小学校では、登校班に分かれた集団登校を取り入れている学校もあります。
子どもたちが集団登校をすることは、親としては安心だと感じる部分も大きいでしょう。
しかし登校班で登校しているからこそ、親が想定していない思わぬトラブルが起きることもあります。
今回は、登校班での集団登校のトラブルでよくある事例と対応策、トラブルが起こったときに親がやるべきことを紹介します。
賃貸スタイルの「住まいの紹介サービス」では、お部屋探しのご相談を24時間チャットで受け付けております。
「子どもが通学しやすい場所でお部屋を探したい」という方はぜひご活用ください。
\ 小学校近くのお部屋を知りたい /
小学校の登校班のトラブル事例と対応策
早速、小学校の登校班のトラブルの事例で代表的なものと、それに対する対応策を見てみましょう。
集合時間に遅刻する子がいる
朝、集団登校の決められた集合時間に遅刻する子がいるのは、とてもよくあるトラブルです。
集合時間に誰かが遅刻したために、全員で遅刻ギリギリに走って登校しなくてはいけないこともあるでしょう。
また、お休みのときに登校班のメンバーに連絡がなく、出発していいのかわからないことも。
こうした問題を回避するには、まず、「何時何分になったら先に行っていい」という決まりを作ることです。
集合場所に時計がない場合、先生に事情を話し、登校班の班長が時計を持てるよう相談してみてください。
許可がもらえたら、班長が時間を判断して先に出発できるようになります。
あわせて、相手の親には、先生を通して休みの連絡を入れてほしいと伝えましょう。
班長の歩くスピードが速い・遅い
登校班は、先頭に班長が立って歩き、メンバーがあとに続く形が一般的です。
このとき、班長の歩くスピードが他のメンバーよりも速く、低学年の子がついていけないことがあります。
集団登校では集団から遅れると怒られてしまうため、走って班長を追いかけているケースがあとを絶ちません。
せっかくの登校班が、かえって危険の原因になってしまうパターンです。
また、これとは逆に、班長の歩くスピードが遅くて遅刻してしまいそうになるケースも発生しています。
このような場合は、班長の担任の先生に相談し、本人と親に伝えてもらうのがおすすめです。
先生だけでなく親からも本人に言い聞かせてもらいましょう。
下級生にちょっかいを出す
集団登校の途中、遊びの延長で上級生が下級生にちょっかいを出すこともあります。
上級生はふざけているつもりであることがほとんどです。
しかし下級生にとっては、「怖い」「意地悪をされた」と感じてしまうことが多々あります。
登校班で上級生から意地悪をされた、というような話を聞いたときは、一人の子どもの話だけを鵜呑みにせず、同じ登校班の子に事実を確認してみましょう。
ちょっかいをかけられているのが事実なら、担任の先生に相談します。
そのうえで、先生からちょっかいを出している子どもの親に連絡してもらう方法をとりましょう。
学校に行き渋る子がいて遅刻する
登校班での集団登校であるにも関わらず、学校に行き渋る子がいて遅刻する、というのもトラブルの一つです。
例えば、1年生が学校に行きたくないと言って歩かなくなってしまったり、のろのろ歩いたりするケースが挙げられます。
こうなると登校班のみんなが遅刻してしまうのが困りものです。
このような場合は、学校を通して行き渋っている子の親に連絡をして、集団登校に付き添ってもらうよう依頼しましょう。
朝、集合場所に来ないときは、あらかじめ時間を決めておき、時間が来たら先に出発する工夫も必要です。
登校班のトラブル対応で親がやるべきこと
登校班でトラブルが起こったときは、親が対応せざるを得ません。
ここでは、自分の子どもの登校班でトラブルが起きていることを知ったら何をしたら良いのか、またトラブルの当事者として学校から連絡を受けたときにどう対応するべきかを解説します。
事実をよく確認する
まずは事実確認が必要です。
子どもから「こんなことがあった」と聞いても、すべてをすぐに鵜呑みにしないように気をつけなくてはなりません。
もちろんわが子の言うことを第一に信じてあげたいのが親の心情です。
