【大学職員監修】大学生になる子どものために準備したいオンライン授業機器5選

最近の大学生は対面形式の授業だけでなくオンラインで授業を受けています。

オンライン授業に参加するためには最低限、用意しなければいけない機器がいくつかあり、選び方を間違えると長く使い続けることができません。

なぜなら、パソコンを持ち歩いたり、イヤホンを長時間使用したりと大学生のライフスタイルにあった機器を準備しなければ、使いづらく不具合を起こすからです。

この記事では現役の大学職員が現在の大学におけるオンライン授業の様子について紹介しながら、新入生の親が子どもに用意したいオンライン機器を紹介します。

この記事を読むと、大学生になる子どもが入学に向けて用意しておくべき5つのオンライン機器と大学のオンライン授業の種類・形式が分かります。

結論として、まずは費用を大きくかけすぎずにお子さんと相談しながら必要な機器を入学前にそろえておくことがおすすめです。

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大学はオンライン授業と対面授業を行っている

オンライン講義1

大学では新型コロナウイルスの影響を受けて直近数年間のうちに急激にオンライン授業が普及しました。

最近では対面形式の授業に戻す動きが強まり、文部科学省が実施した「大学等における令和4年度前期の授業の実施方針等に関する調査及び学生の修学状況(中退・休学)等に関する調査の結果について(令和4年6月3日)」によると9割以上の大学が「半分以上の授業を対面で実施する予定」と回答しています。

文部科学省が前回実施した令和3年度後期の授業実施状況と比較して対面授業が20ポイント以上上昇した結果となりました。

出典:文部科学省「大学等における令和4年度前期の授業の実施方針等に関する調査及び学生の修学状況(中退・休学)等に関する調査の結果について(令和4年6月3日)」

一方で、Studyplusトレンド研究所が全国の大学生に実施したアンケートでは「通っている大学にオンライン授業がある」という回答について、国公立大学では57.4%、私立大学では49.7%の学生がオンライン授業があると回答しています。

出典: Studyplusトレンド研究所「学校でのオンライン授業に関するアンケート調査」

全体的な傾向として対面形式の授業に戻る流れは加速しているものの、一定数のオンライン授業は継続する方向となります。

オンライン授業を実施する上で大学生は以下のような利便性を感じています。

  • キャンパスへの通学時間がかからない
  • 基礎科目などは録画を繰り返し視聴することで基礎学力が身につく
  • 倍速再生などを利用して学習効率が高まる

今後の大学生活はコロナ前のように対面形式での授業に戻る一方で、オンライン授業の強みや特色を生かして一定数の科目についてはオンライン方式を継続する大学が増えていきそうです。

これから大学入学を控えた新入生は対面形式の授業だけでなくオンライン授業への参加準備も整えておく必要があるでしょう。

オンライン授業とはインターネット回線を利用した様々な授業形態の総称である

オンライン授業といってもいくつかの方法に分かれます。

具体的な定義は大学によって多少の違いはありますが以下のとおりです。

双方向型オンライン授業

大学教員と履修学生が相互にzoomなどのオンライン会議ツールを利用して同時刻にやりとりする方式の授業。

配信型オンライン授業

大学教員の講義内容を録画したデータを公開し、履修学生が好きなタイミングで閲覧・視聴する方式の授業。

ハイブリットオンライン授業

対面で参加する履修学生とオンライン上で参加する履修学生に分かれる場合、対面形式での授業を行う教室とオンライン会議システムを接続し、対面、オンライン双方の学生が同時刻の授業に参加する方式の授業。

