情操教育とは相手を思いやる気持ちや命の大切さ、知的好奇心などを自ら育むことを目的とした教育です。
「情操教育が大事」と耳にするものの、情操教育とは具体的にはどんなことをするのか知らない方は意外と多いものです。
この記事では、情操教育を日常生活に取り入れるポイントを紹介します。
決して難しいことではないので、大人も子どもも一緒に楽しみながら学びましょう。
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情操教育とは?どんな教育?

幼稚園や保育園をはじめ、多くの学校で取り入れられている、情操教育とはどんな教育なのでしょうか。
情操教育の特徴と、始めるのに適した時期などを紹介します。
情操教育とは?
情操とは、感動したり相手を思いやったり、尊敬する豊かな心のことです。
情操教育は下記の4つの領域に分かれます。
- 科学的情操教育(知的好奇心)
- 芸術的情操教育(美術や芸術)
- 道徳的情操教育(相手を思いやる心)
- 情緒的情操教育(動物や植物とのふれあい)
4領域を意識し、バランスよく、情緒豊かで創造的な心を育むことを目的とした教育方法をさします。
情操教育を始めるのに適した年齢は?
情操教育を始めるのに適した年齢は、3歳から10歳頃です。
情緒を育むためには思いやりや他者の気持ちを理解し始める3歳くらいから始めるのがベストだと考えられています。
実際、多くの幼稚園で教育方針の一つとして豊かな情操を育むための情操教育を掲げており、カリキュラムに工作や音楽遊び、読み聞かせなどを取り入れるところが増えています。
しかし、年齢だけを見て「早すぎるから良くない」とか「遅すぎるから諦めよう」と思うことはありません。
情操教育で育む心や感情は何歳からでも成長できます。
幼稚園や保育園、学校での情操教育
幼稚園や保育園、学校での情操教育は下記のようなことをおこなっています。
- 自然遊びや砂遊び
- 絵画制作や工作
- 音楽遊びや楽器遊び
- 縄跳びや鬼ごっこなど運動遊び
- お菓子作りや餅つきなどの食育
- 絵本の読み聞かせ
これらの活動を通して、感じたことや思ったことを伸び伸びと表現する授業です。
学校では、図工、音楽、道徳、体育などの時間が情操教育の一環です。
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ペットを飼うことは情操教育になる?
ママソレ編集部では高校生までの子を持つ保護者300人を対象に、子育て世帯で飼育しているペットについてアンケート調査を行いました。
「ペットを飼うメリットは何ですか?」という質問には、「思いやりの心が育った」「命の大切さを学んだ」「責任感が育った」という回答が目立ちました。

「自分以外の大切な存在が出来て他者への思いやりや周りを見る力がついた気がします。」「飼育している生き物以外にも興味を持つようになり生き物に対する知識が深くなった。」という意見もあり、先述した道徳的情操教育・情緒的情操教育にも繋がっているようです。
幼少期から家庭でできる情操教育の実践例

幼少期から家庭内で日常的にできる情操教育の実践例を5つ紹介します。
情操教育のいいところは、日常生活に取り入れやすいところです。少し知っておくだけで特別な教材やスキルも不要で学びを得られます。
自然と触れ合って遊ぶ
自然のなかで生き物や植物と触れあって遊ぶことで、命の大切さや愛着、季節の移り変わりなどを知ることができます。
自然に触れ、土を触り風を感じることで、指先の感覚や温度、湿り気などを知る機会はとても大切です。
自然と触れ合い、五感をフルに働かせることで知的好奇心が満たされます。
お絵描きや工作、造形遊び
お絵描きや工作、粘土遊びなどの創造遊びも情操教育の一つです。
子どものお絵描きや工作は想像力豊かで大胆な構図も多く、色遣いも自由です。
筆を使って描くだけではなく、指や手など身体全体を使って塗るお絵描きなども人気です。
指先の細かい作業が手指への刺激となり、脳にもいい刺激と影響を与えてくれます。
絵だけではなく、造形遊びなど立体的なものを作れると、より豊かな想像力が身につきます。
絵本の読み聞かせ
幼稚園・保育園の頃はもちろん、小学生になっても続けてほしい情操教育が絵本の読み聞かせです。
小学生くらいになると絵本も自分で読めるようになるので、読み聞かせを止めてしまう家庭もありますが、それは大変もったいないことです。
小学生くらいの時期は、自分で文字を追って読むよりも、読んでもらうほうがより想像しやすく物語に入り込めます。
読み聞かせが終わったあとも、登場人物の心の動きを考え、さらにお互いに感想を伝えあうことでさらに高度な情操教育になります。
音楽鑑賞や歌、手遊び
親子でコンサートなどに足を運んだり、楽器に触れたり、童謡を歌ったりするのも情操教育の一つです。
歌うだけではなく、手遊びやダンスを合わせることでリズム感も身につきます。
手作りのマラカスや楽器を作ってその中身をビーズや小物、枝などをいれて音の違いを楽しんでもいいですね。
季節の行事を大切にする
忙しいとついおろそかにしてしまう季節の行事も、大切な情報教育の一環です。
「春にはこの花が咲く」「冬には冬眠する動物がいる」など、季節を感じることで知的好奇心が育まれます。
ほかにも、日本ならではの伝統行事である正月や節句、七夕などを一緒に楽しみ、意味を伝えることで、昔の人や生活や考え方に想いをはせることができます。
旬の食べ物や伝統食を楽しむことは、情操教育として大切なことの一つです。
日常で情操教育を自然に取り入れるポイント

ここまで説明したように、情操教育とは特別難しいことではありません。
人に教えるスキルや知識がなくても問題ない関わり方ばかりです。
特別なことをしなくても、日常で情操教育を自然に取り入れるためのポイントが2つあります。
- 親子や家族関係、友達関係を大事にすること
- 生活のなかで学ぶこと
次は、この2つを詳しく説明しましょう。
親子や家族関係、友達関係を大事にする
情操教育は1人で勉強するよりも、親子や家族、友達と一緒にコミュニケーションを取りながら学ぶことで効果がアップします。
日常から笑ったり、ほめたり、話をよく聞いてあげたりを心がけることが大切です。
散歩に行って「寒くなったね」「葉が赤く染まってきたね」「落ち葉を踏むとサクサク音がするね」など会話を通して感受性や想像力を身につけます。
親子や家族、友達の間でも相手の気持ちを考えたり、思いやったりする機会を意識するといいでしょう。
生活のなかで学ぶ
情操教育は、習い事や勉強だけではなく、生活のなかから自然と学ぶものも多いです。
食事での会話や日本行事、植物や生き物を育てるなど、生活のなかで自然に学ぶ機会はいろいろとあります。
ピアノやお絵描き教室など、習い事として学べることもたくさんありますが、それ以上に日常生活のなかでも学ぶチャンスがたくさんあることを知っていてくださいね。
まとめ:豊かな心を育もう
情操教育とは相手を思いやる気持ちや命の大切さ、知的好奇心などを自ら育むための教育です。
3歳〜10歳頃は情操教育を受けるのに適した時期で、日常的に意識して生活しているだけでも伸ばせる力です。
情操教育を通じて、他人を思いやる心や生命を尊重する心、自然や美しいものに感動する心などを学べるといいですね。
決して難しいことではないので、大人も子どもも一緒に楽しんで学びましょう。
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