賃貸暮らしをしていると気になるのが、退去時の原状回復義務です。
これは賃貸住宅に居住中、壁紙や床などにつけた傷や汚れを退去するとき入居前の状態へ戻す義務のことです。
子育て世帯が賃貸住宅を借りるうえで特に心配なのは、やはり子どもの落書きによる汚れや傷でしょう。
この記事では、賃貸住宅の居住中に子どもが壁などに落書きをしてしまった場合の対処法と、落書きの防止対策についてご紹介します。
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子どもが壁に落書きをしたらどうなるのか
子どもが賃貸住宅の壁に落書きをしてしまった場合、まずは「適した方法で消すこと」を考えましょう。
きれいに消すことができて、跡が残らず壁の傷みもなければ問題ありません。
しかし、落書きが消えない、消そうとして壁紙を傷めてしまった場合には、退去時に賠償する可能性があります。
賠償金額は現存する価値だけなので、高額な出費を強いられることはあまりないと思われますが、気をつけるに越したことはないでしょう。
落書きを消す方法
子どもが落書きする可能性もあると考慮したうえで、万一の事態に備えておくことも1つの手です。
ここでは、子どもの落書きを消す方法について、落書きした筆記具の種類別にご紹介します。
油性クレヨンの場合
幼稚園や学校でも使うクレヨンは、油分が主な成分なので、クレンジングオイルを使うことでクレヨンの落書きが落としやすくなります。
壁に落書きを発見したらすぐ、クレンジングオイルを含ませた古い歯ブラシや、綿棒を使って丁寧に落としましょう。
時間が経過したクレヨン汚れを落とすときは、コットンなどにクレンジングオイルを多めに染み込ませて、落書きの表面にしばらく湿布してから拭きとると落ちやすくなります。
油性マジックの場合
同じ油性でもマジックの汚れはクレンジングオイルでは落ちないため、この場合は無水アルコールやマニキュア用の除光液を使用します。
布に染み込ませたアルコールや除光液で汚れをある程度浮かし、その後乾いた布で拭きとりましょう。これを汚れが見えなくなるまで繰り返します。
ボールペンの場合
ボールペンのインクが水性の場合は、中性洗剤(キッチン用洗剤など)で落とせます。
こちらも古歯ブラシや綿棒に洗剤を染み込ませ、直接落書きの面につけ、こすって落としましょう。
油性ボールペンの場合は、マジックと同様に無水アルコールや除光液などで落とします。
手順もマジックと同じ方法で行いましょう。
色鉛筆の場合
色鉛筆は、普通の鉛筆より消しゴムで消しにくい特徴があります。
これはロウや顔料などの定着しやすい成分が入っているためで、壁の落書きも消しゴムでは消せません。
色鉛筆の汚れは、クレヨンと同様にクレンジングオイルを使って落としましょう。
落ちにくい場合、クレンジングオイルである程度落としたあとにドライヤーで落書きの部分を温め、当てた布に汚れを移すようにして落としましょう。汚れがきれいに落ちたら、乾いた布で全体を拭いて仕上げます。
絵の具の場合
学校で使う絵の具は水性なので、水を含ませた雑巾で何度か拭きとって落とすことを、きれいになるまで続けましょう。
落ちにくい場合は、水性ボールペンのときと同様に中性洗剤を使って落とすとよいでしょう。ただしアクリル絵の具は、乾いてしまうと水では落ちにくいため、落書きを見つけたらすぐに対処することが必要です。
消えなかった場合の対処法
前の項目でご紹介した方法で落書きを消してみてもうまく消えなかった場合や、壁紙に傷をつけてしまった場合は、壁紙の張り替えを検討しましょう。
自分の持ち物ではない賃貸住宅に変更を加えることになるため、張り替えるときは必ず大家さんに状況を説明して確認を取ってから実施してください。
最近では、賃貸住宅向けに「跡を残さずに剥がせる壁紙」も販売されています。
当面は壁がきれいになればよいということなら張り替えは退去時に考え、元の壁紙の上から「剥がせる壁紙」を張っておく方法もおすすめ。
退去時には剥がし、原状回復義務にしたがって大家さんに原状回復の相談をしましょう。
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子どもの落書き対策
子どもの落書きで壁紙を汚さないように、事前に予防策を講じる方法もあります。
落書きされてしまう前に、前の項目でご紹介した「剥がせる壁紙」や「落書き用シート」を張ってしまう方法です。
これらの壁紙やシートは、落書き汚れを落としやすい素材で作られたものも販売されています。
子ども部屋などの特定のスペースに剥がせる壁紙を落書き専用として張っておき、「落書きはここにする」と家庭内で決めておく方法も有効でしょう。
まとめ
賃貸住宅は壁や床を傷つけてはいけないもの。大人が認識していても、子どもにそれを理解させることは簡単ではありません。
全部が全部ダメと厳しくしすぎることもあまりよくないと、お悩みのご家族も多いことでしょう。
おすすめは、剥がせる壁紙シートなどを活用して自由に落書きできる空間を限定的に設けることでしょう。
「そこだけ何を書いてもいいよ」と教えてあげることは、子どもにルールについて理解させるという意味合いでもよい方法です。
賃貸物件で子育てをしたいと考えているご家族は落書き対策を考えてみてはいかがでしょうか。
子どもの学校周辺で賃貸を探す時は、ママ賃貸がオススメです。
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