【これでバッチリ】お歳暮を贈る時期・マナーの基本を解説!

【これでバッチリ】お歳暮を贈る時期・マナーの基本を解説!

年末になると、今年のお歳暮はどうしようかと悩むご家庭は多いのではないでしょうか。

お世話になった方への贈り物だけに何を贈るべきか悩んだり、そもそも贈るかどうか悩んだりしますよね。

今回は、お歳暮を贈る時期やマナーを紹介します。

毎年恒例の面倒な行事と思わず、さまざまなきっかけにつながるかもしれないチャンスと思って取り組むのが良さそうです。

お歳暮って?意味や由来

お歳暮って?意味や由来

まずはお歳暮を贈る意味や由来を紹介します。

「どうしてお歳暮を贈るのか?」という疑問を解消するとともに、予算や相場に関するポイントを確認しておきましょう。

お歳暮とは?目的や意味

お歳暮は、日頃からお世話になっている方への感謝を伝えるとともに、「翌年も変わらず良いお付き合いをお願いします」という願いを伝える風習です。

「歳(年)の暮」と書くとおり、1年の締めくくりに贈ります。

お歳暮の由来や歴史、お中元との共通点

お歳暮のはじまりは江戸時代とされ、現在と同じようにお世話になった方へ感謝を伝える目的のほか、ご機嫌伺いの意味もあったようです。

店子(たなこ)が大家へ、または商人が客へ贈り物をしたという説のほか、年末に先祖の霊へお供えした物を近所や親戚などに配ったという説など起源にはいくつかの説があります。

贈り物をするのはお盆と年末の年2回で、それぞれの贈り物が「お中元」「お歳暮」となり現代まで引き継がれてきました。

お歳暮は誰に贈るもの?

お歳暮は、日頃お世話になっている方へ贈ります。

誰に贈るべきだという決まりはありませんが、次のような相手へ贈るのが一般的です。

  • 実家の両親(義両親)
  • 親戚
  • 上司
  • 取引先
  • 恩師
  • 習い事の先生

本来は目上の方へ贈るものですが、同僚や友人など立場が変わらない方はもちろん、ご近所さんへ贈っても構いません。

大切なのは、あなた自身が「日頃の感謝を伝えたい」と思うかどうかです。

ただし、慣例的に一度お歳暮を贈った相手にはずっと贈り続けることになります。

毎年お歳暮を贈る労力やコストを許容できる相手かどうか、贈る前によく考えたほうが良いでしょう。

お歳暮の予算と相場は?

お歳暮の相場は、贈る相手によって変わります。

お中元よりやや高めの価格帯を基準に、3,000~5,000円程度が一般的な相場です。

特にお世話になった方へは5,000~10,000円以上のお歳暮を贈ることもありますが、あまりに高価なものは相手に気を使わせることも考えられます。

必要以上に高価なものは避け、毎年贈ることを前提に価格帯を設定すると良いでしょう。

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お歳暮を贈る時期

お歳暮を贈る時期

お歳暮を贈るのは年末であれば良いわけではなく、ある程度明確に期間が決まっています。

関東と関西の違いや地域の風習などの違いはありますが、せっかくの機会に礼を失することのないよう適切な時期を覚えておきましょう。

お歳暮はいつからいつまで

お歳暮は、12月13日~20日までに贈るのがマナーです。

お正月の準備をはじめる「正月事始めの日」とされる12月13日から、年越しの準備でどの家庭も忙しくなる12月20日までに終えましょう。

お歳暮ギフトをデパートや百貨店などで購入する場合は、早期割引キャンペーンなどが開催されていることもあります。

通常よりお得にお歳暮を購入できるので、キャンペーンを利用して11月中にお歳暮の準備をはじめ、11月末には発送してしまう方も少なくありません。

関東と関西では贈る時期が違う?

実は、お歳暮を贈る時期は関東と関西で若干異なります。

理想的なのは12月13日~20日に届くよう準備することですが、12月いっぱいは許容するのが現代的な考え方です。

  • 関東は12月初旬から31日まで
  • 関西は12月13日から31日まで(10~20日頃とも)

関西に比べて関東は若干早めですが、地域による違いもあります。

同じ地方、同じ県でも慣習が異なる場合があるので、事前に確認しておくと安心です。

それぞれの特色はありますが、まずは12月13日~20日の範囲で届けられるよう準備を進めるのが良いでしょう。

お歳暮のお返しの時期は?

