お正月には欠かせないおせちですが、子どもが小さいうちは食べられる料理が限られてしまうことも。
そんなときは、子どもも一緒に食べやすい「洋風おせち」を用意してみてはどうでしょうか?
この記事では、おすすめの洋風おせちレシピを紹介します。
最近人気の洋風おせちの魅力も詳しく解説するので、ぜひ参考にして、親子でおせち作りを楽しんでみてくださいね。
洋風おせちって?魅力とポイント
近頃注目を集めている「洋風おせち」とは、これまでの和風のおせちを活かしつつ、各料理を洋風にアレンジしたものを指します。
そんな洋風おせちは、近年なぜ高い人気を集めているのでしょうか?
まずは洋風おせちの魅力を詳しく紹介します。
子どもも喜ぶ
「おせち料理」と聞くと、伝統的な和風料理を思い浮かべる方が多いでしょう。
和風のおせちは大人にとっては馴染み深いですが、なかには塩辛い味付けの料理や独特の風味がする食材などもあるため、小さな子どもにとっては食べづらいと感じることも多いようです。
しかし、洋風おせちは子どもでも食べやすい味付けのものが多く、好き嫌いが出にくいのが特徴です。
彩りも豊かで見た目にも豪華なので、洋風おせちがあればお正月の食卓が華やかになるだけでなく、子どもも一緒に家族皆でおせち料理を楽しめます。
ワインやパンに合うパーティ料理に
ワインにもしっくり合うメニューが多い洋風おせちは、夜にオードブルを楽しむような感覚で、ママとパパのおしゃれな晩酌タイムを盛り上げてくれます。
また、洋風おせちは華やかな見た目も魅力で、大人数のパーティにも喜ばれます。
元旦に親戚や友人を呼んでホームパーティを開くのであれば、お正月料理とは別にパーティ用の料理を用意せずとも、洋風おせちがパーティ料理として一役買ってくれるでしょう。
安価にご馳走が作れる
カニやイクラなど、従来のおせち料理に使う食材は、どれも年末に価格が高騰しがち。
しかし、洋風おせちは牛肉やチーズなど、普段スーパーで普通に売られている食材をアレンジして作れるのも特徴の一つです。
日常的に使う食材を用いる洋風おせちであれば、あまりコストをかけずとも、元旦の食卓にぴったりな豪華なご馳走を用意できるでしょう。
和洋折衷のおせちは食べ飽きにくい
「和風のおせちって、何日も食べ続けると飽きてくる……」という経験のある方も多いのでは?
そんな悩みを解消するのが、従来のおせちにはない味付けが楽しめる洋風おせちです。
和風おせち、洋風おせちの両方をバランス良く詰めた和洋折衷おせちを用意すれば、風味の異なる多様な料理を楽しめるので、数日間おせちを食べ続けても飽きることなくお正月料理を食べきりやすくなります。
ベーシックな和風おせちに数品洋風料理を付け足すだけでも、グッと華やかさが増しますよ。
【定番&簡単】洋風おせちレシピ
次は、おせちを手作りしたいママ・パパにおすすめの、定番の洋風おせちレシピを紹介します。
初心者でも作りやすい簡単レシピを集めてみたので、ぜひ参考にして、食べ応えのある洋風おせちを作ってくださいね。
ローストビーフ
洋風おせちの定番ともいえる「ローストビーフ」。
ご馳走感のあるローストビーフは、お正月料理の主役にふさわしい子どもが大好きな料理です。
一見作るのが難しそうに見えるローストビーフも、ポイントさえ押さえれば誰でも簡単に手作りできますよ。
【材料】
- 牛もも肉(300〜400g)
- にんにく(1片)
- 塩(小さじ1)
- 黒こしょう(少々)
- オリーブオイル(大さじ1)
【レシピ】
- 常温に戻した牛肉に、フォークで数ヵ所穴を開ける
- にんにくを潰し、耐熱性の保存袋に入れる
- (1)を(2)の袋に入れ、塩、黒こしょう、オリーブオイルを加えてよくもみ、袋の口を閉じて室温で15分程寝かせる
- 鍋に湯を沸かし、(3)を袋のまま入れ、牛肉全体が白っぽくなるまで茹でる。色が変わったら、火を止めてそのまま20分程放置
