農業や畜産が盛んで、「日本三大美肌の湯」とされる嬉野温泉のある佐賀県。子育てをするにあたり、どのような制度や施策があるのでしょうか。
この記事では、佐賀県で子育てをする際に知っておきたい県の取り組みや、佐賀県ならではの取り組みを3つピックアップしてご紹介します。これから佐賀県で子育てをする方、今まさに子育てをされている方はぜひ参考にしてみてください。
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タクシードライバーへの講習や独自の教科も！佐賀県の子育て支援制度
子育て応援の店事業
佐賀県では、子育て世帯を対象とした「子育て応援の店事業」を行っています。18歳未満の子どもがいる家庭が対象の店舗で会員証を見せると、商品割引やドリンク・お菓子のサービスなど、各種サービスが受けられます。会員登録・年会費はともに無料となっており、登録をすることでスマートフォンや携帯電話に会員証が発行されます。
他県と違い事務局が佐賀新聞社にあることが特徴的で、お得情報の載っているメルマガの配信や、佐賀新聞にて毎週月曜日「ばぶばぶ通信」を掲載しているなど、県と新聞社が積極的に協力しています。
公式HPでは、協賛店や特典・サービスの紹介に加え、子育てサークルの紹介や緊急連絡先の一覧も掲載されています。そのほかにも、売上金の一部が子育て支援活動に活用される「佐賀県子育て応援自販機」の設置や、子どものための健康相談・体験コーナーなど催し盛りだくさんの「ばぶばぶフェスタ」の開催なども行われています。
参考：子育て応援の店事業（佐賀新聞社コンテンツ部内「子育て応援の店事業」事務局）
子育てし大県“さが”プロジェクト
「子育てし大県“さが”プロジェクト」とは、「佐賀で子育てをしたい」と思ってもらえる佐賀県づくりを推進するため、結婚・出産・子育てにまつわるさまざまな事業を進めるプロジェクトです。
各プロジェクトは公式HPの「子育てし大県“さが”とは」に詳しく掲載されており、「出会い・結婚に関する支援」「妊娠・出産に関する支援」「子育て・自立への支援」などに分類されています。
佐賀ならではの取り組みとしては、「子育てし大県“さが”タクシー」が特徴的です。県内のタクシー事業者に対し、子育て世帯のニーズに対応できるようドライバー講習を行っています。また昨年は、「マイナス1歳からのイクカジ推進事業」として、マイナス1歳期（妻が妊娠中）のプレパパを対象としたセミナーや、男性を対象としたイクカジセミナーを開催するなど、パパさんを対象とした育児支援も行われております。
ほかにも、不妊治療支援事業や仕事と子育ての両立支援推進事業など、他県でもよく行われている取り組みもしっかりとカバーしています。
教科「日本語」の取組
佐賀県・鳥栖市では、全小中学校において独自に「日本語」という教科を実施しています。「豊かな日本語を身に付け、鳥栖市を愛し、次世代を担う子ども」の育成を目指して、言葉や文化などを楽しみ、親しみ、味わう学習を行っています。
内容としては、日本の古典や詩歌に触れることで日本語の響きやリズムを味わったり、挨拶の仕方や人と接するときのマナーを学んで礼儀作法を身につけたりします。同時に、鳥栖市や佐賀県、日本の伝統文化にも親しむことができます。小学1年生ではじゃんけん歌や手あそび歌を使った「言葉であそぼう」、中学1年生ではゲストティーチャーを招いて言葉の趣について考える「君も俳人になれる！」など、各学年に応じたさまざまな授業が展開されています。
教科書も、一般販売されていない「日本語」の教科書が用意されており、地域ボランティアが務めるゲストティーチャーが授業に参加することもあるなど、特徴的な子育て支援政策と言えるでしょう。
独自の取り組みを通し、郷土愛をも育む佐賀県
「子育て応援の店事業」ほか他県同様の取り組みもしっかりと押さえつつ、「子育てし大県“さが”プロジェクト」「教科『日本語』の取組」といった独自の取り組みも行っている佐賀県。
「子育てし大県“さが”プロジェクト」の中にはさらに「子育てし大県“さが”タクシー」や「マイナス1歳からのイクカジ推進事業」など珍しい取り組みも含まれており、「教科『日本語』の取組」では独自の教科をカリキュラムに取り入れることで、言葉や文化はもちろん地域の伝統文化にも親しみ愛着を持てる子育て支援を行っています。
県内でも各自治体によってそれぞれ取り組みが異なるため、気になる方はぜひ公式HPをご覧になってみてはいかがでしょうか。
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