【節分】豆まきには正しいやり方がある!?家族みんなで福を招き入れよう!

節分の豆と梅の花

豆まきは子どもが喜ぶイベントの一つですが、正しいやり方に迷ってしまうこともあるかもしれません。

この記事では、豆まきの正しいやり方を解説します。

どこからまくのか、何個食べるのか、などをチェックしてみましょう。

また、豆まきをする時間帯、豆をまくときのかけ声や、食べきれないときの使い方もあわせて紹介します。

ぜひチェックして、楽しい豆まきの思い出を作りましょう。

節分は毎年2月3日ではない?

2月のカレンダー

1984年から2020年までは、ずっと立春が2月4日だったため、節分は36年もの間、2月3日でした。

しかし節分とは「立春の前日」であり、立春の日がずれてしまうと、節分が2月3日ではなくなります。

立春は二十四節気の一つで、春分点を基準に一年を24等分したとき「一年のはじまり」とされる、初春の1日のことです。

ただし太陽の公転周期は365日ぴったりではなく、少しずれているため、状況によって立春の日も変わります。

実際、2021年の立春は2月3日だったため、節分は2月2日でした。

豆まきのやり方

節分の豆まきには、正しいやり方があります。

必ずしも守らなければならないわけではなく、臨機応変の部分もありますが、まずは正しいやり方をチェックしてみましょう。

家族の役割分担を決める

豆まきで決めておきたい役割分担は、豆まき係、締め切り係、鬼係の3つです。

このうち鬼係は伝統的なものではなく、ただ盛り上げ役というだけなので、いなくても構いません。

豆まき係は家長か、年女や年男、厄年の方がつとめるといわれます。

厳密に決まりがあるわけではないので、子どもがやりたがれば任せてあげるのも良いでしょう。

締め切り係は、豆をまいて窓から鬼を追い出したあと、鬼が戻ってこないよう、急いで窓を閉める係です。

すべての窓を開ける

まずは家のなかの厄である鬼を窓から追い出すため、家じゅうすべての窓を開けます。

いうまでもなく、鬼は本来、実体がなく見えないものです。

子どもにも「見えないものを追い出すのが節分」と教えるのがおすすめです。

奥の部屋から豆をまく

豆まきは一番奥の部屋から順番におこない、最後は玄関で終わります。

どの部屋でも「鬼は外!」と言いながら、窓の外へ向かって豆をまき、まいたら締め切り係がすぐに窓を閉めます。

鬼が戻ってこないようにするためです。

それから、窓側から部屋のなかに向かって「福は内!」と言いながら、豆をもう一度まきます。

家じゅうの窓が終わったら、最後に玄関で、追い残した鬼がいなくなるよう外へ向かってまき、玄関を閉めます。

年齢プラス1個の豆を食べる

豆まきが終わったら、新年の厄払いを願い、みんなで豆を食べます。

このとき食べる豆の数は、年齢プラス1個です。

これを「年取り豆」と呼びます。

もちろん子どもなど、食べられない方は無理をして食べないようにしましょう。

豆まきは何時にやるもの?

豆まきの時間帯は、いつが正しいのでしょうか。

昔は「鬼は真夜中にやってくる」と言われていたため、真夜中が最適といわれることもありました。

しかし夜中に豆をまいたり、大きな声を出したりするのは現実的ではありませんし、子どもも寝なければなりません。

現在では、豆まきは昼間でも夕方でも、各家庭で都合のいい時間におこなうのが良いとされています。


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豆を食べきれない場合は?

節分の豆

福豆をひと袋買うと、たくさん入っていて食べきれないことがあります。

この場合、福茶にして飲むのがおすすめです。

福茶とは、福豆を使って淹れたお茶のことです。

やり方は簡単で、湯飲みに好きな数だけ福豆を入れ、熱いお茶を注ぐだけで飲むことができます。

お茶に大豆の香りが移り、香ばしい季節のお茶を楽しめるでしょう。

急須に、茶葉と一緒に豆を入れても大丈夫です。

このとき、福豆の数を年の数プラス1個にすると、食べたのと同じご利益があるとされています。

特に大人は、食べるには決して少なくない個数なので、無理をせずに福茶にしてみてもいいですね。

アパートやマンションで豆まきをするときの注意点

アパートやマンションに住んでいる場合も、節分にはぜひ豆まきをしたいですよね。

しかし、やり方によっては近所迷惑になるかもしれないと心配な方も多いでしょう。

アパートやマンションでの注意点をまとめました。

基本的には家のなかだけ

豆を家の外にまいてしまうと近隣に迷惑をかけてしまうかもしれないため、基本的には家のなかだけにまきましょう。

自宅バルコニーにまくのは問題ないことも多いですが、細心の注意を払う必要があります。

まず、バルコニーにまいたときに、絶対に下に落ちないようにすることです。

下に落ちたら拾い集めるのも大変ですし、万が一、下にいる方や物に当たったらトラブルになることもあります。

また、隔て板の下などを通って、隣家のバルコニーに転がっていかないように気をつけてください。

どうしても外にまきたい場合

マンションやアパートに住んでいるけれど、どうしても外にまきたい場合は工夫が必要です。

あらかじめ小袋入りの豆を購入する、あるいは豆をラップにくるむなどして、包装のまま外にまき、すぐに拾いましょう。

まいた豆は一つも外に残さないよう、確実に拾うことが大切です。

その際、大きな声で「鬼は外」と言わないよう気をつけてください。

子どもは思いきり外にまきたがるかもしれませんが、可能な限り室内で十分楽しめるようにアイデアを膨らませてみましょう。

地域によって掛け声やまくものが違う?

豆と鬼のお面

節分の掛け声は「鬼は外、福は内!」が定番のようですが、地域によっては違うところがあります。

また、まくものが違う地域もあります。

例えば、紀伊半島や伊勢志摩の一帯では昔、領主の名前が「九鬼(くき)」だったため、「鬼は内、福は内」という掛け声が残されています。

群馬県の鬼石地域では、鬼のなかには良い鬼もいると考えられていることから、掛け声は「福は内、鬼は内」です。

他に、鬼子母神を信仰する地域では「鬼は内」という掛け声があります。

また、一般的に炒り大豆をまく節分ですが、北海道や東北では落花生がまかれます。

チョコやお菓子をまくこともあるようです。

これはサイズが大きいため拾いやすく、かつ殻や包装をむいて食べられるという発想からきているようです。

まとめ

節分の日の過ごし方、豆まきのやり方には、地域差もあります。

それぞれの家庭で受け継いだやり方を大切にしながら、正しいとされるやり方や、マンション、アパートにおける心遣いも気にかけつつ、楽しい豆まきをしましょう。

子どもには、豆まきの楽しさを伝えながら、豆まき、節分と春分の意味なども一緒に伝えてあげると、日本の伝統も少しずつ身に付けることができておすすめです。

最後には豆やお菓子を食べ、みんなで過ごす節分の思い出を残してくださいね。


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