎
保護者 山本 花子
このようなイメージで、子どもと自分の氏名を並べます。
先生が普段接しているのは子どもなので、子どものフルネームも書いたほうが、先生にとってわかりやすいのです。
連絡帳に手紙があることを書いておく
手紙が書けたら、次は先生に無事に手渡しましょう。
基本的に、先生への手紙は子どもを通じて渡します。
子どもが長期欠席している場合など、状況によっては郵送も検討してください。
子どもを通して渡すなら、連絡帳に「子どもに手紙を預けています」と一言書いておくのがおすすめです。
そうすれば、もし子どもが渡し忘れても、先生から「お母さんからのお手紙預かっているよね?」などと声をかけてもらえて、渡しそびれを防げます。
解決したらお礼を伝える
手紙に書いたことで先生や学校に何か対応してもらったら、お礼を忘れずに伝えましょう。
その際は、簡単なお礼状や、連絡帳へのコメントなどでも良いですね。
「先日は○○について、ご対応いただきありがとうございました。おかげさまで息子も気にする様子もなく、以前のように楽しく学校に通えるようになりました。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。」
このように、お礼と先生の対応によって改善されたことを簡潔に伝えられるとベストです。
先生への手紙の書き方
続いては、先生への手紙の内容や書き方を解説します。
5つのポイントに分けて紹介するため、ぜひ確認してみてください。
1.はじめの挨拶
手紙の始まりには、挨拶文を書きましょう。
挨拶文というと時候の挨拶を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、堅苦しくなるのと、余計な文量が多くなるため不要です。
「いつも○○(子どもの名前)が大変お世話になっております。」のように、簡単な挨拶を一言入れるのが適切でしょう。
2.手紙を書いた目的
次に、何のために手紙を書いたのか、その目的を伝えましょう。
最初に保護者の意図をはっきりとさせておくことで、続く内容が読みやすくなります。
- (例)
- 「子どもから学校でお友達とけんかをしたと聞き、詳しい状況を知りたいと思い、お手紙を差し上げました。」
- 「お世話になった先生に、親として感謝の気持ちを伝えたいと思い筆を執った次第です。」
このように、端的に目的を伝えてから、補足が必要であればそのあとに続けて書きます。
3.具体的な内容
続けて、先生に相談したい内容、伝えたい内容を具体的に書きます。
子どもと友達とのもめごとなら、子どもから聞いていた内容を端的にまとめて書き、先生に事実確認をお願いするのが良いでしょう。
お礼の手紙なら、子どもと先生のエピソードや親として何に感謝しているかを盛り込むのがおすすめです。
特に、もめ事についての手紙の場合、ネガティブな感情を表してしまいがちですが、そのような気持ちを手紙に書くのは先生から見て良い印象にはなりません。
冷静に、事実を書くようにしましょう。
4.どうしてほしいか
次に、先に伝えた内容に関して、先生にどうしてほしいのかを書きます。
「直接先生の話を聞きたいので面談をしたい」「返事が欲しい」などですね。
また、期限も伝えると先生も動きやすいでしょう。
「来週までにお返事をいただきたく存じます。」や「今月中に、直接お話しする機会を設けていただけませんでしょうか。」など、「いつまで」がわかるように書いてください。
もし、先生にお礼を伝えたいだけであれば、どうしてほしいかを書く必要はありません。
5.締めの挨拶
忙しい先生に相談ごとをする場合は特に、相手を気遣うコメントを入れて手紙を締めると良いでしょう。
「ご多忙なところ大変恐縮ですが」「お忙しいところ申し訳ありませんが」などの表現を使ってみてください。
結びは「よろしくお願いいたします。」程度でOKです。
【テーマ別】保護者が書く先生への手紙の例文
ここまでお伝えしてきたことを踏まえて、先生へのお手紙例文をケース別にご紹介します。
必要な部分を参考にしてみてください。
転任・退職する先生に感謝の気持ちを伝えたい
〇〇先生
1年間、息子の△△が大変お世話になりました。
自分の意見をお友達に伝えることが難しかった△△ですが、先生の✕✕というアドバイスのおかげで、最近では友達にしっかりと話ができるようになってきています。
それもこれも〇〇先生のご指導のおかげと、大変感謝しております。
これからも先生にご指導いただきたいと思っておりましたので、ご退職されると聞き、残念でなりません。
せめてこれまでのご恩に感謝の気持ちをお伝えしたく、お手紙を書かせていただきました。
今後の先生のご多幸を心よりお祈りしております。
本当にありがとうございました。
子どもが勉強で悩んでいることを相談したい
〇〇先生
いつも大変お世話になっております。
△△ですが、わり算の筆算の仕方で少々つまずいているようです。
昨日、宿題の計算プリントが解けないようだったので、私がアドバイスをしながら一緒に解いてみました。
私からの助言があれば計算できるようですが、何も言わないと解けなくなってしまいます。
学校では、どのような様子でしょうか?
もしかして、授業をきちんと聞けていないのではないかと気になっています。
お忙しいところ大変恐縮ではございますが、お手すきのときに△△の授業中の様子を教えていただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
お友達とけんかになった状況を詳しく知りたい
〇〇先生
いつも大変お世話になっております。
今日は、△△と□□さんのけんかについて先生にお聞きしたく、お手紙を書きました。
△△が言うには、今日は学校で□□さんとけんかになってしまったそうなのですが、そうなった理由がよくわかりません。
先生のほうで経緯を把握していらっしゃるようでしたら、教えていただけませんでしょうか?
△△がけんかの理由をきちんと理解していないので、今後のためにも原因をわからせるべきと考えております。
急ぎませんので、お手すきのときにお返事をいただければ幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
まとめ
先生への手紙を書く機会は少なく、何もなければ一度も書かないまま卒業してしまうかもしれません。
保護者にとってはそれくらい特別な機会なので、どう書いていいか悩むのも当然です。
連絡帳で事足りればそれで構いませんが、込み入った話題は手紙のほうが先生も特別なこととして受け止めてくれるかもしれません。
手紙の内容は、忙しい先生への配慮や感謝の気持ちを忘れず、しかし伝えるべきことはしっかりと書きましょう。
この記事でご紹介した書き方や例文を参考に、ぜひ先生にママやパパの気持ちが伝わる手紙を書いてくださいね。
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