住宅や教育の資金など30代の子育て世帯は、たくさんお金が必要ですよね。
筆者は、ファイナンシャルプランナー2級の資格をもち、人生に関わるお金を学んできました。
2児の母でもあり、家族が余裕をもって生活するためにお金は大事だなと実感しています。
30代はライフイベントがもりだくさんです。
貯蓄だけでは不安な方は、資産運用をうまく活用して十分な資産を用意できたら良いですよね。
資産を運用する方法はたくさんあるので、30代の子育て世帯にぴったりの資産運用の種類をわかりやすくご紹介したいと思います。
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目次
「貯金すれば安心」ではない?
銀行の普通預金の平均年利率は0.001で、ほぼ増えません。
増えなくても、減らないので安心だと思われるかもしれませんが、物の値段は年々上昇しています。
同じ金額で同じ物が買えなくなっています。
つまり、物の価値が上がると、貯金だと自分のお金の価値はキープできず、減っているのと同じ状態になってしまいますよね。
現実は、貯金は安全だと単純にはいえません。
30代の子育て世帯に必要なお金
さまざまなライフイベントが待ち受けている30代は、資産運用の知識があるかないかで、老後の資産形成に大きく違いがでてくると思います。
家計簿をつけていない!
わからないので株などの投資はこわい!
という方も多いのではないでしょうか。
子育て世帯は、人生の3大支出といわれる、住宅・教育・老後に備える必要がある方が多いはず。
住宅費は数千万円単位で必要ですし、日本政策金融公庫の2021年アンケート調査では、高校入学から大学卒業までの1人あたりの教育費で1000万円近くかかるというデータがでています。
老後は、総務省の2020年の家計調査年報では総世帯で1世帯あたり(平均世帯2.3人)の消費支出は1ヵ月23万円ほどという結果でした。単純に考えると年間300万円近くになります。
将来の収入と貯金だけで家族が不自由なく暮らせるのかどうかは、人により変わるので、ご自身にとって必要なお金がどのくらいになりそうなのか、まずは計算してみることから始めましょう。
参照:日本政策金融公庫,教育費負担の実態調査結果(2021年12月20日発表)
参照:総務省統計局,家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)家計の概要
子どもは学校で、大人は自ら学ぶ
海外では、子どもの頃からお金の教育がおこなわれているようです。
日本は金融リテラシーが低く、親世帯の私たちは教育機関で詳しく学ぶ機会がありませんでした。
しかし、お金の知識は欠かせないと認識が変わり、金融経済教育が広がり、2022年度から高校で金融教育の必修化が決まっています。
参考:高校で金融教育が必修化に。小学生でも取り組めるお金の勉強はあるの?
お金の仕組みや投資の知識は、私たちの人生をより豊かにしてくれます。
私たちは自ら学ぶ姿勢を持たないと、お金の勉強が取り入れられた子どもたちに置いていかれることになりそうです。
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初心者の方でもおすすめできる資産運用:プロに任せる投資信託
投資信託は、資産を投資のプロに預けて運用してもらう資産運用の方法です。
運用を任せてしまうので、投資の知識がない方でも問題ありませんし、仕事に子育てと忙しい30代の子育て世帯におすすめです。
定期的に少額を積み立てるつみたてNISAとiDeCoも投資信託を扱っています。
投資と聞くと、大きく損をするのではないかと不安になる方もいるかもしれませんが、毎月積み立て・長期運用するとリスクが低くなる仕組みです。
たとえば、30歳から始めて60歳までの30年間、毎月2万円を低リスクの想定利回り(年率)3%で積み立てると1165.5万円の資産がつくれます。
何もしないと720万円ですので、445.5万円のプラスになります。
株は、利益に対して2割ほどの税率がかかりますが、NISAとiDeCoは非課税枠が設けられていることも大きなメリットです。
いつでも出金できるつみたてNISA
つみたてNISAの商品は、金融庁が定めた基準を満たし選ばれたもので信頼性があります。
つみたてNISAは、購入した年から数えて20年間、年に40万円まで、利益をだしても課税されません。
そして、つみたてNISAはiDeCoと違い、いつでも資金が引き出せるので教育費や住宅費などライフイベントが多く、貯金だけでは何かあったときに不安がある30代の子育て世帯におすすめです。
参考:金融庁,NISAとは?
参考:金融庁,第7回 iDeCoが良いという話も聞くけど…つみたてNISAもやった方がいいの? 両制度の違いは?
