尿路結石とは、腎臓でできた結石が尿の流れで移動して尿路(腎臓、尿管、ぼうこう、尿道)で詰まり、激しい痛みを引き起こす疾患です。
尿路結石のなかでも尿管に結石を生じる場合を「尿管結石」と呼び、尿路結石の多くを占めます。
腎臓に結石があるときは痛みを感じないことがほとんどですが、尿管に石が落ちてくると激しい痛みをともなうことが多く、なかには腎盂腎炎を併発して命に関わる状況になるケースも。
子育て世帯の男性が発症しやすく、突然の激痛に本人も家族も動揺しがちです。
尿管結石の症状や対処法を、夫が尿管結石になったときの体験談を交えて紹介します。
ママライタープロフィール

15歳と19歳の息子を持つ福岡在住のライター。(※原稿執筆時)
情報誌勤務を経てフリーランスのライターとして活動中。
DIYやお笑い鑑賞、フリマアプリで不用品を売ったり、ポイ活をしたりと、興味のおもむくままに楽しんでいます。
息子たちには野球マニア、潮干狩りのプロと呼ばれています。
尿管結石になりやすいのはどんな人?
尿路結石の年間罹患率は人口10万人あたり138人(男性192人、女性87人)で、生涯に罹患する方は男性の7人に1人、女性の15人に1人です。
男性のほうが発症しやすく、男性の年齢別年間罹患率のピークは30~60歳代(特に40歳代、50歳代)といわれています。
結石の成分によって原因は異なりますが、生活習慣や食事が結石を作る一因です。
その他にも、原発性副甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患が原因となることがあります。
【体験談】初めての症状

夫が40代で尿管結石を発症したときは、何が原因かわからなかったのでとても慌てました。
ここからは、尿管結石発症時の話を紹介したいと思います。
突然の激しい痛み
夜に「もしかしたら、やばいかも。病院に連れて行ってほしい……」と夫に起こされました。
日中は元気にしていたのに、声を出すのも辛そうな様子。
腰から背中にかけて、これまで感じたことのない痛みがあると聞き、一刻を争う大病を疑って血の気が引きました。
痛みはさらに強まり、嘔吐するほどの激痛に。
意識ははっきりしていて、痛みがましなタイミングで歩くことができたため、自家用車で救急に向かいました。
救急病院へ
救急病院では歩くことができず、車いすで移動することになりました。
この時点では、「原因は何だろう」「命に関わる大きな病気だったらどうしよう」と不安でいっぱいでした。
しかし、夫と話していた看護師さんはこうした症状の男性を見慣れているようで「おそらく尿管結石だと思います。同じ症状で来られる患者さんが多いんです。救急車で運ばれてくる方も珍しくありません」と教えてくれました。
その後、尿検査と診察、検査で尿管結石と診断されました。
対処法は痛み止めを飲み石が動くのを待つのみ
尿路結石の痛みは「世界三大激痛」の一つともいわれています(ほかの2つは心筋梗塞と群発頭痛)。
痛みに対してその場でできることは、痛み止めを使うことだけです。
夫も点滴で痛み止めを投与してもらい、少し痛みが和らいだ状態で帰宅しました。
石が小さな場合は自然排出を待つ
一度発症してしまった尿管結石を治すには、石を排出させるしかありません。
原因となる石が排出されないと、再び痛みが生じるだけでなく、尿管に石が詰まり、腎機能の低下を招きかねないからです。
石が小さな場合(10mm以下)は、自然に排出されるのを待ちますが、大きな場合や、なかなか排出されない場合は手術治療をおこないます。
石を自然排出するためには、水分を多くとったり、服薬したりする方法があります。
尿管結石は再発予防ができる病気

「地獄のような激痛」と称される尿管結石。
一度、尿路結石になった方は再発する可能性が5年で50%ととても高く、再発予防が大切に
なります。
家族ができるサポートは、食生活の工夫や配慮
尿管結石の原因は食生活や体内の状態によって異なります。
シュウ酸やカルシウムなどの物質が多いと結石ができやすくなりますが、結石の成分によっても原因は異なります。
結石を予防するためには、原因に応じた食事を心がけることが大切です。
例えば、高カルシウム尿症の場合はカルシウムを制限するように指導されることがありますが、高シュウ酸尿症の場合は食事からカルシウムを多くとるように指導されます。
医師の指導を受けながら、自分の状態に応じた予防方法を取り入れることが重要です。
ガイドラインでは
朝昼夕3食のバランスをとる「夕食過食の是正、朝食欠食の是正」
夕食から就寝までの間隔をあける「4時間程度の間隔を目標とする」
が食生活指導の内容としてあげられています。
水分摂取を十分にすることはすべての原因に共通して有効な予防法です。
尿管結石を知って発症、再発を予防しよう

世界三大激痛の1つともいわれる尿管結石は働き盛りの男性に多い病気です。
初めて経験すると驚きますが、知識があれば心の準備ができます。
再発予防には食事制限が必要。
家族の理解とサポートも欠かせません。
参考:日本内分泌学会|尿路結石症
参考:東京女子医科大学病院泌尿器科|尿路結石とは
参考:東京女子医科大学病院泌尿器科|治療と再発予防
参考:東京女子医科大学病院泌尿器科|尿路結石Q&A


































