犬や猫など「ペットと一緒に子育てをしたい」と考える方も多いかもしれません。ペットと一緒に暮らすことで、子どもにとっても親にとっても楽しいだけでなく、さまざまな得られるものがあります。
ただし、賃貸物件でペットを飼う場合は気を付けるべきこともあります。この記事では、ペットと一緒に生活することで子どもが得られるものや、ペットと生活する際の注意点、賃貸物件でペットを飼う場合のポイントなどを具体的にご紹介します。
1:ペットと一緒に生活して子どもが得られるもの
ペットと一緒に生活することで、子どもにとってはただ楽しいだけでなく、たくさんの得られるものがあります。
癒しの時間を与えてくれる
家に帰るとお出迎えしてくれたり、落ち込んでいると側に寄り添ってくれたり…。一緒に楽しく遊べるのはもちろん、ペットと一緒に暮らすことでその優しい心に触れ、子どもたちも癒されながら生活できるでしょう。
他人を思いやる優しさが身に付く
言葉を話せないペットと生活することで、「具合が悪そうだけどどうしたのかな?」「たくさん鳴いてるけどお腹が空いたのかな?」と、ペットの気持ちをくみ取る機会が増えていきます。
そうしたやり取りを通じて、他の人の気持ちをくみ取って思いやれる優しさが育まれるでしょう。
命の大切さを学べる
毎日一緒に生活するペットは、だんだんと家族の一員になっていきます。しかし、子ども時代からペットを飼う場合、ペットの寿命が先に来てしまうこともあります。
少しずつ老いていくペットの様子やその死を乗り越えるのは辛いことですが、子どもにとって命の大切さを学べる重要な機会になるでしょう。
2:ペットと一緒に生活する際の注意点
子どもとペットが一緒に生活する場合、注意しておきたいこともいくつかあります。
ある程度ペットに生活を合わせられるか
ペットの体質や種類によって「寒がりだから常に温度調整が必要」「寂しがり屋だから誰かは家で一緒にいる」など、ペットに合わせた生活を送る必要があります。
例えば外出時は、部屋に残るペットのためにクーラーと部屋の電気をつけっぱなしにしておくなど、ペットへの気遣いとそれに伴う電気代などの負担が必要となることもあります。
子ども同様、手がかかるが十分お世話できるか
子育てほどではありませんが、ペットのお世話にもそれ相応の手間がかかります。
子どもと違ってペットは自立できないため、毎日えさや水をあげたり、トイレやケージを掃除したりする必要があります。子育てしつつペットの世話もできるかどうかは、ペットを飼う際の重要な判断基準になるでしょう。
ワクチンや手術代、病気になった時の治療費等を負担できるか
ペットを飼うにあたり、種類によっては感染症予防や狂犬病予防のワクチン接種、去勢・避妊手術の費用がかかりますが、ペットは基本的に保険適用外となります。
また、定期的な健康診断や病気になった時の治療費も必要になることがあるので、そうした費用を負担できるかも重要なポイントです。いざというときに備え、ペット保険に入っておくのも1つの方法でしょう。
3:賃貸でペットを飼う上で気をつけるポイント
「子どもと一緒にペットを飼いたい」と覚悟ができても、賃貸物件の場合はいろいろと気を付けなければいけません。ここでは、賃貸物件でペットを飼う際に気を付けるべきポイントをご紹介します。
ペット可の物件か、飼いたいペットは飼えるか
ペットは家を汚してしまいやすく、鳴き声や足音など騒音の問題もあります。原則、「ペット可」の物件でなければ賃貸物件でペットを飼うことはできません。
また、ペット可の物件でも「犬のみ」「1匹まで」などの条件があることもあります。賃貸物件を探す際は、「どういうペットを何匹飼いたい」と不動産屋や大家さんに事前に伝えたうえで探しましょう。
物件の近くに緊急対応の動物病院はあるか
物件の近くに動物病院があるかどうかも大事なポイントですが、「夜中に急に苦しそうにしだした」「ケガをしてしまった」など、緊急時に対応してくれる病院かどうかも確認しておきましょう。
近くに緊急対応ができる病院がない場合、対応してくれる病院までペットを運ぶなどで診察が遅れてしまう可能性があります。近くの動物病院の緊急対応については物件を決める前に確認しておきましょう。
ペットの騒音には要注意
「よく遠吠えしてしまう」「発情期で鳴きやまない」など、ペットの性格や状態によっては近隣の迷惑になるような音を出してしまうこともあります。
大型犬の場合、飛び跳ねる音が下の階にとっては騒音になることも。騒音を出さないよう事前によくしつけをしておく、去勢・避妊手術をしておく、大型のペットを飼う場合は1階に住むなど、事前に対策をしておきましょう。
契約時よりペットを増やしたい場合は相談する
賃貸物件の契約時に「2匹まで飼育可」となっていても、ペットの数を増やしたいときは基本的に管理会社や大家さんに相談しましょう。無断でペットを増やしてしまうとトラブルの原因になりかねません。
原状回復費用を用意しておく
ペットは壁紙に爪を立てたり、臭いや毛が部屋についたりすることがあり、退去時はペットなしで住む場合よりも、原状回復費用がかさむ傾向にあります。
事前に預けておいた敷金だけでは、足りないこともあります。契約時に契約書や特約をよく確認しておきつつ、爪とぎやトイレのしつけもしっかりしたうえで、原状回復費用も用意しておきましょう。
4:まとめ
ペットと一緒に子育てをすると、子どもにとっても癒しの時間が増え、優しさや命の大切さを学べるなど、得られるものが多くあります。その一方で、ペットに生活を合わせることや、お世話の手間・治療費の負担なども覚悟しなければなりません。
特に賃貸物件でペットを飼う場合は、ペット可の物件か、近くに緊急対応可の病院はあるかなど注意点が多いので、家族たちと安心して暮らすためにも契約前にしっかりチェックしておきましょう。
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