しかし、子どもの目線ですから、誤解や勘違いもありえます。
同じ登校班に仲良しのママ友がいる場合は、親を通して何があったか子どもに聞いてもらうなど、できるだけ正確な事実をつかみましょう。
はっきりしない場合や、事情を聞けるほど仲良しなママ友がいない場合は学校に相談し、先生から事実確認をしてもらうことも可能です。
直接相手の親に話さず学校を通す
自分の子どもがトラブルに巻き込まれた場合は、直接相手の親に連絡しないことが重要です。
なぜなら相手の親も、突然「トラブルがあった」と言われると冷静に話を聞けず、親同士のトラブルに発展してしまう可能性があるためです。
このような場合、まずは担任の先生に連絡をして、先生から相手の親に連絡してもらうようにしましょう。
もちろん、先生に連絡をすることで事実確認ができることもあり、トラブルが大きくなるのを防ぐことができるでしょう。
必要なら付き添いをする
自分の子どものことが原因でトラブルが起きている場合、必要なら親が集団登校に付き添うことも考えましょう。
実際に問題を起こしていたら、その場で注意をしたり、家に帰ってから言い聞かせたりして、子どもにしっかりと理解させます。
子どもが「わかった」と返事をし、理解したように見えても、大丈夫だと判断してすぐに付き添いをやめてしまわないほうが良いかもしれません。
こっそりついて行って、親がついていなくてもトラブルを起こさないかどうか、様子を見るとさらに安心です。
問題を起こしたらしっかり謝る
もし自分の子どもが問題を起こして、他の子たちに迷惑をかけてしまった場合は、子ども本人からしっかりと謝らせることが大切です。
とりわけケガをさせた、意地悪をしたなど、誰かを傷つけた場合は、子どもを連れて相手の家に謝りに行くことも必要になります。
親が謝っている姿を見ることで、子ども自身も反省します。
謝罪に行くなら子どもを必ず同行させ、親が謝るのと同様、本人にも謝罪をうながしましょう。
班長の子どもも悩んでいる
さきほど具体的な事例としてもご紹介した「歩くスピードが速い・遅い」に関するトラブルでは、低学年の子を気遣って遅れてしまっても班長の責任になってしまいます。
急いでも遅れても何か言われてしまう状態で、本人もどうすべきか悩んでいるかもしれません。
登校班では、さまざまな判断が班長に委ねられます。
しかし班長といってもまだ小学生で、正しい判断ができないこともあるでしょう。
登校班の班長はリーダーシップが、副班長ならサポート力が身に付くいい経験です。
ただし、あまり子どもの負担にならないように、トラブルが起きたときは親がフォローしてあげましょう。
\ 小学校近くのお部屋を知りたい /
集団登校をやめる学校もある
親から見れば、一人や少人数で登校するよりも、集団登校のほうが安心感があるのも事実です。
一方で、小学生の列に車が突っ込むなどの交通事故も、いまだになくなりません。
狭い道を集団で歩くと、かえって危険な場合もあるでしょう。
子ども同士のトラブルも含め、集団登校のデメリットを考えて、最近では登校班を廃止する学校もあります。
実際にどの程度のメリット、デメリットがあるかは、地域の事情によっても違うでしょう。
登校の見守りなど親の負担も含め、継続するかどうかはよく考える必要がありそうです。
まとめ
登校班でのトラブルは、歩く速度が速い・遅い、ちょっかいを出した・出さないなど、実にさまざまです。
解決のためには親から先生に報告をおこない、学校に介入してもらうことが確実で近道になるでしょう。
もし自分の子どもが誰かを傷つけた場合は、しっかりと謝罪することも大切です。
登校班での集団登校は、いまや賛否両論で、地域の事情や時代の流れにともなって変わっていくものもあるはずです。
集合場所からの出発時間など、全体のルールの見直しもおこないつつ、子ども任せにしないよう気にかけてあげましょう。
▼こちらの記事もおすすめです。
・何時までに登校するの?通学や準備の時間を逆算してタイムスケジュールを立てよう
・小学校でトラブルがあったら?連絡帳の書き方と例文をご紹介
\ 小学校近くのお部屋を知りたい /