秋の味覚といえばサツマイモを連想する方は多くいるのではないでしょうか。
そして、子どもの頃に芋掘りを楽しんだママやパパもいるはず。
今回の記事では、この秋にわが子と一緒に芋掘りを楽しもうと考えている方に向けて、サツマイモの品種ごとの芋掘りの時期やおいしいサツマイモの見分け方、芋掘りの注意点などを紹介します。
家族で芋掘りを楽しむための参考にしてください。
芋掘りの時期は品種によって異なる
サツマイモの収穫時期はだいたい8~12月頃です。
夏から冬にかけて収穫時期に大きな差がありますが、品種ごとによって違いがあるためです。
ここでは、品種ごとの芋掘りのだいたいの時期を紹介します。
鳴門金時(8月下旬~11月頃)
鳴門金時は徳島県の特産品で、上品な甘さのサツマイモです。
焼き芋ももちろんおいしくいただけますが、鳴門金時特有のほくほく食感を楽しむには、天ぷらや大学芋など揚げ物がおすすめです。
鳴門金時の収穫時期は8月下旬〜11月頃で、最盛期は9月~10月です。
収穫してすぐに食べるよりも、1ヵ月~3ヵ月寝かせることでより糖度があがりおいしく食べられます。
シルクスイート(9月下旬~10月)
シルクスイートは2012年発売の新しい品種で、茨城県や福島県が産地として有名ですが、最近は熊本県や鹿児島県でも作られるようになり、生産地は日本各地に広がっています。
シルクスイートの特徴はしっとりと粘質で甘みが強いことです。
濃赤紫の鮮やかな皮に紡錘形の形状をしています。
収穫時期は9月下旬~10月です。
紅さつま(6~9月頃)
紅さつまの産地は鹿児島県で、焼き芋にぴったりのほくほく食感のサツマイモで、栄養価も高いのが特徴です。
焼き芋以外にも天ぷらやサラダにしてもおいしく食べられます。
サツマイモチップスにするのにも人気の品種です。
紅さつまの収穫時期は6~9月頃で、収穫してすぐにおいしく食べられるサツマイモです。
紅あずま(9〜11月頃)
紅あずまは関東で人気の品種で、茨城県や千葉県が主な生産地となっています。
少ない繊維質と強い甘みが特徴で、食感はホクホクとしています。
焼き芋にするととてもおいしく食べられるサツマイモの品種です。
紅あずまの収穫時期は9~11月頃で、約2ヵ月間の貯蔵期間が必要です。
その後、12~2月頃が旬となります。
紅はるか(10~11月初旬)
紅はるかは茨城県や千葉県、鹿児島県など、広い地域で作られています。
蒸すことで糖度が高くなりとてもおいしく食べられます。
糖質のなかでも麦芽糖の比率が高いため、強い甘みを感じるもののスッキリとした後味が特徴です。
九州など暖かい地方では10月頃から収穫時期になり、本州では11月初旬が収穫時期になります。
紅芋(10~11月)
紅芋の生産地は沖縄です。
沖縄旅行のお土産として定番の「紅いもタルト」など、スイーツの原料として使われる機会が多く、広く知名度のある品種です。
紅芋の植え付けは5~6月頃で、収穫時期は5ヵ月後の10~11月です。
良い芋を収穫するには6ヵ月後の収穫が良いとされていますが、害虫の心配もあり収穫時期の見極めが難しい品種です。
安納芋(9〜12月頃)
鹿児島県種子島の特産物として有名な安納芋。
ねっとりとした食感が特徴的な案の芋ですが、一番の特徴はその糖度の高さです。
表面が赤い安納芋に馴染みがある方も多いでしょうが、表面が白い「安納こがね」と呼ばれる品種もあります。
安納芋は4月下旬から7月上旬までに植え付けがおこなわれ、9~12月頃に収穫時期を迎えます。
おいしいサツマイモの見極め方
さまざまな品種のサツマイモがありますが、できればおいしいサツマイモを食べたいですよね。
ここでは、おいしいサツマイモの見極め方を紹介します。
