小学校受験の面接は、いくら練習をしていても親も子どもも緊張してしまいがちです。
子どもにとって緊張する場であることはもちろんですが、親としても「子どもの将来を左右する」というプレッシャーを感じずにはいられません。
小学校受験の面接で聞かれる質問は、その答えから垣間見える親子の関わり方も見られています。
そのため、「ただ卒なく答えられればOK」という簡単なものではないのです。
この記事では、なぜ小学校受験に面接があるのか、そして面接の形式やよく聞かれる質問例、さらに面接に適した服装を解説します。
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どうして小学校受験に面接があるの?
子どもに対して面接をおこなう理由は、その子の人間性や個性も含めた素直な姿を見るためです。
どのようなことに興味があるのか、学校生活を楽しめるか、そして挨拶がきちんとできるか、年相応のマナーが身に付いているかどうかもチェックされています。
また、質問をよく聞き、落ち着いて考え、自分の言葉で話しているかどうかも確認ポイントです。
親への面接では、各家庭の教育方針も問われるでしょう。
質問を通して、家庭と学校の教育方針との間に乖離がないかも確認されています。
面接の形式
入学考査において面接をおこなわない学校もありますが、ほとんどの私立小学校では面接をおこないます。
学校ごとに面接内容は異なるものの、おおむねいくつかの形式に大別できます。
続いては、小学校受験における面接形式を解説します。
子どものみ
親のいない場で子どもだけに面接をすることで、面接官はその子のありのままの姿を見ようとしています。
子どもによっては、親がいない状況に不安を覚えるでしょう。
そのような状況でも、しっかりと受け応えができるかどうかが大切です。
質問の内容としては、一問一答よりも、一つの話題について深く掘り下げていく傾向にあります。
両親のみ
学校が両親面接で確認したいことは、志望動機や家庭環境、しつけ、教育方針などです。
子どもへの質問と同様に、一つの話題を掘り下げて尋ねていく傾向となっています。
そのため、質問数としては2〜3問程度のケースも多いでしょう。
母親だけではなく、両親ともにしっかりと子育てに関わっていることが伝わると、好印象です。
子どもと両親
この面接形式は、ある意味難しいです。
それは、質問への対応によって親と子どもの関係性が見られるからです。
ついつい親の目を気にしながら答えてしまう子どもがいますが、それはプラスの評価にはなりません。
また、子どもが面接官からの質問に答えられないときに、親がどのように対応するかも大切です。
両親も面接の練習やシミュレーションをしておかないと、いざというときに落ち着いて対応できませんので、準備は必須と心得てください。
集団
何組かの家族と一緒におこなう集団面接も、国立小学校の入学考査などで見られます。
ついつい他の家庭の回答に動揺してしまいがちですが、周りの話に惑わされず、自分たちらしく意見が言えるようにしましょう。
また、全体へ質問が投げかけられるケースもあります。
そのようなときには、積極的に発言していくよう心がけてください。
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小学校受験の面接でよく聞かれる質問例
学校ごとの特徴があるとはいえ、子どもや親に対する質問はある程度似ているものです。
ここでは、面接でよく聞かれる質問をご紹介します。
住所と電話番号を教えてください
自宅に関する基本情報は、高確率で聞かれる質問です。
こうした質問には、「えーと……」と考えなくても、よどみなく答えられるように練習しておきたいところです。
子どもが自宅情報を知っているということは、親が防犯や防災の意識を持って子どもに指導していることの表れととらえられます。
お友達のおもちゃを壊してしまったらどうしますか?
この質問では、自分が悪いということを理解し、素直に謝罪ができるかどうかが見られています。
また、協調性や、心の優しさ、さらには親の教育方針まで見られてしまう質問です。
模範解答としては「まずは友達にごめんなさいと謝ります。それから、お母さんに相談します」といった内容が適当でしょう。
どのようなことでお父さん・お母さんに叱られますか?
この質問では、家庭の教育姿勢が見られます。
決して、叱られる子どもが低評価となるわけではありません。
そうではなく、どのような理由でパパやママが叱っているのかが大切です。
例えば、生活習慣やマナーに関することなら、必要な教育をきちんとしているとわかるので好印象です。
しかし、子どもの自主性を損ねるような叱り方をしている、親の気分で叱っていることが透けて見えるような回答だと、面接官の印象を損ねるでしょう。
好きな絵本は何ですか?どうして好きなのですか?
