母子家庭(シングルマザー)にUR賃貸はおすすめ?入居条件や審査についてご紹介

マンションが立ち並ぶ風景

UR賃貸のCMをテレビでよく見かけますね。

ですが、具体的にどのような賃貸住宅なのかわからないという方も多いでしょう。

UR賃貸住宅は初期費用を抑えられたり、入居基準を満たすための方法がいくつもあったりして、シングルマザーにおすすめの賃貸住宅です。

また、母子家庭向けの割引や特例もあるので、ぜひ転居先の候補として検討してみてはいかがでしょうか。

この記事では、UR賃貸住宅の申し込み方法や条件、審査について詳しくまとめています。

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UR賃貸とは

賃貸借契約書

UR賃貸住宅とは、公的な賃貸住宅のことで、一般的な賃貸住宅は民間が管理しているのに対し、UR賃貸住宅は都市再生機構という独立法人が管理・運営しています。

一般的な賃貸住宅は管理会社や不動産会社や貸主と契約相手が複数いますが、UR賃貸の場合はUR都市機構がすべて担っています。

また、入居には審査基準があり、その基準も公開されているので入居前の段階で自分が居住できるかどうかがわかります。

UR賃貸住宅の申し込み資格

UR賃貸住宅の申し込みを希望している方は、次の条件を満たす必要があります。

  1. 申込者本人の平均月収額が基準月収額以上ある方
  2. 日本国籍の方、またはURが定める資格を持つ外国籍の方で、継続して自ら居住するための住宅を必要とする方
  3. 単身者もしくは現に同居し、または同居しようとする親族のある方
  4. 申込者本人を含めた同居世帯全員が、URで定める入居開始可能日から1ヵ月以内に入居でき、物件内で円満な共同生活を営むことができる方
  5. 申込者本人を含めた同居世帯全員が暴力団員などではない方

なお、基準となる家賃額と月収額は下表のとおりです。

家賃額基準月収額
8万2500円未満家賃の4倍
8万2500円以上20万円未満33万円(固定額)
20万円以上40万円(固定額)

※出典:
お申込み資格|URの借り方|UR賃貸住宅

母子家庭(シングルマザー)にUR賃貸住宅がおすすめな理由

空と親子

なぜUR賃貸住宅はシングルマザーにおすすめなのでしょうか。

その理由として次の4つが挙げられます。

礼金・仲介手数料・更新料が0円

民間の物件では、礼金や仲介手数料、契約を更新するときは更新料が必要ですが、UR賃貸住宅はいずれも0円です。

入居時にかかるのは敷金(家賃2ヵ月分)、日割り家賃、共益費のみのため、一般的な賃貸物件でかかる初期費用がほとんどかかりません。

引っ越しはまとまったお金がかかるため、初期費用が抑えられるのはシングルマザーにとって魅力的ですね。

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保証人不要

最近では管理会社のほとんどが保証会社を利用しているため、保証人が必須ではないケースが多くを占めています。

ですが、まれに大家さん自身が自主管理をしているような物件では保証会社を利用していないため、連帯保証人が必要なケースもあります。

もしお願いできる保証人がいない場合、保証会社を利用する必要がありますが、保証料がかかり、金銭的な負担も大きくなります。

それに対し、UR賃貸住宅は保証人も保証会社への加入も不要なので、保証人を探す必要もなく保証料もかかりません。

収入基準の特例がある

先述した収入基準で見ると、家賃が6万円の物件の場合、基準となる月収額は24万円で「自分は入居できないのでは」と感じた方もいらっしゃるでしょう。

しかし、この収入基準を満たせなくても、いくつかの条件を満たせば入居できます(詳しくは後述します)。

お得な割引制度がある

UR賃貸住宅は、母子家庭向けの割引制度はないものの、利用できる割引制度がいくつかあります。

割引制度適用期間割引内容世帯要件所得要件その他
子育て割6年間20%減額18歳未満の子どもがいる、または新婚世帯所得25.9万円/月以下
そのママ割3年間(定期借家契約)20%減額18歳未満の子どもと同居なし
U35割3年間(定期借家契約)最大20%減額契約者が35歳以下なし同居できるのは35歳以下の親族のみ
近居割・近距離割WIDE5%減額・同じURに二世帯が近居
・半径2km以内のURに二世帯が近居
・指定エリア内でURとUR以外で二世帯が近居
なし子育て割と併用可

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収入が入居基準に満たない場合の特例

上記の割引制度のほか、収入が満たない方を対象にした特例もあるのでご紹介します。

家賃等を一括払いする

家賃と共益費を1~10年、1年単位で一括払いすれば、払った年数分入居できます。

入居希望者なら誰でも申し込み可能なので、離婚の際の慰謝料や財産分与など、ある程度まとまった貯蓄があるならこうした一括払いを利用すると良いでしょう。

一定額の貯蓄があることを証明する

収入が満たなくても、一定額の貯蓄があることを証明できれば入居可能です。

申込者本人の貯蓄が月額家賃の100倍(基準貯蓄額)以上ある場合、申し込みの資格の所得基準に変えられます。

例えば、家賃5万円の物件なら500万円以上の貯蓄があることを通帳などで証明できれば、誰でも対象になります。

別居の親族と収入や貯蓄を合算する

別居している親族の収入と貯蓄を合算して条件を満たす方法です。

三親等内の親族に家賃の補助をしてもらうことで合算できます。

下記の1か2、いずれか条件を満たせば利用可能です。

【条件1】
  • 申込者の収入が家賃の2倍以上
  • 親族の収入が家賃の2倍以上
【条件2】
  • 申込者の貯蓄が家賃の50倍以上
  • 親族の貯蓄が家賃の50倍以上

連帯保証人を立てる

本来、URでは連帯保証人は不要ですが、連帯保証人を立てれば入居できます。

母子父子世帯や高齢者世帯等が対象で、親や扶養等親族に連帯保証人になってもらえば入居者が本人名義で契約可能です。

ただし、連絡保証人は、UR賃貸住宅が定める月収または貯蓄額の入居基準を満たす必要があります。

フリーレント物件ならさらにお得

住宅模型と電卓

UR賃貸住宅の一部の物件では、初期費用を抑えてお得に引っ越したい方におすすめのフリーレント物件があります。

敷金と共益費はかかりますが、引っ越しから1ヵ月または2ヵ月分の家賃が無料になり、日割り家賃も発生しないので初期費用がかなり抑えられます。

例えば、11月11日に契約したら、12月10日または1月10日まで無料です。

なお、1ヵ月フリーレントを利用した場合は1年以上、2ヵ月フリーレントした場合は2年以上継続して居住することが条件となります。

※出典:
フリーレント|UR賃貸住宅とは|UR賃貸住宅

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まとめ

UR賃貸住宅の条件や割引、母子家庭が利用できる特例などをご紹介しました。

礼金や仲介手数料の初期費用を抑えられるほか、更新料もかからない点では一般の賃貸よりも魅力的です。

申し込み資格や条件がやや複雑かもしれませんが、要件を満たす方ならぜひ申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。

なお、UR賃貸住宅のホームページから物件の検索ができます。

お近くの物件をぜひ探してみてくださいね。

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