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大学入学にむけて準備したいオンライン授業機器5選

オンライン講義2

オンライン授業がある大学に入学する場合、これから大学生になる新入生はどのようなオンライン機器を準備すればよいのでしょうか。

現役の大学職員がおすすめする新入生がそろえるべきオンライン機器は以下のとおりです。

  • ノートパソコン
  • イヤホン
  • スピーカー
  • インターネット回線
  • モバイル充電器

大学生になるならノートパソコンを購入しよう

大学生になるとオンライン授業の受講だけでなく、レポート課題や論文執筆などパソコンを使って学修する機会が多くなります。

そのため、大学生にとってパソコンは必須アイテムです。

新入生がパソコンを購入する際に「デスクトップ型のパソコンかノートパソコンかどちらを購入するべきか迷う」というご相談をよく受けます。

結論、個人的には大学生の利用シーンと持ち運びの便利さからノートパソコンの購入をおすすめします。

大学生になるとゼミやサークルなどの仲間と議論する機会が増えます。

対面形式の授業でノートの代わりにパソコンでタイピングをしてまとめたり、ゼミの発表資料をゼミ生仲間とパソコンを持ち寄って作成したりします。

ここ最近は多くの大学で学生自身がパソコンを持参して学修する活動であるBYOD(Bring Your Own Device)を推進する傾向にあるため、キャンパス内のwi-fiなどの通信環境が整備されて好きな場所でオンライン環境に接続することができます。

パソコンの代わりにタブレット端末の購入を検討する方もいますが、USBポートや各種端末との接続相性などを考えると最初の1台ならノートパソコンを用意した方がいいでしょう。

大学4年間でノートパソコンを使い続けることを考えると汎用性の面でパソコン一択になります。

タブレットなどの代替機器は2台目としての購入を検討しましょう。

パソコンに接続するイヤホンを準備しよう

オンライン授業や就職活動における面接のオンライン化などに伴い、最近の大学生はオンライン会議ツールを利用する機会が増加しています。

そのため、自分だけで音声を聞いたり録画を視聴する場面も多く、大学生にとってイヤホンは必須のアイテムになります。

オンライン授業やオンライン会議に参加するためにはマイク機能が内蔵されたイヤホンを選びましょう。

イヤホンを選ぶ基準は音質や価格、デザインなどさまざまありますが、一番重視するべきなのは装着中の疲れにくさです。

大学の講義は1コマ90分~100分近くにわたることもあり、複数時限に渡って時間割を組んでいる場合は一日で数時間もイヤホンをすることになります。

耳が痛くなりにくく、周囲の音も程よくキャッチできるイヤホンを準備しましょう。

心地よいスピーカーで快適なオンライン受講環境をつくろう

オンライン授業を受講する上で、自分がたくさん発言しなければいけないゼミや演習形式の授業の場合はイヤホンマイクの利用が必要です。

ですが、講義形式の授業や録画を視聴する場合はイヤホンマイクの利用は必要ありません。

自宅でオンライン授業を受講する大学生にとってスピーカーがあるとイヤホンをつけることなく授業に参加することができます。

座ったままの姿勢がつらいときはスピーカーで講義を聞きながら屈伸したりストレッチをして気分転換することもできます。

イヤホンによる耳への負担を考慮して、高価な機器である必要はないのでスピーカーを準備しておきましょう。

インターネット回線を整備して快適なオンライン環境にしよう

オンライン授業を受講する上で忘れずに準備したいのがオンライン回線です。

実家から大学に通う自宅生の場合は大学進学に伴い、オンライン授業やオンライン会議ツールの使用により通信量が増加します。

使用するギガも増えるため自宅の通信環境が毎月一定ギガ以上で低速モードになる契約プランの場合は注意しましょう。

通信の低速化によって自宅から大学のオンライン授業が参加しにくくなるだけでなく、wi-fiを利用する家族の利便性が損なわれてしまいます。

実家から離れて1人暮らしをする下宿生の場合は、賃貸マンションや賃貸アパートが契約しているインターネット回線が使い放題の物件があります。

自分で新しくインターネット回線を契約することもできますが毎月の通信料が固定費になるため、賃貸物件に付いているインターネット回線を活用できないか検討しましょう。

ただし、マンション全体で1つのインターネット回線を契約している場合、利用者が増加する夜の時間帯などは通信速度が遅くなる賃貸物件も存在するため、事前にどのようなインターネット回線契約になっているのかお部屋探しの際に確認しましょう。

大学生のお部屋探しなら「賃貸スタイル」がおすすめです。

賃貸スタイルなら進学する大学ごとにおすすめの物件を検索することができるので通学するキャンパスの近くでお気に入りの物件を探してみましょう。

全国大学キャンパス別一覧 おすすめ駅&エリア紹介

大学生にとってスマホ用充電器は重宝する

大学生にとってスマートフォン用の充電器は必需品です。

「オンライン授業に参加しながらノートパソコンで資料をまとめたい」ときにスマートフォンが活躍します。

スマートフォンでオンライン授業に参加しながらノートパソコンで資料作成をすることで2画面を同時に操作することができて作業効率があがります。

特に新入生の1回生の頃は必修科目なども多く、朝の1限目から5限目まで大学で過ごしてそのままアルバイトに向かい、自宅に帰るのは夜の22時という学生生活も珍しくありません。

突然、「スマートフォンの充電がない!」と焦らなくて済むようにモバイル充電器は携帯しておきましょう。

充実したキャンパスライフを支えるために大学生にとってのマストアイテムです。

新生活のために親はいつからオンライン機器を準備すればよい?

