大切な子どものハレの日、七五三。
当日に向けて、子どもの服装選びは一つの悩みごとかもしれませんね。
なかには洋装を考えているけれど、和装のほうがふさわしいのか迷っている方もいるのではないでしょうか。
七五三といえば和装が一般的ですが、実際には洋装でもまったく問題ありません。
この記事では、七五三に洋装を選ぶメリットや注意点、さらに子どもにぴったりの洋装スタイルなど、服装に関するさまざまな情報をお伝えします。
七五三の準備を進める際に、ぜひ参考にしてください。
七五三の子どもは洋装でもOK!
七五三の子どもの服装は、必ずしも和装である必要はなく、洋装でもまったく問題ありません。
ただし、神社やお寺を訪れるお参りの際には、あまりにもカジュアルすぎる服装は避けることが大切です。
七五三は、卒園・入学などと同様に、子どもの成長を祝う特別な日です。
卒園式や入学式の服装で考えてみると、適切な服装のイメージがしやすくなるでしょう。
また、制服は正装とされており、幼稚園や保育園、小学校の制服も着用できます。
TPOに合わせた服装を選んで、家族の思い出に残る、大切な七五三の日を楽しみましょう。
七五三に洋装を選ぶメリット
七五三に洋装を選ぶと、さまざまなメリットがあります。
ここでは、具体的なメリットを見ていきましょう。
子どもへの負担が少ない
子どもへの負担が少ない点は、洋装を選ぶメリットの一つです。
着なれない着物は子どもにとって窮屈に感じることがあります。
また、着物は締め付けられるため苦しがったり、特に長時間の行事では体調を崩したりする可能性も考えられます。
一方で、洋装は普段着に近い着心地のため、子どもへの負担も減るでしょう。
子どもたちは自然体で過ごすことができ、動きが制限されません。
また、気崩れを気にする必要もなく、トイレに行きやすい利便性もあります。
他の機会に着まわせる
洋装は、七五三の日だけでなく、他の機会でも着まわすことができる利点があります。
着物は特別な機会でなければなかなか着ることはありませんが、洋装はさまざまな場面で活用できますよね。
例えば、入園式や卒園式、入学式、習いごとの発表会など、子どもの成長を祝うイベントにぴったりです。
さらに、少しかしこまったお食事会や親せきの集まりなど、フォーマルな場でも活躍します。
着付けやヘアメイクが比較的簡単
着物の着付けは専門知識や技術がないと難しく、時間もかかります。
自分でできない場合は、お店に予約したり、プロに頼んだりする必要があります。
ヘアメイクも和装に合わせたアレンジとなるため、やはり自分で対応するのは難しいでしょう。
一方、洋装は着るだけなので、着付けの手間がかかりません。
ヘアメイクも和装に合わせる必要がないため、特別豪華にしないのであれば美容院の予約も不要です。
当日の準備を手早く完成させることができますね。
家族でコーディネートが合わせやすい
洋装は、家族でのコーディネートがしやすい楽しさがあります。
子どもが和装の場合は親の服装も悩んでしまいますが、洋装であればコーディネートの幅が広がります。
色やスタイルを合わせたり、お揃いの小物やアクセサリーを付けたり、家族全員でコーディネートを考える楽しみがあります。
家族で一体感を楽しめるステキな機会になるでしょう。
七五三に洋装を選ぶときの注意点・デメリット
七五三に洋装を選んだ場合の注意点も知っておきましょう。
ここでは、デメリットを紹介します。
和装を希望する家族と意見が合わない
両親が洋装で問題ないと思っていても、他の家族は意見が違う可能性があります。
しきたりを重んじる祖父母が「七五三の機会に着物を買ってあげたい」と希望するかもしれません。
もちろん、最終的に決めるのは子どもやママパパかもしれませんが、あとから揉めないよう、洋装で進める場合はきちんと話し合って理解を得ることが大切です。
和装で写真だけ撮るなど、折衷案を探しましょう。
また、子ども自身が着物を着たがるケースもあるかもしれません。
その場合も子どもとよく話し合いましょう。
特別感が薄れる
七五三と聞くと、着物のイメージが強く、それが特別な要素でもあります。
一方、洋装ももちろんステキですが、和装の特別感には及ばない部分があることは否めません。
思い出として長く残すことを考えるなら、お参りは身軽な洋装でおこない、着物は写真スタジオでの撮影に限定する選択肢も考えられます。
写真スタジオでは、着物をレンタルできるところも多いため、着物を購入しなくても大切な瞬間を記録に残すことができるでしょう。
七五三の子どもにおすすめの服装
七五三に洋装を選んだ場合、具体的にどのような服装をするのが良いでしょうか。
ここでは、おすすめの服装を紹介します。
男の子
男の子の場合、セットアップのスーツが基本です。
ズボン丈はハーフとロングがありますが、大人っぽさを出すならロング丈がおすすめです。
ただし、ハーフ丈には裾上げが不要というメリットもあります。
靴はローファーが一般的なスタイルで、カジュアルすぎるスニーカーはスーツにはあまり似合いません。
しかし、七五三の日はお参りやお食事会など、一日歩き回る可能性があるため、歩きやすさを重視してスニーカーを選ぶケースもあるかと思います。
その場合、きれいめなデザインのスニーカーを選ぶと良いでしょう。
女の子
女の子の場合、3歳であれば、華やかなドレスが良いでしょう。
お参りにそぐわない派手すぎるドレスは避けたほうが良いですが、お姫様のようなかわいらしいドレスが着られるのは、3歳の今ならではです。
その場合、七五三の時期は涼しいので、カーディガンなどの羽織ものも準備してくださいね。
7歳の場合は、少し大人っぽくまとめるのがおすすめです。
小学校の入学式に着るようなフォーマルスーツをイメージして探してみましょう。
ワンピースにカーディガンやジャケットを合わせると、きちんと感が出ます。
靴はストラップ付きのドレスシューズやバレエシューズでエナメルやレザー素材がおしゃれです。
まとめ
七五三は、子どもたちの健やかな成長をお祝いする特別な日です。
洋装でも和装でもステキな思い出を作ることができますが、メリットとデメリットを検討して決めることが大切です。
子どもへの負担や着付けの手間、家族でのコーディネートなどを考慮して、最適な選択をしましょう。
洋装でも特別感を演出できる工夫や、和装の特別な要素を残す方法も考えてみると良いでしょう。
子どもにぴったりの特別な服装を選んで、ハレの日を心ゆくまで楽しんでください。