現役合格を目指して大学受験の勉強をがんばっている人にとって、予備校生になる未来は考えたくないですよね。
しかし、さまざまな結果を想定して準備したり、知識を得ておくことは無意味ではありません。
今回は、我が子が大手予備校の生徒として1年間過ごした体験をご紹介します。
1年間どのようなスケジュールで日々を過ごしていたのか、また親として予備校と関わることもあったので、その体験もお伝えします。
さらに、費用についても、どのタイミングでどれくらいの金額が必要になったのか詳しくお伝えしますので、ひとつの例として参考にしてください。
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ママライタープロフィール
21歳の息子、19歳の娘、14歳の息子を持つママライター。(※原稿執筆時)
知的好奇心を満たしてくれるものが大好物。
子供たちの影響でアニメにも興味あり。苦手なのは計算と掃除。
1年間のスケジュールは?
予備校生が1年間どのようなスケジュールで過ごすのか、おおまかな流れをご紹介します。
受験したい大学によってコースが変わったり予備校によっても違いがあると思いますので、あくまで一例として参考にしてくださいね。
基本的に平日は授業 空き時間は自習室で勉強
基本的に平日は1コマ90分の授業があります。
1時限目は朝9時半スタートで、最後の授業が終わるのが午後8時半頃。
時間割は毎週全く同じというわけではなく、週によって多少変わっていたようです。
また、日によっては授業が午後からのときもあり、朝はゆっくり支度して出かける日もありました。
授業と授業の合間で空き時間があるときは、自習室を利用して勉強していたようです。
夜、家に帰ってからも勉強していましたが、深夜まで勉強して体調を崩すようなことはありませんでした。
休みはどれくらいあるの?
週末は授業がない日が多く、たまに土曜日に授業があったり、模試が日曜日に行われることがありました。
しかし、どちらかは休みになっていて1週間の間に休みが1日もないことは、ほとんどありませんでした。
とはいえ、ゴールデンウイークはなく、夏休みはお盆の数日だけ。
年末年始も、大みそかと元旦以外はずっと予備校に通っていました。
長期の休暇はありませんが、ときどき気晴らしに友だちと遊ぶくらいの余裕はあった様子です。
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保護者として参加することは?
予備校は保護者が参加するような場面はないと思っていましたが、実際には数回足を運ぶ機会がありました。
進路決定のプロセスなど、子どもが高校生のときには知らなかった情報もあったので、保護者として参加してよかったと感じています。
保護者説明会
入校して少し経ってから、コース別に保護者説明会が行われました。
これから1年間のおおまかなスケジュールや、希望する大学の入試に関して、近年の傾向や倍率などについても知ることができました。
また、秋にもう一度保護者説明会があり、途中経過の報告や受験に向けてより具体的なスケジュール確認をする機会がありました。
高校の進路説明会では知りえなかった情報もあり、参加して良かったと思いました。
春の説明会には夫婦で参加している人もたくさんいて、みなさん積極的に参加されている印象でしたよ。
三者面談
担任の先生のような方がいて、子どもと一緒に面談する機会がありました。
夏と冬に行われ、1回は30分程度。
夏の面談では、入校時から現時点までどの程度成績が良くなっているのかについて、また夏期講習や模試などについても話を聞くことができました。
さらに、生活面や精神面にも配慮がある様子で、子どもの予備校内での生活も垣間見えて安心できました。
冬の面談では、進路の決定を中心に具体的な流れの確認などが行われます。
また、筆者は利用しませんでしたが、個別に相談できるシステムもあったようです。
大学説明会
大学の広報担当者が実際に予備校に来て説明会が行われていて、一度だけ参加しました。
子どもに参加して欲しいと頼まれ行ってみると、参加者の多くは子どもたちでしたが保護者の参加も意外と多く驚きました。
大学に入学したらどのような街に住み、どのような生活を送るのかなど、詳しく話を聞くことができ具体的にイメージが湧いてきました。
また、夜に行われるので、仕事終わりでも無理なく参加でき、パンフレットや入試要項などの資料ももらえました。
費用はどれくらいかかる?
