小学校も「教科担任制」に!?授業はどう変わる?メリット・デメリットもご紹介

小学校も「教科担任制」に!?授業はどう変わる?メリット・デメリットもご紹介

小学校では、一部専門教科をのぞき、一人の先生が多くの教科を指導してきました。

しかし、2022年度から小学校高学年で「教科担任制」の実施が決まりました。

「教科担任制」は担任の先生が全教科を指導するのではなく、教科ごとに専任の先生がつきます。

先駆けて、多くの小学校で先行導入がスタートしており、多くの成果や改善点が上がっています。

「教科担任制」のメリットやデメリット、先生の負担や授業がどう変わるのかなど詳しく紹介します。

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なぜ教科担任制?小学校でいつから始まる?

なぜ教科担任制?小学校でいつから始まる?

教科担任制は、2019年4月に文部科学省が諮問し、2022年度より始まった制度です。

そもそもどのようなものなのか、学級担任制との違いや、小学校ではいつから始まるのかなどをまとめて紹介します。

教科担任制とは?学級担任制との違いは?

学級担任制は、一人の教員が複数の教科を指導するものです。

今現在、多くの小学校は学級担任制であり、担任の先生がほぼすべての教科を指導します。

一人の先生が国語や算数、理科、道徳や体育なども教えなくてはいけません。

学習教材の研究には時間がかかり、教師の得意・不得意が子どもたちの学習に大きな影響を与えます。

一方、教科担任制では一人の教員が特定の科目を担当し、複数の学級で指導します。

中学校や高校で既に取り入れられているような仕組みです。

実施している小学校では、学習理解の向上に対して一定の効果があるという声が聞かれます。

先生側でも、授業の準備に関する負担が減り、さらに授業教材の内容を工夫する余裕ができたなどの声があります。

いつから?どの学年で始まる?

2022年度から小学校高学年で始まる「教科担任制」のために、教員の増員が決まりました。

高学年のみの実施になったのは、低学年は教科に専門性が低く、「教科担任制」のメリットよりもデメリットが目立つからです。

例えば、教師が入れ替わり立ち替わりになるため、授業の進め方やノートの取り方が変わってしまい、まだ授業を受けることになれていない子どもたちが困惑する原因になります。

そのため低学年は小学校の授業に慣れることを重視し、授業内容がより専門的になってくる高学年から「教科担任制」が導入されます。

教科担任制になるのはどの教科?

教科担任制になるのはすべての教科ではありません。

「外国語」「理科」「算数」「体育」の4教科が、先駆けて教科担当制になります。

教科担任制にすることでより高い効果が見られるものが優先的に取り入れられるようです。

また、すぐにすべての学校での実施を目指すのではなく、今後数年かけて徐々に推進されていく予定です。

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教科担任制、導入済の公立小学校の事例は

教科担任制、導入済の公立小学校の事例は

「教科担任制」は全国各地の多くの小学校で既に取り入れられています。

代表的な例では、兵庫県では「兵庫型教科担任制」として2018年度から、469校が教科担任制を実施しています。

ほかにも全国の義務教育校(小中一貫校)では小学校5、6年生のクラスで、教科担任制の授業をおこなっているようです。

小学校教科担任制のメリット・デメリット

小学校教科担任制のメリット・デメリット

小学校教科担任制は、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

実際に「兵庫型教科担任制」の学校に子どもを通わせている親が感じた、小学校で教科担任制を導入するメリットとデメリットを紹介します。

メリットは?

学校側のメリットとしては、教員の持ちコマ数が減って負担が軽減し、授業準備がしやすくなります。

その結果、授業内容が精査され、よりわかりやすくなって、学年全員に質の高い一定の指導が行き届きます。

中学校進学直後につまずく、いわゆる「中1ギャップ」の防止にもつながります。

クラスによって、授業の進みに差が出たり、担任の指導力によってクラス間で成績に差が出たりするのも防げます。

さらに、先生の目が増えることで学級崩壊やイジメなどに気付く可能性も増えます。

子どもたちは、さまざまな先生と関わりを持つことで、気軽に話ができ相談しやすくなるメリットもあります。

デメリットは?

教科担任制になることで担任の先生とコミュニケーションを取る時間が減り、児童の実態を把握しにくくなる、もしくは事態の把握に時間がかかるなどのデメリットがあります。

小学生のうちは、発達に差があることや家庭事情、交友関係など人間関係のトラブルもつきものです。

また、小規模校だと一人で複数学年を教える可能性があり、その場合はかえって今より先生の負担が重くなる可能性があります。

学校規模や受け持つクラスの数に応じた配置や人材確保が課題となるでしょう。

授業はどう変わる?

兵庫県下の小学校に通っている子どもの学校では、担任の先生が教科担当を持ちながら「教科担任制」を進めています。

兵庫県下の公立小学校の高学年でおこなわれている「教科担任制」の1例です。

6年1組担任教科担当:6年算数
6年2組担任教科担当:5、6年外国語
5年1組担任教科担当:5、6年社会
5年2組担任教科担当:5、6年理科
5年3組担任教科担当:5年算数

このように、クラス担任が各専門の教科も受け持っています。

朝の学習や道徳、学級会などは担任の先生が担当します。

外国語はネイティブの先生と一緒に担任の先生が教えています。

図画工作・音楽・保健は専門の先生が在籍しています。

まとめ:専門性がある質の高い授業に期待!

さまざまな懸念点もありますが、先生側の負担も軽減されるケースが多く、さらには教材研究も深められ、授業改善にも効果的です。

質の高い授業になる可能性が高く、子どもたちの授業に関する理解度も深くなります。

より多くの先生と触れ合うことで広がりができるなどのメリットも多い「教科担任制」の導入を楽しみに期待しましょう。

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