学校給食の献立は、栄養バランスがきちんと考えられています。
親としては子どもの成長のためには好き嫌いなく給食を完食してほしいと考えるかもしれません。
しかし、好き嫌いが多い子やもともと少食な子など、何らかの事情や思いを抱え、給食を全部食べられない子もいます。
この記事では、子どもが給食を食べられない主な原因をご紹介します。
子どもが給食を食べるようになるために親ができることもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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子どもが給食を食べられない原因を探る
子どもが給食を食べられない原因として、次の4つが考えられます。
嫌いなものがある
給食の献立に嫌いな食材が入っていて箸が進まないことがあります。
あるいは味付けが自分の好みでないときも完食は難しいでしょう。
そうした子どもの場合、給食そのものが嫌いというよりは、その料理が嫌で食べない可能性があります。
好き嫌いが多い子は、食べられない給食も多くなるので、できれば嫌いなものは減らしておきたいですね。
量が多い
給食の量が多くて食べきれない子もいるかもしれません。
普段から食べるスピードが遅い子の場合、時間内に食べきれずに残してしまうことも……。
その場合、他の子は食べ終わっているのに自分は給食の時間ギリギリまで食べ続けなければならず、給食そのものが苦痛に感じることもあります。
体調不良
体調が悪いために食欲がなく、全部食べられない可能性もあります。
咳や発熱のようにわかりやすい風邪の症状がなくても、疲れやだるさなど目に見えない症状があるかもしれません。
普段は給食をよく食べていた子が、目に見えて食べられなくなることが増えたときは、体調が悪くないか様子を見てあげましょう。
精神的な不安定
環境の変化によって精神的に不安定な状態だと食欲が落ちて給食を食べられないことがあります。
例えば、弟や妹が生まれた、ママの仕事が忙しくてコミュニケーションが取れていないなど、これまでとは違うことが起きている場合などです。
他にもクラス替えの直後で学校生活に変化があったときや、給食で出た献立を見て過去の苦い経験を思い出したなど、精神的に落ち込んでいることも給食を食べられない原因の一つと考えられます。
食べることを強制するのはNG
親としては子どもには給食を食べてほしいと思うのは自然なことです。
ただ、子どもが給食を食べられないからといって食べることを強制するのは避けましょう。
なぜなら、どうしても食べられないものを親や先生に無理やり食べさせられた経験は、子どもにとっては一生のトラウマになりかねないからです。
また、苦手な食べ物を強制的に食べさせた親や先生に対してネガティブな感情を持つ可能性もあります。
そして、給食を食べられないことに罪悪感を持ち、食べられない自分にも罪悪感を持つようになり、子どもの心身の成長に悪く影響するかもしれません。
そのため、子どもに強制するのではなく、強制しなくても食べられるような対策を取ることを考えていきましょう。
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子どもが給食を食べられない場合に家庭でできる対処法
給食を食べられない子のために親ができることをご紹介します。
苦手な給食を工夫して作ってみる
子どもが食べられなかった給食のメニューを自宅で作ってみましょう。
給食で出ている食材を用意し、味付けは子どもの好みに変えてみます。
そして苦手な食材はできるだけ細かく刻んで入れるなど、苦手意識を克服するきっかけづくりをすると良いでしょう。
食育をする
家庭でできる食育として野菜を育てたり、料理を手伝ったりすることがあります。
自分で育てたり作ったりした食材なら愛着がわき、苦手でも食べてみようと思うかもしれません。
食事の楽しさを伝えながら、食べることの大切さや栄養バランスの取れた食事をとる必要性も伝えられるといいですね。
食育についてより詳しい情報はこちらの記事でもご紹介しています。
少しずつ改善していく
まずは一口だけでもいいので、少しずつ食べられるようにして苦手を克服していきましょう。
あまり多く食べられない子の場合は、お皿に少量だけ盛りつけます。
食べられたらたくさん褒めて、次からは少しずつ増やしていきましょう。
全部食べられたことが自信につながり、苦手なものを克服できるかもしれません。
担任の先生に相談する
子どもが「給食が嫌で学校に行きたくない」という状況になったら、担任の先生に相談しましょう。
子どもが給食が嫌で学校に行きたがらないこと、食べられない理由、保護者の要望を伝えます。
また、子どもが通う学校では給食を食べられない子に対してどのように対応しているのか聞いてみることも大切です。
当面の間は無理に食べさせない、量を減らすなど改善に向かうための対応策を話し合って決めると良いでしょう。
学校にお願いできそうな対処例
給食を食べられない子どものために、学校側にお願いできそうなことを紹介します。
学校の先生と子どもの給食について話し合う際、ぜひ提案してみてください。
少なめに盛りつける
子どもが苦手意識を持っている食材が出るときは、その食事だけは少なめに盛りつけてもらいましょう。
少食な子どもの場合も、食べられるだけの量を盛りつけてもらうようにします。
自分で量を調整する
給食で盛りつけられた量が多いと感じたときは、「いただきます」の前に量を自分で調整する時間を設けているところもあるようです。
自分が食べられる量だけを食べるという意味では、食糧を無駄にせず食育にもつながります。
子ども自身が自分で決めた量を責任を持って食べることで自信もつくはずです。
遅い子同士のグループで食べる
周りの子がどんどん食べ終わっているなかで、自分だけぽつんと食べ続けていることに寂しさを感じる子もいます。
そのため、食べるのが遅い子が他にいれば、一緒に食べることで孤独感が和らぐかもしれません。
遅い子同士で一緒に、時間ギリギリまで食べるように工夫してみてはいかがでしょうか。
まとめ
自宅での子どもの食事は親が管理できても、給食は学校に任せるしかなく、親にできることは何もないと思われるかもしれません。
しかし、子どもが給食を食べなくても、親が家庭でできる対策は意外とあるものです。
子どもが給食を食べない悩みを学校に丸投げせず、給食を食べられるような方法を親も積極的に探っていけるといいですね。
子どもが給食を食べられない原因を見つけ、それに応じた対処法をすれば、子どもの給食に対する意識が変わってくるかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。
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