子どもの入学が視野に入ってきた年中や年長のお母さんやお父さんは「ラン活」についてそろそろ考えている頃でしょうか。
年々早まりつつあるラン活に焦っている方も多いのでは。
そこで今回は、ラン活の年間スケジュールや選び方のポイントなどについて解説します。
失敗しない買い方、選び方とは?と心配な方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ラン活って?必要なもの?
「ラン活」とは、ランドセル選びのこと。
就活や婚活になぞらえて、ランドセルに関する情報収集や実物のチェック、購入までの流れがラン活とされています。
年々ランドセルは高額化にあり、少子化もあるためか、各メーカーによる囲い込みもあり、限定品などを出して購入時期が早まっています。
ラン活が激化の傾向にあるので「急いでランドセルを買わなければ!」と焦ってしまうかもしれませんね。
ただし、ランドセルの選択肢はいつでもかなり豊富にあるので、必ずしも早めに決めなければいけないわけではありません。
ラン活の開始時期は年中秋にはスタート
全てのメーカーのランドセルを見られるのは年長の春頃からなので、年中の秋から年長に始めれば、ラン活に乗り遅れると感じることは全くないでしょう。
ランドセルのモデルにこだわらなければ、もう少しゆっくりでもランドセルを手に入れることはできます。
カタログの取り寄せと訪問予約はいつ?
入学予定の子どもがいる親の中には、年少の時点でも参考にするために前年度のメーカーのパンフレットを取り寄せる人もいるでしょう。
しかし、資料の取り寄せは基本的に年中秋頃からスタートします。
園によっては、年長になったらランドセルのカタログを渡されることも。
工房系とカスタマイズ、人気モデルは早めの予約を
素材やデザインにこだわり職人の手によって作られる「工房系」や受注生産の「オーダーメイド」、「カスタマイズ」、「人気モデル」のランドセルを希望する場合は、早めに予約するのがおすすめです。
販売期間や販売数が限定されるため、受付も締め切りも早い傾向にあるからです。
欲しいモデルやカラーに争奪戦が予想されるなら、予約開始時期を確認しておくと良いでしょう。
安さにこだわるなら…
安価なランドセルを探すなら、前年の型落ちや、アウトレット、小さなメーカーの格安モデルを狙うのも、ひとつの方法です。
店頭やメーカー公式のオンラインショップで、数量限定販売されていることもあります。
タイミングが良ければ前年のモデルが4〜5割引で購入できるので、とてもお得です。
気になるランドセルがあるなら、割引販売される時期を確認しておきましょう。
8月ころに割引される傾向がありますが、その年によって変わる場合もあるので、定期的にチェックするのが無難です。
入学直前でも大丈夫!
小学校受験や転勤などさまざまな事情で、ランドセルを早く買えない場合もあるでしょう。
入学直前の3月にランドセルが買えないという心配はありません。
イオンやヨーカドーなどの量販店、百貨店、ネットでも在庫がゼロになることはないからです。
アウトレットやフリマアプリなどでも手に入るので、豊富な選択肢が年中あります。
子どもの好みの色やデザインが直前で変わることもあります。
早く始めなければいいランドセルが手に入らないわけではないので、あまり焦り過ぎなくても大丈夫です。
ランドセル選びのポイント
素材やデザインなどバリエーションが豊富にあるランドセルをどのように選んだら良いのか、迷ってしまいますよね。
子ども本人に選ばせようとお店に連れて行っても目移りして決められなかったり、親に丸投げされて困ってしまったりすることも少なくありません。
そこでランドセルを選びやすくなるように、抑えておきたいポイントを大きく4つに分けて説明します。
素材の違い
ランドセルの素材は、主に本革や人工皮革です。
牛革やコードバンなどの本革は高級素材でツヤがあり強度も高いですが、重くて値段も高額な傾向にあります。
クラリーノなどの人工皮革は、軽量でお手入れしやすく、カラーバリエーションも多彩で、多くのランドセルに使われています。
本革より購入しやすい価格ですが、耐久性や高級感は本革の方が上のものが多いです。
デザインやブランドのこだわり
「工房系のこだわりランドセルを選びたい」「以前から好きなブランドコラボのランドセルを使わせたい」というように作り手の思いや親の思いが強い場合もあるでしょう。
ただし、ランドセルを実際に使うのは子どもです。
子どもにこだわりがない場合は良いですが、あまり親の意見を押し付けすぎずに、子どもの好む色やデザインなどの意思も尊重できると良いですね。
その上で子どもに合った機能や家庭に適した予算を兼ねたランドセルを一緒に選ぶのが、理想的なラン活かもしれません。
重さと大きさ
ランドセルには、多くのノートや教科書を入れます。
季節によっては水筒など他の荷物も持って登校することもあるので、ランドセルが重いと通学にも差し障るかもしれません。
ランドセル自体の重さを考慮するなら、身体が小さめの子どもや自宅から学校までの距離が遠い子どもには本革よりも人工皮革が適している場合があります。
また、ランドセルの容量が小さいとモノの出し入れが不便で、他にもたくさんのバッグを抱えて登校することになります。
少なくとも、タブレットやA4サイズの用紙が入ることをチェックした方が良いでしょう。
A4フラットファイルサイズで、ひととおりの学用品はすっぽりと入ると安心です。
丈夫さや機能性
昨今のランドセルは素材が良く作りもしっかりとしているので、安価であっても壊れることはほとんどありません。
しかし、モノを雑に扱う子どもの場合は「このランドセルで本当に壊れないのかな?」と不安に思うこともあるでしょう。
強度の高いランドセルを選ぶと良いかもしれませんが、万が一に備えて、ランドセルが壊れた場合の保証も付いているのか確認しておくのがおすすめです。
また、ランドセルを試着する時後は子どもの体に合っているかをチェックするのも大事です。
失敗しない、後悔しない選び方
ランドセルを早く選ぶことが、正解とは限りません。
早く買っても、子どもの好みが変わることがあるからです。
入学してから本人の好みが変わることもあるでしょう。
もし後々になって他のランドセルが欲しいと言われても、困ってしまいますよね。
後悔しないためにはどのようにランドセルを選んだら良いのか、説明します。
色や形を本人が気にいるかどうか
子ども本人が「このランドセルが好きだから使いたい!」という入学前の気持ちを尊重することが大事です。
親としては先回りして、後々気に入らなくなることを考えて無難の色やデザインのランドセルを提案してしまうこともあるかもしれません。
ランドセルカバーなどを使うことを考えてもいいですが、入学前の希望にできるだけ寄り添ってあげられるといいですね。
入学してから子どもが他のランドセルを希望したとしても、その時の気持ちを受け止めた上で選んだなら、親子ともに後悔しない選び方をしたことになります。
ランドセル以外の選択肢も
地域によっては、リュックタイプの「ランリュック」など、ランドセルが指定ではない学校も増えてきています。
ランドセルが指定でなければ、他のカバンやバッグを通学用に持っていくのも、ひとつの選択肢です。
ただし、学校によっては色や形、置き場所の制約上でランドセルを指定していることも。
「1年生は黄色いランドセルカバーを付ける」などの決まりがある学校もあるので、ランドセル以外のものを検討している場合は事前に情報収集をしておきましょう。
まとめ:楽しいラン活を
ラン活に乗り遅れるとランドセルを買えなくなるということはないので、焦らずに自分たちに合った時期にラン活をすれば大丈夫です。
また、高額なものを無理して買うこともありません。
小学校に入学するまでの間に納得できるランドセルが見つかれば、ゆるいペースでラン活をしても良いのです。
親子で楽しく、好きなランドセル選びを楽しんでくださいね。