- 袋のなかのにんにくを取り出し、オリーブオイル(分量外)と一緒に、フライパンで香りが出るまで炒める
- フライパンに牛肉を入れ、中火で転がしながら全体に焼き色を付ける
- 牛肉を取り出し粗熱が取れたら、ラップで包み冷蔵庫で1時間以上寝かせる
- 食べやすい厚さに切り、お好みのソースをかけて完成
洋風田作り(ごまめ)
甘じょっぱい味付けが特徴的な「田作り(ごまめ)」は、クルミなどのナッツを加えると一気に洋風な味わいに。
子どもも食べやすい洋風田作りは、おせちの箸休めにぴったりな料理です。
【材料】
- ごまめ(30g程)
- メープルシロップorはちみつ(大さじ2)
- 白ワイン(大さじ1)
- 白ごま(適量)
- くるみorミックスナッツ(適量)
【レシピ】
- フライパンにごまめを入れ、弱火でから煎りする
- 別のフライパンにメープルシロップと白ワインを入れて熱し、とろみをつける
- ごまめを(2)に入れ、手早く絡める
- 火を止め、熱い内に白ごまを全体にふりかける
- 乾煎りし、粗くくだいたくるみも全体に散らす
- 粗熱が取れたら完成
洋風栗きんとん
クリームチーズを使ったコクのある「洋風栗きんとん」は、デザート感覚で食べられる子どもが大好きなメニューです。
【材料】
- さつまいも(500g程)
- クリームチーズ(100g)
- 栗の甘露煮(10粒)
- 塩(小さじ1/4)
- くちなしの実(2個)
【レシピ】
- 皮を剥いて一口大に切ったさつまいもを鍋に入れ、たっぷりの水と2つに割ったくちなしの実を入れて、中火で10〜15分程煮る
- さつまいもが中心部までやわらかくなったら、くちなしの実を取り除き、ざるにあげて湯切りする
- (2)を鍋に戻し、さつまいもが熱い内によく潰し、クリームチーズと塩を入れてよく練り込む
- 鍋に栗の甘露煮と甘露煮の汁を大さじ1(分量外)加え、弱火にかけながらさらに練る
- 全体がよく混ざり、粗熱が取れたら完成
スパイシーな海老焼き
おせちの定番である有頭海老は、少しスパイシーな味付けにすると家族皆が喜ぶ逸品に。
子どもが小さい場合は、辛味抜きで作っても十分おいしく食べられますよ。
【材料】
- 有頭海老(10尾程)
- にんにく(1片)
- 生姜(10g)
- 辛味たれ( 輪切り唐辛子/1本分、はちみつ・しょうゆ・酒/各大さじ1、水/大さじ2 )
- ごま油(大さじ1)
- 香菜(お好みで)
【レシピ】
- えびの背に、頭の付け根から尾の手前まで包丁で切れ目を入れる
- すりおろしたにんにくと生姜を辛味たれと混ぜ、(1)と絡めて10分ほど置く
- ごま油を引いたフライパンに火をつけ、(2)を投入する。時折海老をひっくり返しながら、中火でじっくり焼く
- 煮汁がなくなって海老に火が通ってきたら、お好みでざく切りにした香菜を散らして完成
人参と大根のマリネ
紅白なますは縁起物とはいえ、独特な酸っぱさを苦手とする子どもも多いようです。
そんなときはおしゃれな洋風マリネ風にしてみると、なますが苦手だった子どもも無理なく食べられるかもしれません。
【材料】
- にんじん(1/3本)
- 大根(1cm程)
- 塩・こしょう(少々)
- レモン汁(小さじ1)
- オリーブオイル(小さじ1)
- カイワレ(適量)
【レシピ】
- にんじんと大根は皮を剥き、千切りにして軽く塩を振る
- 野菜から水分が出てきたら水気を絞り、こしょう、レモン汁、オリーブオイルを加えて和える
- 彩りにカイワレを乗せて完成
まとめ:洋風おせちの手作りにチャレンジ!
時代とともにさまざまな変化を見せているおせち料理。
オーソドックスなおせちに変化をつけたかったら、近年人気の洋風おせちを用意してみてはどうでしょうか?
今回紹介したように、洋風おせちにはさまざまなお手軽レシピがあります。
親子で洋風おせちを手作りしてみるのも、より思い出深い年末の過ごし方になりそうですね。