芋掘りの際も、お店で買うときも参考にしてくださいね。
皮の色がきれいでツヤがある
健康に育ったサツマイモは、皮の色が濃くツヤがあるのが特徴です。
ただし、品種によって例外はあり、安納芋の皮は茶色っぽいため、この条件には当てはまりません。
紡錘形でひげ根が少ない
ひげ根が多いサツマイモは繊維が多く、筋っぽい食感です。
また、凸凹が多いサツマイモはひげ根が多いので、避けたほうが良いでしょう。
サツマイモの形が紡錘形(中央が太く、両端に向かって細くなっている)で重さがあるものは、栄養が詰まっていておいしいものが多いですよ。
両端の切り口に蜜がついている
サツマイモの端の切り口についている蜜は、糖度が高く、甘くておいしいサツマイモの証です。
黒いあとや固まりがついているものは、蜜が流れ出て固まったもの。
お店でサツマイモを選ぶときは、ぜひ両端をチェックしてみてください。
芋掘りの注意点
芋掘りを楽しむため、帰ってからおいしいサツマイモをいただくために、いくつかの注意点をご紹介します。
雨の翌日は避ける
サツマイモは湿気に弱く、水分が付くと腐りやすくなってしまいます。
保存性も落ちてしまうので、雨の日の芋掘りは避けるに超したことはありません。
予定していた日にちに雨が降ったら芋掘りは延期にしましょう。
おすすめなのは晴れが2~3日続いて土が乾いた状態での芋掘りです。
一株すべてを掘り起こす
サツマイモはツルが複数につながっているため、一株まるごと掘り起こしましょう。
一株まるごと掘り起こすことで芋づる式に一気に収穫ができますよ。
サツマイモを一本ずつ掘っていると時間がかかり、傷をつけてしまう可能性もあります。
傷がつくと保存性も下がってしまうので、きれいに掘れるように株ごと収穫してしまいましょう。
スコップ・シャベルを使わず手で掘る
スコップやシャベルでサツマイモを掘り起こそうとすると、傷をつけてしまう恐れがあるのでやめましょう。
傷はサツマイモが傷む速度を速めてしまう可能性があるので、手で掘り出すのがおすすめです。
まわりの土をよけるときはスコップやシャベルがあると便利ですが、サツマイモを傷つけないように注意して使ってくださいね。
芋掘り後のサツマイモの保存方法
芋掘りを楽しんだあと、たくさん収穫したサツマイモはどのように保存したら良いでしょうか。
ここではサツマイモの保存方法をご紹介します。
乾燥させる
サツマイモを収穫したら、しっかり乾燥させることが保存のポイントです。
泥が付いたまま一本ずつ2~3日天日干しで乾燥させましょう。しっかり乾いたら泥を払い落とします。
さらに1週間陰干しで乾燥させることでより日持ちがします。
水で洗って泥を落としたほうが簡単なのではないかと考える方もいるでしょうが、サツマイモは水に弱いため、水洗いはNGです。
一本ずつ包んで保存
乾燥させたサツマイモは、一本ずつ新聞紙で包んでダンボールやかごに入れて保存しましょう。
温度変化が少ない場所で常温保存ができます。
サツマイモの保存には、13~15度、湿度80%程度が適しています。
12度以下の場所で保存してしまうと低温障害を起こして腐る原因になるので注意しましょう。
まとめ
今回の記事では、サツマイモの品種ごとの収穫時期や特徴、おいしいサツマイモの見分け方、芋掘りの注意点をご紹介しました。
秋の味覚の代表格であるサツマイモですが、ただ食べるだけでなく収穫からやってみることで、子どもにとっても良い経験になるのではないでしょうか。
収穫時期や保存方法を踏まえたうえで、家族で芋掘りを楽しんでみましょう。
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