このように、関連する2つの質問を同時に投げかけられた場合、子どもはまずしっかりと質問を理解しなければなりません。
さらに「好きな理由」を説明するには表現力も必要です。
難しい質問に対しては、スラスラと答えられないこともあるでしょう。
しかし、子どもは一生けん命考えているのですから、親は口を挟まずに待ってあげてください。
絵本の読み聞かせは子どもの感性を豊かにし、理解力も深めてくれます。
受験や面接に関係なく、日頃から読み聞かせの習慣を付けておくのがおすすめです。
【保護者へ】志望動機を教えてください
学校側は志望理由を聞くことで、家庭と学校との教育方針が食い違っていないかを判断します。
家庭の考え方はさまざまです。
ですから、その家庭なりの答えがあって当然で、むしろそうあるべきです。
学校説明会や運動会見学などで見たり聞いたりした、その学校ならではの特徴があるはずです。
その点に共感していることを自分の言葉で話せると好印象となります。
【保護者へ】学校にいるときに災害が起きたらどうしますか?
この質問では、家庭で普段から危機管理について話し合いを持てているかどうかが問われています。
できれば、具体的に「子どもには先生方の言うことを聞くように言っています。お迎えは小学校に近い私が行って、夫とは自宅で落ち合うことになっています」などと答えられると良いでしょう。
もしものときの対策について、具体的に家庭内で共有できていることが伝わると高印象です。
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小学校受験の面接に適した服装とは?
面接時の服装に厳密な決まりはありません。
大切なのは、学校の校風や雰囲気に合っている装いをしていることです。
ある程度、親子で統一感を出せると良いでしょう。
続いては、ママの服装、パパの服装、そして子どもの服装を男の子の場合と女の子の場合に分けてご説明します。
ママの服装
ママの服装は紺のスーツが定番です。
半袖の丸首ワンピースに丸襟ジャケットを合わせると、やわらかい印象となります。
スカート丈は、座ったときに膝が見えない丈を選びましょう。
ミニスカートやタイトなものは避けたほうが無難です。
学校説明会に参加するときには、ジャケットなしでワンピースのみでも構いませんが、どちらにするか迷ったときはジャケットを着ておけば安心です。
また、髪色が派手過ぎたり、だらしなく垂らしているのは印象を損ねます。
髪型をすっきりときれいに整えることも忘れないでください。
パパの服装
パパの服装の基本はスーツです。
色は、ママと同じく紺がおすすめ。白シャツと青系または紺のネクタイを合わせましょう。
スリッパに履き替える場合が多いので、ソックスまできちんと意識します。
色は黒か紺、座ったときにズボンの裾があがって素足が見えない丈を選んでください。
デザインはオーソドックスなものにしましょう。
おしゃれさはなくて良いので、きちんと清潔感のある着こなしをしていることが大切です。
子どもの服装
続いて、子どもの服装を男女別にご紹介します。
男の子
男の子の定番スタイルは下記のとおりです。
- 半袖ポロシャツ(白)
- Vネックのニットベスト(紺)
- 半ズボン、ハーフパンツ(紺)
- 無地のソックス(白)
- 革靴(黒)
夏に学校説明会があり、子どもが一緒に出席するときはベスト着用はなくて構いません。
女の子
女の子の場合、面接および考査時用と行動観察用の2パターンの服装が必要となります。
以下に、それぞれの場合ごとに適した服装を挙げます。
- 【面接および考査用】
- 半袖ブラウス(白)
- ジャンパースカート(紺)
- ボレロ(紺)
- 無地のソックス(白)
- ワンストラップのシューズ(黒)
- 【行動観察用】
- 半袖ポロシャツ(白)
- Vネックのニットベスト(紺)
- キュロット(紺)
また、暑い時期におこなわれることが多い学校説明会用も、できれば別で用意しておきたいものです。
考査時は紺が定番ですが、夏場であれば綿素材で水色のワンピースなどを取り入れるのも良いでしょう。
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まとめ
小学校の面接では、親子の関係性や普段の生活の様子、子どもの遊びの様子などが見られます。
その場限りで取り繕うことは難しいものですから、普段の生活から意識して育児に取り組みましょう。
また、子どもだけではなく両親の面接練習も忘れずにおこなってください。
せっかく面接の準備をしていても、きちんとした服装で臨まなければ努力も無駄になりかねません。
家族全員で適切な服装を身に付けて、考査や面接に向かいましょう。
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