ついこの間までランドセルを背負って可愛いばかりだった我が子が、中学生になってから話しかけてもそっけない態度をしたり、乱暴な言い方をしたりと、反抗的な態度に悩んでいる方は多いと思います。
今回は、小学校高学年から中学生に多い第二次反抗期の対応に悩む方に、どうして反抗期があるのか、また子どもの反抗的な態度に対する親としての関わり方や工夫するポイントをご紹介します。
子どもの冷たい態度や反抗的な言葉遣いについ感情的になってしまう方や、どう対応したらいいのかわからず不安に思う方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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ママライタープロフィール
21歳の息子、19歳の娘、14歳の息子を持つママライター。(※原稿執筆時)
知的好奇心を満たしてくれるものが大好物。
子供たちの影響でアニメにも興味あり。苦手なのは計算と掃除。
どうして反抗期があるの?
1歳半から4歳くらいまでのイヤイヤ期と言われる第一次反抗期を経て、10歳から15歳くらいまでの間にあらわれる第二次反抗期。
成長の過程で反抗期は大切だと聞きますが、どうしてこんな態度をとるようになるのでしょう。
中学生の反抗期は第二次反抗期
はじまる時期や長さには個人差がありますが、中学生は第二次反抗期の時期にあたります。
精神的に親から自立をするために必要なこととされていて、大人が決めたルールや慣習に疑問を抱くようになります。
また、これまでと比べて視野が広くなり比較できるようになることで、現実の自分と理想とのギャップに苦しんだり、周りを見て劣等感を感じたりするようになります。
なかには、反抗期がないまま成長する子どももいますが、心配な場合と心配しなくていい場合があるようです。
中学生の毎日はストレスでいっぱい
中学生は急激にからだが成長する時期でもあります。
成長の早さには個人差があるので、周りと比べて少しでも違いがあるとストレスに感じてしまうことがあります。
また学業に関しては、小学校と違い定期テストなどが実施され、ある程度順位も公表されるので、自分の位置や周りとの差がよりはっきりと示されてプレッシャーが大きくなります。
その他にも、部活での先輩後輩との関係も小学生の頃とは変わってきますし、友人や異性との関係、先生との関わりなど人間関係で悩むことも多いようです。
具体的な対応の仕方
では、悩みの多い中学生が反抗的な態度を見せたとき、筆者がどのような工夫をして親として我が子に対応したのか具体的にご紹介します。
それぞれに対応の仕方があるので正解は一つではありませんが、どうしようと迷ったときに、一つの例として参考にしてくださいね。
親子ゲンカの翌日はいつもどおりに
子どもが反抗してきたら、親として冷静に毅然とした態度で……と思ってはいても、売り言葉に買い言葉でついケンカになってしまうことがありますよね。
そのまま仲直りせずに翌日を迎えてしまったら、できるだけいつもどおりに振る舞いましょう。
怒りの気持ちは時間が立てば次第におさまるものですが、ひと言も口をきかないと仲直りのきっかけを失くしてしまいます。
こちらから心を閉ざしているような態度を取ってしまうと、険悪な雰囲気が長引いて子どもにとって家庭が安心できない場所になってしまいます。
たとえ子どもから返事がなかったとしても、いつもどおりの態度を見せることで、こちらが心を開いていることは伝わります。
とはいってもなかなか難しい、と思う方は挨拶だけでもするように心がけましょう。
食事は愛情表現の一つ
中学生は食べ盛りでもあるので、特に男の子はよくお腹を空かせています。
仕事で忙しくて夕食の支度が遅くなりそうなときは、から揚げなどスーパーのお惣菜や菓子パンなどでいいので、すぐに食べられて軽くお腹が満たされるものを出してあげるといいですよ。
いつも食材などに気を遣ってバランスの取れた食事をと気を付けているママも多いと思いますが、空腹の時間があまり長いとイライラがさらに増してしまいます。
一方、女の子は容姿を気にして、高カロリーのお菓子を避けたり、美容に良いと聞いたものを食べたがったりすることがあります。
大人が聞くと首をかしげたくなるような話があるかもしれませんが、危険なものでない限り、できるだけ要望に沿って食材を揃えてあげるようにしましょう。
我が家ではテストの前には必ずバナナとヨーグルトを朝食に食べたいというので、忘れずに用意するように心がけていました。