親として一番気がかりなのは、予備校の学費ですよね。
予備校によってそれぞれに違いはありますが、同じ予備校内でもコースによって金額設定が異なるなど、入ってから知ったことがたくさんありました。
我が家の場合がどれくらいだったのかご紹介しますので、目安にして準備に役立ててくださいね。
入校時の学費
入校時には入学金と授業料がかかりますが、条件次第で入学金が免除(または半額)になったり、制度を利用して授業料の一部免除も受けられます。
我が子の場合は、制度を利用して一部免除になりましたが、約65万円かかりました。
かなり高額ですが、クレジットカードで支払いもできたので、スマートフォンからインターネット上で手続きしました。
春期講習
入校してすぐのタイミングで春期講習が始まり、子どもが申し込みをしたところ、追加で受講料が必要とのこと。
かなりのお金を支払ったので、これで終わりかと思ったら大間違いでした(説明文にはきちんと記載がありました)。
少し戸惑いましたが、落ち込んでいた我が子が未来に向けて歩き出しているのに、足を引っ張るわけにもいきません。
約4万円をクレジットカードで支払いました。
夏期講習
三者面談で聞いていたのですが、夏期講習でも追加で受講料が必要でした。
子どもが受けたい授業を選ぶので、人によって金額が変わるようですが、我が子の場合は約15万円。
春期講習と比べると約3倍!
予想より高かったのですが、少しずつ成績も上がってきていたこともあり、できる限り応援することに。
こちらも手続きはスマートフォンから簡単にできました。
冬期・直前講習
いよいよ受験本番が間近に迫ってくると、親として精一杯のことをしてあげたいと思うもの。
冬季・直前講習も子どもが選択した講座を合わせると全部で約25万円とかなり高額になりました。
しかし、ここまできて無理とは言えません。
日頃がんばっている姿も見てきたので、金銭面で後押しするのみです。
交通費やその他
授業料と別に、通学のため交通費も必要でしたが、予備校でも学割が適用されます。
我が子は最寄り駅まで自転車だったので、駐輪場も学割料金で利用できました。
また、予備校の寮が徒歩圏内にあり、寮生活を送りながら予備校に通うこともできるようです。
その場合はもちろん、生活費、食費など相当額が必要になります。
まとめ
予備校の1年間のスケジュールと費用についてご紹介しましたが、いかがでしょうか。
休みも適度にありつつしっかり勉強でき、子どもにとって良い環境だったと感じています。
費用については予想以上に高額で、子どもに教育を受けさせるには、前もってそれなりの準備をしておく必要があると思いました。
無理のないスケジュールで勉強に集中
昔のガリ勉のイメージはなく、体力的にも精神的にも、無理のないスケジュールが組まれている印象でした。
一方で、予備校は都会にあるので、周辺には誘惑もあります。
ある程度管理されているとはいえ、本人次第の部分もあると思います。
子どもの話では、途中から授業に来なくなった人も何人かいたそうです。
1年間の学費は約100万円
我が子の場合、学費は1年間で約100万円かかりました。
かなり高額ですが、国公立大学に進学すれば、卒業までにかかる学費は予備校の学費を含めても、私立大学よりも安くなるのではないでしょうか。
また、現役で第一志望に合格すれば考える必要はありませんが、もしものとき第二志望の大学に進学するか、もう1年頑張って第一志望を狙うのか、学費も考慮して決めなくてはなりません。
合格発表のあと、どの道を選択するかは人生を左右するともいえる重大な決断です。
しっかり時間をかけて考えたいところですが、実際には数日で決断しなくてはいけない場合もあり、たっぷり時間があるとはいえません。
金銭面だけでも前もって対応を考えておけば、より良い選択ができるのではないでしょうか。
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