四角い積み木を持って「プルル」と電話をかける真似をしたり、おもちゃを使っておままごとをしたり……。
子どもが自然とごっこ遊びを楽しむ姿を見ると、とても微笑ましい気持ちになりますよね。
子どもはごっこ遊びが大好きです。
単純な動作の真似から始まり、成長するにつれて複雑な設定をして遊ぶようになります。
子どもがより一層盛り上がって遊べるように、ごっこ遊びのねらいを通して親の関わり方を確認しませんか?
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ごっこ遊びとは?
そもそもごっこ遊びとは、子どもが多種多様なイメージを膨らませ、そのイメージを再現しておこなう遊びです。
子どもは何かになったつもりになったり、空想や絵本・アニメなどの登場人物になりきったりして遊びます。
例えば、食事の準備の真似をするおままごともごっこ遊びの一つ。
お買い物ごっこやヒーローごっこ、お姫様ごっこも人気の遊びです。
成長につれて話題のアニメのキャラクターや、芸能人の真似をして遊ぶ子どももいるでしょう。
夏には保育園や幼稚園全体で、縁日ごっこやお祭りごっこといったイベントをする光景が見られることもあります。
つもり遊び・見立て遊びとの違い
子どもの「ごっこ遊び」と似た遊びで「つもり遊び」や「見立て遊び」を耳にしたことがある方もいるかもしれませんね。
つもり遊びや見立て遊びは、いずれごっこ遊びへ発展していく遊びです。
遊びのなかでイメージを膨らませていくごっこ遊びとは異なり、最初から何かをするつもりで、ものを何かに見立てるのが特徴です。
ママやパパ、身近な人がいつもしている行動を真似して遊ぶ姿がよく見受けられます。
例えば、四角い積み木をスマートフォンに見立てて電話の真似をしたり、口紅に見立ててメイクの真似をしたりするなど。
カラフルなブロックを並べたり重ねたりして、お花に見立てるのも見立て遊びの一種です。
最初は単純な仕草の真似の遊びは徐々に複雑な行動となり、ごっこ遊びへと発展します。
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ごっこ遊びのねらい
ごっこ遊びのねらいは、子どもの年齢によって異なります。
年齢に合ったごっこ遊びで子どもが自由に遊べるよう、親は環境を整えてあげましょう。
ここからは、ごっこ遊びのねらいを遊び方の例と併せて紹介します。
0~1歳
0〜1歳は、ごっこ遊びの前段階である「つもり遊び・見立て遊び」を始める時期です。
この時期のねらいは、日常生活を再現する遊びを通して、言葉のやり取りを楽しむこと。
例えば、積み木を耳にあてながら「もしもし」と電話をする真似だけでも、十分遊びの一環になります。
歩けるようになったら、バッグを用意して「いってきまーす」と言いながら、仕事に行くパパやママの真似をする遊びもいいですね。
事前に使えそうな道具や玩具を用意しておくと、子どもの遊びを促せます。
親が自ら見立てて遊んでみせるほか、電話の相手役になったり、子どもへ「いってらっしゃい」と返事をしたりしてコミュニケーションを増やしていくのがおすすめです。
2~3歳
2〜3歳は、見立て遊びがごっこ遊びへと発展していく時期です。
まだ自分中心で遊ぶ時期ではありますが、少しずつルールがわかるようになっていきます。
この時期のごっこ遊びのねらいは、子どものイメージを、パパやママ、友達と共有してコミュニケーションを楽しむことです。
例えば、「ご飯だよー」と言ってお皿をお友達のところに運んでくるおままごと遊びも、楽しめるようになってくるでしょう。
遊びを通して子どもはママ役、友達は食事を待っている子ども役といったように、役割分担を自然と考え共有できるようになっていきます。
始めは、親が「ママがご飯持ってきたよ」などの声かけをし、イメージを共有しやすいように仲介してあげましょう。
4~5歳
4〜5歳になると、子ども同士でイメージした世界に入り込んで楽しめるようになってきます。
この時期のごっこ遊びのねらいは、自分たちで必要な道具を用意したり、ルールを話し合って決めたりしながらなりきって遊べること。
お買い物ごっこであれば、買い物カゴや商品に見立てたアイテムが必要だと考え、用意しようとする姿が見られると理想的です。
4~5歳であれば道具を組み合わせたり、自分たちで作ったりすることもできるようになるため、親は材料を揃えてあげるといいでしょう。
基本的には見守る姿勢が子どものごっこ遊びを育みます。
親は環境を整えたら「こうしたらもっと楽しいかも」と時々アドバイスをする程度にとどめましょう。
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ごっこ遊びで身に付く能力
自分以外の人と一緒におこなうごっこ遊びは、言語コミュニケーションや社会性を育むだけではありません。
ここで子どもがごっこ遊びを通して身に付けられる能力を紹介します。
発想力・創造力
ごっこ遊びのなかでは、子どもが経験したことのない場面をイメージし、それを表現して遊ぼうとするときもあるでしょう。
現実では起こっていない場面を考えることは、子どもの発想力を育みます。
また、自分ではない誰かになりきったり、その場にない何かを別のもので表現したりするごっこ遊びでは創造力も育ちます。
社会性
ごっこ遊びでは子どもの社会性も育めます。
例えば、電車ごっこやドライブごっこをすると「切符を買って電車に乗る」、「赤信号では止まる」などの交通ルールに触れることもあるでしょう。
お買い物ごっこを通してお金を払うという決まりを知ったり、「お店の人は丁寧な振る舞いをするんだ」と気付いたりできます。
ごっこ遊びは、ルールを守ること、してはいけないこと、TPOに応じた振る舞いなどの社会性を自然と身に付けるきっかけとなる遊びです。
協調性・コミュニケーション能力
ママやパパ、友達とおこなうごっこ遊びでは、自分がイメージした内容を共有する必要があります。
うまく伝わらないときなど、どのような言葉使いをしたら相手に伝わるのかを考えて発言する機会もあるでしょう。
また相手のイメージを受け取り、表現して遊ぶときもあるはずです。
ときには人数が増え、全員が仲良く遊ぶために工夫しなければならない場面に遭遇するケースも。
ごっこ遊びではこのような場面のやり取りを通し、人との協調性やコミュニケーション能力も養えるといわれています。
思考力
子どもがごっこ遊びを楽しむようになると「もっと楽しくするにはどうしたらいいか」と考えるようになります。
「もっと本物らしくしたい」、「次はこんなキャラクターを登場させたい」と考える子どももいるでしょう。
より一層イメージを深め、そのイメージを再現するために創意工夫をしていく過程で育つのが思考力です。
心理的発達
ごっこ遊びでは、子どもの心理的な発達も促せます。
例えば、お買い物ごっこで、購入品を入れた袋が重くなる体験を通し、子どもは「いつも買い物をするパパやママは大変だ」と気付くかもしれません。
ごっこ遊びを通して「ありがとうと言ってもらえることはうれしいことなんだ」と気付く場面もあるでしょう。
誰かになりきって遊ぶ行為は、このように子どもの情緒や心理的な発達を促すといわれています。
まとめ
子どもにとって数多くのメリットがあるごっこ遊びのねらいは、年齢や発達によって遊び方が異なります。
幼い乳児期は、玩具を身近な道具に見立てたり、ママやパパの動作を真似たりすることが多いでしょう。
成長するにつれ想像力や表現力を発揮し、周りの人と協力してごっこ遊びができるようになっていきます。
「親として 何をしてあげたらいいのだろう」と迷ったときは、年齢にふさわしいごっこ遊びのねらいを確認してみてくださいね。
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