また、大切な日に子どもの好きなメニューを作れば、表面的には反抗的な態度で会話が少なくても、親からの愛情は伝わると思います。
話を聞くときは真剣に
いつも機嫌が悪いのに今日は話しかけてくる、なんてこともあるのではないでしょうか。
「この前は無視したくせに……」と嫌味の一つも言いたくなりますが、子どもが話しかけてきたときは真剣に耳を傾けてあげましょう。
内容によって対応は変わりますが、愚痴を聞いて欲しいだけという場合、アドバイスは控えめに、まずは共感することを心がけましょう。
もしも、深刻な問題で大人の助けが必要と判断される場合は、早急に対応するようにしましょう。
勇気を出して話してくれたことを褒め、大人が少しでも行動を起こすことで、子どもの気持ちは楽になり、親子の信頼関係も深まります。
子どもは、きちんと顔を見て真剣に聞いてもらえることがわかると、また次も話をしたいと思いますが、適当に扱われたと感じることがあれば、どうせ聞いてもらえないからと話をしなくなってしまいます。
この先、進路の相談など親子で大切な話をしなくてはならない場面も出てくるので、日頃から円滑なコミュニケーションができるように努めることが大切です。
ときにはユーモアを
ときどき家のなかでギャグやダジャレを言うと、雰囲気が明るくなって家族が笑顔になりますよね。
反抗期の子どもでも、ずっと不機嫌でいるのは無理がありますし、楽しく過ごすのが嫌なわけではありません。
家庭が明るく楽しい雰囲気だと、ストレスで暗くなりがちな子どもの表情も、次第に明るくなっていきます。
テレビでお笑い番組や動画を一緒に見るのもおすすめです。
我が家では、不機嫌だった子どもの顔がいつの間にか笑顔になって、一緒に大笑いしていたこともありましたよ。
お笑いが苦手な方は、家事をしながら鼻歌を歌うのもいいと思います。
子どもの機嫌の悪さに流されないで、楽しそうに過ごすように気をつけるだけでも、家庭の雰囲気は良くなり、楽しい会話にもつながります。
家庭を安心できる場に
学校などでストレスいっぱいの生活をしている子どもは、家に帰るとホッとしたいものです。
ところが、親が余裕がなくて怒ってばかりだったり、夫婦仲が悪くてケンカばかりだったりすると居心地が悪くなってしまいます。
家庭が緊張感いっぱいで自分の居場所がないと感じると、子どもは衝動的に思わぬ行動を起こしてしまわないとも限りません。
反抗期の子どもへの対応に気を取られがちですが、夫婦間や他の家族との関係も子どもは敏感に感じ取り、その影響を受けているものです。
家のなかは安心できる場所だと思えるように、親が環境を整えることも大切な役割の一つです。
常に穏やかに、というのはとても難しいですが、小さないざこざが起こっても、なるべく早めに修復していつもどおりの環境に戻るように努めていれば、子どもも安心して次第に心を落ち着かせることができるでしょう。
今までの関係を見直すチャンス
反抗期をきっかけに、今までの親子関係を見直してみるのもいいと思います。
これまでは従順だった子が何かと反発するのは、親である自分の何かが間違っていると感じているからかもしれません。
子どもだからわからないだろうと適当な言い訳をしていなかったか、約束を果たさずにそのままにしていることはなかったかなど、点検すると意外と見えてくるものがあります。
筆者の場合、優しくうながすように話したつもりが、子どもは強制的に感じたようで、押し付けるような言い方になっていたことを反省しました。
そのあとは、子どもの本音が聞けたことで、親子の関係がより良くなっていると感じています。
反抗期も悪いことばかりではありません。
親が自分自身を見直したり反省したりする姿勢は、きっと子どもに伝わります。
これから先も続く子どもとの関係をより良くするためにも、反抗期をチャンスととらえて点検・見直しするのもいいと思います。
反抗期は親も成長する時期
中学生の反抗期の対応についてご紹介しましたが、いかがでしょうか。
我が家にも当てはまると思った方は、ぜひ参考にしてくださいね。
子どもが幼い頃は、手がかからなくなったら楽になるだろうと思っていたのに、大きくなっても心配は尽きず、大変なことばかりですよね。
しかし、オムツ替えや抱っこの毎日を乗り越えたのと同じように、反抗期もいつか必ず終わりがきます。
親も子どもとともに葛藤しながら成長し、乗り越えたあとには、親子の大切な思い出が残ります。
楽な道のりではありませんが、今までの子育てと我が子の成長を信じて、前向きに歩んでいきたいものですね。
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