年末が近づくと、お店に大量に並ぶお正月飾り。
サイズやデザインも豊富で価格もピンキリです。
すべての正月飾りを飾るのは無理でも、しめ飾りや鏡餅を飾るご家庭は多いのではないでしょうか。
では、お正月飾りは、お正月が過ぎたらどうしたらいいのでしょうか。
そのまま捨てるのはためらわれて、片付けるタイミングや処分方法がわからず、何となくそのままで持て余しているパパママもいるかもしれません。
翌年使い回しても良いのかも気になりますよね。
そこでこの記事では、お正月飾りを片付けるタイミングや、適切に処分する方法を解説します。
お正月飾りを飾る意味

お正月は、日本人にとって特別な意味のあるおめでたい行事です。
かつては、誕生日で数える満年齢ではなく、元旦に年を取る数え年が通例でした。
新年を迎えて家族揃って無事に年を取ることができたお祝いと、一年間家族を見守り幸せをもたらしてくれる年神様(歳神様)をお迎えする行事がお正月です。
年神様を迎えるにあたり、年末には大掃除をして災厄を払い清らかにし、年神様を迎え入れるための目印としたのが門松やしめ飾りなどのお正月飾りです。
また、鏡餅は年神様をもてなすお供物です。
お正月飾りは基本的に松の内であるお正月の期間を過ぎたら取り外して適切に処分します。
お正月飾りには年神様が宿るとされている説もあり、古くから伝承される縁起物として、単なるごみとして無造作に捨てて良いわけではありません。
お正月飾りの処分方法

お正月飾りには、門松やしめ飾りのほかに鏡餅や破魔矢があります。
それぞれに意味があり、飾る場所や飾る期間、それぞれの処分方法も異なります。
鏡餅は鏡開きの日にお餅を割って食べることが処分になるため心配いりません。
鏡開きの日は関東では1月11日が一般的ですが、関西では1月20日や一部では1月4日のところもあるようです。
どんど焼きに持って行く
役目を終えたお正月飾りや御札などに感謝を込めて炊き上げる行事が「どんど焼き」です。
多くの場合、小正月である1月15日を中心に、神社の境内や自治会館の庭などに青竹や藁で囲ったやぐらが組まれます。
どんど焼きは、ここに各家庭から持ち寄った正月飾りやお守りなどを入れて燃やし、その煙を浴びて一年の無病息災を祈る行事です。
詳しくは、下記記事をご覧ください。
自分で清めて一般ごみとして処分
近所でどんど焼きをおこなっていない場合、また、都合が悪く行けなかった場合などは、お清めをしてから自治体の一般ごみとして処分しても構いません。
ただし、他のごみと一緒にまとめて捨てるのではなく、お正月飾りを塩やお酒でお清めをして、半紙や白い紙で包んでから、他のごみと分けてごみ袋に入れると良いでしょう。
神社で処分してもらう
どんど焼きの日に行けなかったときでも、別の日に神社で処分してもらうことも可能です。
ただし、神社では処分や捨てるなどの言葉はNG。
「お返しする」「お納めする」と伝えましょう。
古札納所で預かってもらうか、初詣客の多い松の内にお焚き上げで焼納してもらえます。
白い紙に包んで持参する方も多いですが、神社によっては包み紙は不要、門松などの大きなものは不可のところもあるようです。
プラスチックやビニールは外しておきましょう。
お正月飾りの片付け・処分のタイミング

お正月飾りは、お正月が過ぎたら飾りっぱなしにしておくことは避けましょう。
ここでは、それぞれのお正月飾りを片付けたり処分したりするタイミングを解説します。
門松・しめ飾り
お正月飾りを飾るのは、基本的に年末の12月28日が末広がりの日で縁起が良いとされています。
31日の大晦日では一夜飾りで縁起が悪い、29日では「二重苦」につながる、と飾る日も選ばなければなりません。
片付けるタイミングも基本的なルールがあります。
玄関先の門松やしめ飾りは、お正月の期間である松の内まで飾っておけます。
関東では1月7日まで、関西では小正月の1月15日までが一般的で、松の内の最終日に七草粥を食べて、その後お正月飾りを片付ける流れが多いようです。
どんど焼きや返納、一般ごみとして処分するまではお清めをして白い紙などに包んでおくと良いでしょう。
鏡餅
鏡餅は、鏡開きの日に開いて(割って)食べます。
特に、食べ方に決まりはありませんが、お汁粉やお雑煮にしたり、焼いて食べたりする家庭が多いのではないでしょうか。
いずれにしても、年神様にお供えする縁起物ですので、包丁などの刃物で切ることはタブーとされています。
そもそも、古くは杵でついたお餅をお供えしていたため、片付ける頃には固く乾燥していました。
そのお餅を手や木槌で割って食べたことに由来します。
「割る」も縁起を担ぐ意味ではふさわしくないため「開く」の言葉が使われるようになりました。
鏡開きは関東では1月11日、関西では1月20日となっています。
破魔矢
門松やしめ飾り、鏡餅などはスーパーやホームセンターで売っていますが、破魔矢は御札やお守りなどと同様に神社の授与所や社務所で初穂料や玉串料を納めて授けてもらうものです。
初詣の際に絵馬の付いた破魔矢を求める方もいるでしょう。
破魔矢はお正月に限らず、初宮参りや七五三で破魔矢を授与されることもあるため、正月飾りに含めない考えもあります。
そのため、身に降りかかる災厄である魔を破ってくれる矢として、松の内だけでなく一年間ご利益があるものと考えます。
基本的には、翌年の初詣で持参し、古札納所に返納すると良いでしょう。
お正月飾りは翌年も使い回しできる?

お正月飾りは、年が明けて訪れる年神様をお迎えする縁起物です。
松の内に滞在した年神様を、どんど焼きでお送りするのが習わしです。
年神様に対して失礼のないように、基本的に毎年新しいものを飾り、古い正月飾りの使い回しはしません。
ただし、昨今、伝統工芸品やモダンアートなどのおしゃれなお正月用の置き物などの飾りも見かけます。
ガラス製や木製、ちりめんなどで作られた鏡餅を模した置き物なども販売されています。
このような現代風にアレンジされたお正月用の飾り物のなかには高価なものもあり、松の内だけで処分してしまうには惜しいものです。
松の内のあとに片付けて大切に保管して、翌年以降も飾って問題ありません。
まとめ
正月飾りなどの神仏にまつわる縁起物は、処分の仕方がわからず悩む方も多いのではないでしょうか。
正月飾りそれぞれに込められた願いや意味合いを知れば、簡単にごみとして処分するには抵抗がありますよね。
ここで紹介した方法を参考にして、適切な処分をおすすめします。
地域によっては、どんど焼きを皆が訪れやすい土日祝日に設定しているところもあります。
自治体の広報誌や町内会の案内を確認すると良いでしょう。
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