【小学生の家庭学習 体験談】小学1年生から取り組んで基礎学力アップ!テストの上手な活用法

鉛筆を持つ手元の写真

小学生のテスト、どのように活用していますか?

テストは子どもの学習態度や習慣を身に付けたり、学習の定着度を定期的に確認できる、とても良いツールです。

そこで今回は元塾講師のママが、子どもの基礎学力アップを目指した、テストの活用術を考えます。

テストを解くために必要な基礎力とは?

まず、テストを解くために必要な基礎力について整理し、次に、テストを解くためのコツを確認します。

読み手が「読める文字」を書く

塾講師時代に添削・採点をしていつも困っていたのが、実は子どもたちの「読めない文字」です。

「読めない」原因には、鉛筆が薄い、小さい、文字の形が崩れているなどがあります。

そのため、ここでいう「読める文字」とは、2B以上の鉛筆の濃さで、ノートや作文用紙、解答用紙などのマス目に合った大きさ、ある程度読める文字の形を保っている「文字」を指しています。

「読める文字」は、国語のテストに限らずすべてのテストに必要ですし、作文では必須です。

高校受験、専門学校や大学受験の作文・小論文を教えてきましたが、中高と大きくなっても、「読めない文字」の子どもは一定数います。

読めないからといって×にはしませんが、正直印象は良くありませんし、厳しい採点者に当たって「誤字」として減点されては困りますよね。

神経質に厳しく指導しすぎることによって文字を書くことが嫌になるのは本末転倒ですが、少なくとも「読める文字」を書けることは大切です。

とはいえ、低学年では手が小さく上手に文字を書くのはそもそも難しいので、家庭では成長するまで字体については大目に見つつ、「読める文字」かな?と見守ってあげてください。

また、濃さや持ちやすさなどを考慮して、子どもが使いやすい鉛筆を選んであげるのも良いですね。

ただし、漢字のテストは、とめ、はね、はらいや書き順など、「正しい漢字」であることを厳しく求める先生もいらっしゃいますので、気をつけておきましょう。

四則計算はやっぱり大事

算数の基礎となる四則計算は、「素早く確実に」を心がけたいです。

ちなみに私の娘は計算ドリルをさせると発狂するタイプだったので苦労しましたが、意外な解決方法がありました。

計算アプリなら、ゲーム感覚で、素早くたくさん解けたのです。

例えば、わが家は「算数忍者」や「HAMARU」などに助けられました。

反対に山のようなプリントを解くと達成感があって好きだという例もありますので、子どもの性格に合わせた学習方法を探してあげることが大切ですね。

参考:「算数忍者」
「脳トレHAMARU 計算ゲームで脳トレ勉強アプリ」

小学校3年生から始める、理科と社会の対策 子どもに合った暗記法を探す

小学3年生からは、理科と社会が登場します。

本格的な暗記科目の登場ですので、暗記の得意・不得意どちらなのかを見極める必要があります。

塾講師時代には、暗記が苦手な生徒さんに対して、一週間後、一ヶ月後に小テストをするなどの定期的な復習が効果的でした。

家庭学習の方は、『教科書ぴったりトレーニング』(新興出版社啓林館)や『教科書ワーク』(文理)などの教科書準拠の家庭学習用参考書を利用して、テストの予行演習をしてあげるのも良いでしょう。

例えば地図の暗記は、日本地図のパズルや県庁所在地の歌、「あそんでまなべる 日本地図クイズ」のようなクイズアプリなど、子どもに合った暗記法を探してみてください。

参考:「あそんでまなべる 日本地図クイズ」

テストを解くためのコツ

最後に、テストを解くためのコツを確認します。

まずテストの点数が伸びない原因の一つが、「制限時間内に全問にあたれない」ことです。

これは数をこなすことで身に付きますが、子どもの性格上分からないところで立ち止まってしまったり、残り時間を考えずにゆっくり解いてしまったりしているときは、「先に進んでいいんだよ」、「残り時間を見ながら解くんだよ」といった声がけが必要です。

