ロート製薬の「子供の花粉症」アンケートによると、0〜5歳までに45.5%、0〜10歳までに82.3%の子どもが花粉症を発症しています。
つまり、幼い子どもでも花粉症になることはめずらしいことではありません。
しかし、小さな子どもでは症状がうまく伝えられない、花粉症対策を自分で意識できないこともあるでしょう。
だからこそ、ママやパパがしっかり対策をしてあげる必要があります。
いざというときのためにも、子どものためにどのような対策をとればいいのか把握しておきましょう。
風邪と花粉症を見分けるポイント
子育てをしていると、子どもはびっくりするほど風邪をひくことが多いですよね。
さらに、小さな子どもでは自覚している症状を正しく伝えられないため、花粉症か風邪かわかりにくいこともあります。
そのようなときには、以下の症状に着目してみましょう。
- 目や鼻にかゆみが出る
- 晴れの日、強風の日に症状が強く出る
- 風邪の治療をしても症状が改善しない
これらの場合は、花粉症を疑ってみましょう。
ただし、自己判断は禁物です。
医療機関に受診し、診察や検査を受けることでアレルゲンが何かがわかります。
※出典:
【小児科・アレルギー科】子どもの花粉症~スギ花粉症の治療いつから?~ | ハピコワクリニック五反田
子どもの花粉症対策
花粉症の対策は基本的に大人も子どもも変わりありません。
ただし、自分で気をつけることができない子どもには、ママやパパのサポートが必須です。
では、どのような対策をしてあげたら良いのかを紹介します。
外はマスクやメガネを着用する
花粉症に対する基本的な対策は、「花粉を吸い込まない」「花粉に接触しない」です。
そのため、まずは外出する際にはマスクと花粉対策のメガネを着用することをおすすめします。
花粉症対策で使用するメガネは通常のメガネではなく、上部やサイドまでガードされている花粉対策専用のものを使いましょう。
この専用メガネは、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスの飛沫による感染予防も兼ねられるので、感染症が気になる近年の状況下でもおすすめです。
普段視力が悪くメガネを使用している子どもでも、度付きのレンズを使用できる花粉症対策専用メガネもあるので、一度検討してみましょう。
家のなかに花粉を持ち込まない
花粉症への対策では、花粉となるべく接触しないことが重要です。
帰宅時になるべく家のなかに花粉を持ち込まないように気をつけましょう。
上着や帽子など、玄関先など家のなかに入るまでに花粉を払っておくだけで持ち込んでしまう量はずいぶんと違いますよ。
また、ナイロンやポリエステルなどツルツルした素材は花粉が付きにくいので、上着などを選ぶ際は素材にも気をつけましょう。
上着や帽子を脱いだあとは室内には持ち込まず、玄関にかけておけるようにするのがおすすめです。
帰ったらすぐに手洗い、うがい、さらに洗顔で花粉を落とすようにするといいでしょう。
これらの対策は、子どもだけがおこなうのではなく、家族全員でおこなうことで効果がありますよ。
家を清潔にする
家に入る前に花粉を払うなどして気をつけていても、家のなかに花粉は入ってしまいます。
花粉症の症状が重い時期は掃除を念入りにしましょう。
床の上には目に見える以上に花粉やほこりが落ちているものです。
特に、人の動きがないときに、空気中の花粉やほこりは床に落ちます。
そのため、朝一番か帰宅後すぐの拭き掃除がおすすめです。
掃除機をかけるときは、花粉やほこりを舞い上げないように、空気清浄機を「強」で稼働させておくと良いでしょう。
洗濯物は室内干しにする
天気が良い日は洗濯物を外に干してカラッと乾かしたいですよね。
しかし、花粉が飛散する時期は洗濯物は外に干さないようにしましょう。
洗濯物を外に干すことで洗濯物にたくさんの花粉が付いてしまいます。
そして、取り込むときに洗濯物に付いた花粉は家のなかに入ってしまいます。
また、花粉が付いた衣服を着るのを避けるためにも、洗濯物は室内干しにするのがおすすめです。
布団もその他の洗濯物と同様に、外には干さずに布団乾燥機などを活用しましょう。
どうしても外に干すときは、花粉をガードできるカバーをかけるのがおすすめです。
加湿器で喉のケアをする
花粉が飛び始める時期は早いと2月頃からです。
2月というとまだまだ寒い時期ですよね。
この頃はまだエアコンを付けている方もいるでしょう。
しかし、エアコンの風は花粉が舞う原因にもなります。
空気も乾燥しているため花粉が舞いやすい状態です。
部屋を加湿することで花粉が水分を含み、浮遊を抑えることができます。
また、乾燥すると喉のイガイガを感じやすくなるため、就寝中も加湿器をつけて喉のケアをしましょう。
※出典:
玄関でストップ!服に花粉がつきにくくなる方法|【ココカラクラブ】ドラッグストアのココカラファイン
花粉症対策はお早めに!│うみまちこどもクリニック
子どものための花粉症対策|小中学生用(7~14才用)アレルギー専用鼻炎薬「アレグラFXジュニア」
子どもの花粉症対策は何科を受診すればいいの?
