入園や入学準備に必要な、上履き入れの基本的な作り方を紹介します。
材料から手順まで画像付きで説明しますので、初心者でもポイントを押さえれば簡単に作れますよ。
また、高学年向けのサイズ調整や、日頃のお手入れ方法もぜひチェックしてみてください。
ママライタープロフィール
高2の長男を筆頭に3児を子育て中のママです。(※原稿執筆時)
毎日お弁当作りをしているので、時短&簡単レシピに興味があります。
趣味はフルート。もう少し子育てに余裕ができたら、以前習っていたフルートのレッスンを再開したいです。
上履き入れ作りに必要な材料、道具
材料
- 布
- 持ち手テープ
- Dカン
道具
- まち針やクリップなど布を留めるもの
- 裁ちバサミ
- ミシン
- ミシン糸
- アイロン
今回は裏地なしの1枚布で作るため、厚みのあるキルト生地や、張りのあるキャンバス生地がおすすめです。
色や柄はお好みのもので大丈夫ですが、シンプルなものや飽きがこないデザインだと長く使えます。
また、柄ものを選ぶ場合は、なるべく柄の向きを考えずに作れるパターン柄がおすすめです。
上履き入れにピッタリのサイズは?
手作りする際、どのくらいの大きさの布を用意すれば良いか迷ってしまいますよね。
ここでは、一般的な学年別のサイズを紹介します。
幼稚園や保育園児向けのサイズ
幼稚園や保育園に通う3〜5歳児の上履きのサイズは、およそ15cm〜20cm。
できあがりサイズは、縦27cm×横20cmほどあると良いでしょう。
今回の作り方では、縫いしろをそれぞれ足した、縦60cm×横22cmの大きさで裁断してください。
子どもの足のサイズによっては、小学生の3〜4年生まで使うことができます。
小学生向けのサイズ
小学生の上履きのサイズは、およそ20cm〜24cm。
できあがりサイズが、縦30cm×横23cmの大きさで作ると、高学年まで使えます。
今回の作り方では、縫いしろをそれぞれ足した、縦66cm×横25cmの大きさで裁断してください。
高学年向けのサイズ
高学年になると、身長がぐんと伸びて足のサイズも大きくなります。
今まで使っていた上履き入れが使えなくなる場合もあるでしょう。
特に上履きが24cm〜26cmと大きい場合、できあがりサイズが縦33cm×横26cmの大きさが必要です。
今回の作り方では、縫いしろをそれぞれ足した、縦72cm×横28cmの大きさで裁断してください。
【学年別サイズ表】
学年 | できあがりサイズ | 縦の長さ (縫いしろ3cm含む) | 横の長さ (縫いしろ1cm含む) |
幼稚園・保育園 | 縦27cm×横20cm | 60cm(27+3×2) | 22cm(20+1+1) |
小学生 | 縦30cm×横23cm | 66cm(30+3×2) | 25cm(23+1+1) |
小学生・高学年 | 縦33cm×横26cm | 72cm(33+3×2) | 28cm(26+1+1) |
※縦の縫いしろ3cm、横の縫いしろ1cmで計算しています。
※持ち手テープはどれも同じ長さOKです。25mm幅を50cmほど用意してください。
上記の表の縦と横の長さは、今回紹介する作り方で使用する布の大きさです。
できあがりサイズは、上履きとぴったりなサイズよりも縦横に少し余裕があると、出し入れがしやすくなります。
ここでの作り方とは別の方法で作成する場合、縫いしろが別途必要になることもあるため、注意してください。
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簡単!上履き入れの基本の作り方
ここでは、キルト生地を使った上履き入れの作り方を紹介します。
基本の作り方
キルト生地は厚みがあるため、一枚の布で作れます。
切れ端の後始末をして手順どおりに縫っていけば、あっというまに完成しますよ。
今回は、先ほど紹介した学年別サイズ表の、幼稚園・保育園向けサイズで作成します。
材料
キルト布 1枚 縦60cm×横22cm(縫いしろを含む)
持ち手テープ(25mm幅) 34cmを1本、6cmを1本
Dカン(25mm幅) 1個
作り方
①布、持ち手テープを裁断する
キルト布と持ち手テープを裁断してください。
持ち手テープをカットした際、切れ端のほつれが気になる場合はライターで軽くあぶると、ほつれ防止ができます。
②持ち手テープの端を縫う
34cmの持ち手テープを半分に折りたたみ、6cmのテープはDカンをとおして折りたたんで端から1cmのところにミシンをかけます。(青の線のところ)
③持ち手テープを布に縫い付ける
△側にジグザグミシンをかけて、ほつれにくくします。