オンライン講義3

お子さんの大学進学に向けてオンライン授業のための機器をいつから用意したらいいのでしょうか。

4月入学を控えている場合は年末から2月までの間にパソコンなどのオンライン機器をそろえておくと良いでしょう。

3月は大学入学を控えた新入生だけでなく、新社会人や人事異動による転勤を機にパソコンを買い替えるなど需要が増加します。

そのためパソコン機器が品薄になりやすく、欲しい機種がすぐに手に入らない可能性があります。

パソコンは購入してからすぐに使えるわけではなく、セットアップなど各種設定が必要になります。

お子さんがあまりパソコン操作に慣れていない場合は少し早めに準備しておくことでパソコンの使い方を練習する期間を確保することができます。

大学生になると4月から引っ越しの片付け、新入生ガイダンス、授業参加、サークルの新入生勧誘、健康診断、通学定期購入と大忙しです。

パソコン周辺機器のトラブルで時間をロスしないように早めに準備しておきましょう。

オンライン機器の準備のほかに親が知っておきたい子どもの大学入学に関する手続きは以下の記事で紹介しています。

大学の入学手続きだけでなく奨学金や助成金などの手続き関連を入学前に確認しておきましょう。

大学生のアルバイトでオンライン環境を活用するケースもある

大学生がオンライン設備を準備する主な目的はオンライン授業参加ですが、パソコンやインターネットを利用してアルバイトをすることができます。

大学生でもできるインターネットを活用したアルバイトには以下のようなものがあります。

  • タイピングによるデータ入力のアルバイト
  • 映像などを視聴して感想を記載するモニターのアルバイト
  • オンライン塾講師のアルバイト
  • 問い合わせに応答するチャットオペレーターのアルバイト
  • 通信講座などの採点業務を行うアルバイト

どれも必要最低限のパソコンやインターネット環境があれば始めることができるアルバイトばかりです。

忙しい大学生にとって自分の空いている時間を活用してアルバイトができるのは嬉しいポイントです。

パソコン周辺機器などオンライン設備を準備するためには初期投資で費用がかかりますが、さまざまな使い道を考えて賢く活用していきましょう。

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まとめ

これから大学に入学する新入生はオンライン授業と対面形式による授業に向けて準備をすすめる必要があります。

オンライン授業といっても授業の形態はさまざまです。

録画配信や同時双方型のオンライン授業などいくつものオンライン形式に対応していかなければなりません。

まずは必要最低限のオンライン設備を準備して新生活に備えましょう。

大学入学を控えたお子さんのために準備したいオンライン設備は次の5つです。

  • ノートパソコン
  • イヤホン
  • スピーカー
  • インターネット回線
  • モバイル充電器

オンライン周辺機器は金額が大きくなりやすいため、まずは必要最低限の機器を準備しましょう。

特にノートパソコンやインターネット回線などは設備投資の費用がかかるため親から子どもにプレゼントすることで感謝されることでしょう。

イヤホン、スピーカーなどは個人によって趣味嗜好がさまざまです。

春から大学入学を控えたお子さんへプレゼントする場合は事前にどんなものが欲しいか相談しながら決めましょう。

オンライン機器は授業参加だけでなくアルバイトを行う際に活用することができます。

大学生活は交友費や就職活動など何かとお金がかかります。

お子さんと学生生活費の工面について相談するきっかけとしてオンライン機器の準備について話をしてみましょう。

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監修者プロフィール

土岐 光

関東の私立大学に勤務する現役の大学職員。
全日本SEO検定1級保有。大学職員として情報管理、各種制度改革、認証評価対応、企画・広報など幅広く経験。
累計30名以上からのOB訪問を受けた経験をもとに大学職員をめざす方のためのサイト「大学職員になる」運営。Twitterでは日々の業務内容を発信中。


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