お歳暮のお返しも同様に12月20日までに届けるのがマナーです。

ただ受け取った時期によっては間に合わない場合もあるため、時期に合わせて次のように表書き調整して対応します。

  • 12月中なら「お歳暮」
  • 1月1日~7日(関西は15日)の松の内なら「お年賀」
  • 1月8日~2月4日なら「寒中見舞」「寒中御伺」

お返しの相場はいただいた品物の半額~同額以下、必ず違う品物にし、お礼状を添えるのが理想的です。

もっとも、お歳暮は本来は目上の方に対して感謝の意を伝える目的で贈るため、お返しは必要ありません。

お歳暮をいただいたら、お礼状で受領の報告やお礼を伝えるだけで十分です。

兄弟、同僚や友人など、等しい関係の方からお歳暮をいただいた場合はお返しをしても良いでしょう。

先に紹介した基準を参考に、適切なお返しを選びます。

いずれにせよ、お歳暮をいただいたらまずお礼を伝えましょう。

電話でも伝えるのも良いですが、そのうえでお礼状でも伝えられると風流ですね。

お歳暮に何を贈る?おすすめアイテム やマナー

お歳暮に何を贈る?おすすめアイテム やマナー

趣味趣向が多様化したこともあり、現在ではお歳暮のラインアップも様変わりしています。

定番のハムやビールはもちろん喜ばれますが、一人ひとりに合わせて選ぶのも楽しいものです。

おすすめのギフトとともに、目上の方へ失礼のないよう熨斗の書き方やマナーなどの基本を押さえておきましょう。

お歳暮で喜ばれるギフト

お歳暮で喜ばれるギフトは、例えば次のようなものがあります。

  • 全国各地のブランド牛、国産うなぎ、カニやふぐなどの高級食材
  • 温めるだけで食べられる人気レストランのグルメメニュー
  • スイーツギフト、メロンやブランドいちごなどの果物
  • 日本酒、ワイン、ビールやウイスキーなどのお酒
  • 果汁100%の高級ソフトドリンク
  • カタログギフト
  • 商品券
  • 海苔やハムなどの定番ギフト

流通技術が発達したことで、以前は選択肢にも挙がらなかった商品が選べるようになりました。

根強い人気の定番ギフトはもちろん、人気のお取り寄せギフトなどを贈るのも良いですね。

熨斗(のし)の書き方

お歳暮には、紅白蝶結びの水引と「お歳暮」と表書きした掛け紙をかけます。

名前は掛け紙の下中央に表書きよりも小さく書くのが基本マナーです。

個人名の場合は姓のみ、夫婦連名の場合は男性が右、女性が左に書きます。

今年お世話になった方へ1回限りのお歳暮を贈る場合は、表書きを「御礼」「粗品」などと変えましょう。

のしの掛け方には、表に見えるようにかける「外のし」と外から見えないようかける「内のし」の2種類があり、状況に応じて使い分ける必要があります。

外のしが適切なのは次のような場合。

  • 慶事で目的(結婚祝い、出産祝いなど)や名前がひと目でわかるようにしたい
  • 手渡しする

このほかにも名前を広めたい場合も外のしが適しています。

これに対して、次のような場合は内のしが適切です。

  • 内祝い
  • 郵送で送る

内のしは身内に関わるお祝いのほか、郵送中の傷や汚れから保護する目的でも使います。

お歳暮で使うのは外のしですが、郵送する場合は内のしにするのをお忘れなく。

また、のしにはさまざまなルールがあります。

  • 黒の墨汁で書く(筆ペンやサインペンは可、ボールペンは不可)
  • なまぐさものには付けない(肉、魚介類、鰹節は不要)
  • リボンが付いているものには付けない(リボンを外せば可)

お歳暮に関わるルールには上記のようなものがあり、特に食料品を選ぶ際は注意が必要です。

のしを付けない場合ものし紙だけなら問題ありませんが、略式なので失礼だと感じる方がいるかもしれません。

不安な場合は、のしが付いていない水引と掛け紙に表書きと名前を書いて贈りましょう。

先方が喪中の場合

お歳暮は季節の挨拶やお礼の意味を持つため、喪中の相手に贈っても問題ありません。

ただし、花などの華やかなものや生鮮品などは避け、慰めのメッセージを添えるなどの配慮は必要です。

また、四十九日までは差し控え、忌明けに贈ると良いでしょう。

弔事があった家庭へのしを付けるのは失礼に当たるため、のしや水引のない短冊のし、無地ののしを使います。

自分が喪中の場合、忌明けに例年お歳暮を贈っている方へは贈っても構いません。

その場合も華やかなものやなまぐさものは避け、無地ののしを使います。

京都、名古屋、堺や山陰地方では、忌明けにお歳暮を贈る場合、水引なし、のしなしの杉紙を使う習わしがあるので覚えておきましょう。

まとめ:地域で時期が違うので確認を

お歳暮を贈る時期は、12月13日~20日を目安に地域ごとの慣習に合わせるのが賢明です。

同じ地域でも慣例的に時期が異なる場合を考慮し、事前に確認するなど配慮すると気持ちよくお歳暮を受け取ってもらえるでしょう。

細かなルールはありますが、大切なのはあなた自身の「感謝を伝えたい」と思う気持ちです。

ぜひ気持ちのこもったお歳暮を贈ってくださいね!


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