表布を上にして、先ほどジグザグミシンをかけた△側に持ち手を縫いつけます。
まんなかに持ち手の中心がくるように置き、△側の端から1cmのところに持ち手テープの端を合わせてください。
Dカンがついたテープは持ち手テープの反対側に、同じように端から1cmのところに置きます。
どちらも△側の端から2cmのところを縫ってください。(上記画像・青の線のところ)
その際、まち針やクリップで固定しておくと縫いやすいです。
④布を中表に合わせて両端を縫い、切れ端にジグザグミシンをかける
布を中表に合わせて◯側の端から1cmのところを縫います。
そのあと、切れ端にジグザグミシンをかけてください。
キルトは切りっぱなしのままだと次第にほつれてくるため、ジグザグミシンをかけることによって、ほつれにくくなります。
端から1cmのところを縫って、ジグザグミシンをかけた画像です。
⑤入れ口側の端を折りたたんで縫う
中表の状態で入れ口部分を1cm外側に折り、さらに切れ端部分を5mm中に折り込んで、まち針やクリップで留め、折り込んだ端から5mmのところをぐるっと縫います。(下の画像・青の線のところ)
ジグザグミシンをかけた縫いしろの部分は、左右どちらか片方に倒して折り込んでください。
厚みがあるため、布を押さえながらミシンをゆっくり進めましょう。
⑥裏返して入れ口にミシンをかける
裏返して外表にし、入れ口部分の端から5mmのところにミシンをかけます。
持ち手テープが補強され、布の厚みも落ち着いて出し入れしやすくなりますよ。
最後にアイロンをかけて完成です。
上記画像は24cmの上履きを入れています。
幼稚園サイズの上履き入れですが、なんとかギリギリ24cmの上履きでも使えそうです。
裏地付きで作る場合のポイント
上履き入れを裏地付きで作る場合は、綿やブロード素材を選んでください。
キルトと綿の組み合わせでも良いのですが、厚みがでるため、初心者は縫いづらいと感じる場合があります。
また、裏地の素材は、汚れが目立ちにくい濃いめの色やナイロンなどがおすすめです。
ナイロン素材は熱に弱いため、アイロンをかける際は取り扱いに注意してください。
裏地付きの上履き入れは、こちらのレッスンバッグの記事を参考に作ることができます。
持ち手部分の付け方だけ気をつければ、その他の手順は同じです。
関連記事:【簡単にできる】レッスンバッグの作り方!入園準備や習い事用におすすめ
上記画像は、裏地付きの小学生のできあがりサイズで作った上履き入れです。
24cmの上履きを入れていますが、まだ上部に余裕があります。
持ち手テープをとおすDカンがない場合は、本体と同じ布でループを作って代用が可能です。
今回は上記表のサイズでループを作りました。
10cm側を両ほうから1cmずつ内側に折りこみ、アイロンをかけます。
さらに半分に折ってアイロンをかけたら、端から5mmのところを縫ってください。
サイズアップの調整方法
途中で子どもの足のサイズが大きくなって作り直す場合は、先述した学年別サイズ表一覧を参考に作成してみてください。
しかし、オリジナルのサイズで作りたい方や、もっと大きなサイズで作りたい場合はサイズ調整をする必要があります。
基本的には自分が作りたいできあがりサイズを決めたあと、縫いしろを足せばOKです。
今回の作り方だと、縦の長さは上下3cmずつ、横の長さは左右1cmずつの縫いしろを、できあがりサイズに足してください。
また、サイズが大きくなるほど横幅も長くなり、Dカンを用いたタイプの持ち手では、上履き入れを持ち運ぶ際に安定しない場合があります。
そのため、レッスンバッグのような2つ持ち手があるタイプにすると、持ち運びやすくなり、おすすめです。
上履き入れのお手入れ方法
上履き入れに使用する布は、キルトや綿、ブロードなどの洗える素材がおすすめです。
筆者は汚れたらその都度、洗濯ネットへ入れて、洗濯機で洗っています。
さらに乾いたあとにアイロンをかければ、シワが取れてきれいになりますよ。
素材によっては水洗いできないものがあるため、選ぶ際にはチェックが必要です。
まとめ
入園や入学準備に必要な上履き入れは、コツさえつかめば初心者でも簡単に作ることが可能です。
ミシン糸は生地の色味に合わせて似た色を選ぶと、少しくらい縫い目が曲がっても目立ちにくくなります。
子どもの上履きサイズに合わせて作れるのが、手作りの魅力です。
好きな色や柄を選んで作ったオリジナルの上履きは、子どももきっと喜びますよ。
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