家庭学習の際に、タイマーを使い、制限時間を設けて問題を解く練習をしてみましょう。

次に考えられる原因は、「うっかりミス」です。

この場合は、解いたあと「見直す」必要があります。

見直す時間を残す必要がありますので、例えば制限時間45分のテストなら、40分で解いて5分は必ず見直すといった習慣を付けます。

過去のテストや問題集に付属しているテストなどを使い、実際に見直す作業をしておきましょう。

テスト勉強の計画を立てる

子どもが慣れるまでは、親が一緒にテスト勉強の計画を立て、子ども自身に計画の立て方を覚えてもらいます。

「テスト勉強計画表(例)」を見てください。

記事小学生テスト計画表②
作成:本記事ライター

例として、1週間のテスト勉強の計画を立ててみます。

上から順に、日付、その日の用事、テスト範囲の学習内容になっています。

これまで順調に点数がとれているのであれば、4科目なら1ヶ月前、1〜2科目なら1週間前から始めるのを目安にしてみましょう。

学習内容は、普段テストの点数がとれているか、苦手な科目はないかなど子どもの定着度に応じて変えていきます。

苦手な単元や科目がある場合は、親がサポートするか、個別指導等を利用するかになります。

苦手なものが増えてしまうと、あとから取り戻すことが難しくなるので、早い段階でサポートした方が結局は良いと思います。

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テストの復習法 テストのファイリングと復習のポイント

テストの結果が返ってきたあとは、どうしていますか?

次の結果につなげるための、ファイリングと復習のポイントを考えます。

テストのファイリング

返ってきたテストは、穴あけパンチで穴をあけて、戻ってきた順にファイルにどんどん重ねていくと簡単です。

ファイルを次年度まで保管すると、学期末や学年末などに復習テストがある場合、見直すことができます。

テストの復習のポイント 小学校のテストは100点……とも限らない

小学校のテストは授業で習った基本的な知識を問うものなので、100点かそれに近い点数をとれると思います。

とはいえ、苦手だったり、教科が多くなったりすると、とれない場合も出てきます。

また、100点かどうかだけでなく、①クラス・学年全体の平均点、②同じ教科の前回の点数、の2点も確認しておきましょう。

テストの点数を確認したら、復習をします。

記事小学生テスト復習シート③
作成:本記事ライター

「テスト復習シート(例)」のように、どの科目で、平均点何点に対し、何点だったのか記録し、テストのファイルに一緒に閉じておきます。

そして、①間違った問題と自分の答え、②正しい答え、③なぜ、どこで間違ったのかを考え、④次に同様の問題が出たときにどうすれば良いか、対策を考えます。

これによって、次のテストでは同じ間違いを防ぎます。

例えば、よく単位を忘れるミスをするなら、次から単位を中心に見直せば良いのです。

このように定期的にテストを復習することは、子どもの基礎学力の定着に役立ちます。

子どもの勉強、親はいつまで見守るの?

親子が勉強している写真

親はいつまで子どもの学習を見守るのでしょうか?

自分でどんどん学習を進める子どもは早い段階で親の手を離れますし、このような子どもたちは塾の先生を活用することも上手です。

他方で、自分で学習を進めることが苦手な子どもは、学習態度・習慣が身に付くまで、親のサポートが必要になります。

早期に子どもに学習態度・習慣が身に付いていれば、結局は経済的にも助かりますし、反抗期を迎えても自分で学習を進めることができていれば、親の手を離れるでしょう。

この記事が、子どもの性格に合わせた学習方法を見つけるヒントの一つになればうれしいです。

ママライタープロフィール

nob

小学5年生の娘を持つママライター(記事執筆時)。
塾講師など教育経験が長い、元大学教員の博士ママ。現在はフリーで活動中。
厳選した蔵書は300冊以上の絵本マニア。

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