将来を考えたiDeCo
iDeCoは老後資金のために作られた制度なので、基本的に60歳までは引き出せません。
また、引き出すには10年以上の加入期間がいります。
しかし、積み立てるときに全額所得税控除になり、運用して出た利益が非課税になり、さらに受け取るときにも節税できます。
投資の上限は勤務先の企業年金制度などで異なります。
浪費癖があったりでなかなか貯金できない方、自動的に老後資金を貯めたいという30代の子育て世帯におすすめです。
株はこわい?リスクが少ない運用方法とは
株は、大損がこわい!
と思われるでしょうか。
しかし、株はもともと自分の資産を増やすものというより、応援したい会社に出資できるものです。
自分がいつも使っている製品を作っている会社や、なくなると困る会社があると思います。
まずは、そういった会社の株を応援する気持ちで保有してみると、損をするという感覚ではなくなるかもしれません。
自信がない方は、余裕資金や自分で決めた予算内で運用すると安心です。
積極的に売買しなくても配当金や株主優待などがあり、保有するだけで貯金よりも利益を得やすく、仕事に子育てと多忙な子育て世帯にもおすすめです。
株の種類その1:日本株式
まだまだ運用期間が十分にある30代。
余裕資金で高リスク高リターンが期待でき成長が見込める会社の株に挑戦しても良いですし、貯金を株に分散して高配当がある会社の株でゆっくり安定的に増やしていっても良いと思います。
ただし、高すぎる配当金や株主優待だけで選ぶと減らされたりなくなったときに下落するので注意しましょう。
やはり、初めは資産があり倒産しないだろう大型の優良会社の株がおすすめです。
また、自分の生活に関わっている会社から選ぶと、サービスにふれる機会が多いので、成長が見込める会社かどうかが判断しやすいです。
我が家でも、外出時によく利用する企業の株を保有し、毎年届く優待券で食事や買い物を楽しんでいます。
株の種類その2:外国株式
外国株と聞くと日本株よりさらに敬遠されるかと思いますが、AppleやGoogleなど世界的に有名な巨大企業がたくさんあります。
特に米国は世界一の経済大国。
日本と同じ先進国のなかでも、より高い利益につながりやすいです。
今では、インターネット証券で米国株も簡単に買うことができます。
投資の基本は分散です。
日本が不景気で給与や株価が落ちても、好景気な外国株を保有していれば安心です。
時間やリスクを考えたETFや投資信託もおこなえます。
その他の資産運用
今回、書いた資産運用の方法以外にも、まだまだ様々な投資方法があります。
将来、家族や自分が資金繰りに困らないように、必要に応じて自分に合った投資方法で資産作りを進めたいですね。
リスクに対する不安が強い方、高リターンが不要な方は、債権という選択肢もあります。
基本的に国債は元本割れはせず、低リターンですが低リスクで運用できます。
銀行の預金よりは利率が良いですよ。
また、購入した物件を貸して利益をえる不動産投資は、うまくおこなうと節税効果も大きいですが専門知識がないとリスクが高いと思います。
【まとめ】子育て世帯の資産運用ポイント
まずは、現在の家族の収入と支出の数字を書き出すことから始めましょう。
必要になるお金は、持ち家か賃貸か、子どもの人数や教育の方向性など、世帯により異なります。
将来のビジョンを明確にして、必要になるお金と実際の収入を比べてみましょう。
何%増やせば足りないお金を補えるかがわかります。
あまりにも収入と将来の支出が違う場合は、ライフプランの再度検討をおこなうこともあります。
忙しい子育て世帯でも無理なくできる投資信託、安定した利益が期待できる高配当の日本株、高リターンが期待できる外国株。
自分に合った無理のない資産運用の種類を選びましょう。
また、複数を組み合わせることでリスクを分散させることができますよ。
終わりに
子育て世帯はライフイベントが多く、それに応じた資金の用意が必要です。
将来の収入と支出を計算すると、預貯金だけでは厳しいケースも出てきます。
数ある資産運用から、自分に合った資産運用を組み合わせ、分散投資をおこなうことで理想の生活を実現していきたいですね。
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ご家族でのお引越しの際、ぜひお気軽にご活用くださいね。
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ママライタープロフィール
9歳の息子と6歳の娘を持つ京都出身、福岡在住のママ。
趣味は旅行、読書、牧場巡り。10年間、睡眠専門医療機関でSEを担当していたのでIT関連は得意。
上級睡眠健康指導士。デザインを学び、現在は開業してWebサイト制作を中心に活動中。株好きのFP2級でもある。
子どももクリエイティブなので一緒に絵を描いたりゲームを作りたい。最近、長男がバスケを始めた。
(※原稿執筆時)