自分の子どもが花粉症かもしれないと感じたとき、何科を受診したらいいのか悩んでしまうママやパパもいますよね。
子どもの花粉症は、まずはかかりつけの小児科を受診しましょう。
かかりつけの小児科であれば、これまでの子どもの様子やアレルギー歴などを知っているお医者さんに見てもらえるので安心です。
かかりつけの小児科がない場合や、ママやパパも花粉症で一緒に診てもらいたい場合には、鼻の症状なら耳鼻科、目の症状なら眼科を受診しましょう。
子どもも対応してくれるところであれば、一般的な内科でも診てくれますよ。
※出典:
花粉症は病院に行くべき?何科を受診すればいいの? | アレルラボ
子どもでも薬を飲んで大丈夫?
花粉症の薬は、「ぼーっとしてしまう」「眠くなってしまう」などのイメージがある方もいるでしょう。
子どもに飲ませてもいいのか悩んでしまいますよね。
花粉症の薬は、病院で処方された薬や、市販の薬を指示通りに飲むなら問題はありません。
ただし、市販薬に関しては、専門家である薬剤師に相談して選ぶと安心ですよ。
花粉症の薬は副作用で眠気が出ることもあります。
服用後は自転車の運転や遊具遊びに注意しましょう。
授業中に眠気が出てしまい困る場合は、眠気が出ない薬が使えないかを医師に相談してみてください。
また、花粉症の薬には飲み薬ではなく、目薬や点鼻薬もあります。
子どもの症状に合わせて医師に相談し処方してもらいましょう。
※出典:
花粉症の予防と治療|小泉重田小児科
子どもの花粉症対策は1~2月から始めよう
花粉が飛散する時期は、地域や花粉の種類によってさまざまです。
春先がピークのスギ花粉は1月から飛散しています。
花粉症への対策は、春になって症状が出てからと考えている方もいるかもしれませんが、実はそれでは遅いということをご存じでしょうか。
症状が出始めてしまうと炎症が強くなり、薬が効きにくくなってしまいます。
年が明けて慌ただしさが落ち着いてきたら受診して相談しておくと、いざ花粉症の時期になったときに慌てなくて済みますよ。
市販薬で対応する場合も、症状が出始めたらすぐに飲めるように早めに購入して用意しておくといいでしょう。
※出典:
花粉症の予防と治療|小泉重田小児科
花粉の時期はいつから・いつまで?花粉カレンダー|アレジオン【エスエス製薬】
まとめ
今回の記事では、子どもの花粉症と風邪と見分けるポイントや、花粉症対策、何科に受診したら良いのかなどを紹介してきました。
花粉症対策はマスクやメガネ、花粉を払うなど簡単にできるものの、日頃からコツコツと繰り返さなくてはいけません。
症状が強く出てしまわないためにも、しっかりと対策をしておきましょう。
また、子どもの場合、風邪と症状を見分けるのは難しいこともあります。
紹介したポイントを参考にしつつも、自己判断はせずに医師や薬剤師に相談して対応しましょう。
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