子どもも大人も大好きなお正月の定番料理、お雑煮。
今回は、子どもでも食べやすいお雑煮の簡単レシピを紹介します。
まだお餅が食べられない小さな子ども向けのお雑煮レシピや、親子で一緒に作れるおすすめの簡単お雑煮レシピを複数ピックアップしました。
ぜひ参考にして、おいしいお雑煮と一緒に新年を楽しんでくださいね。
お雑煮とは?子どもはいつからOK?
そもそもお雑煮とは、具体的にどのような料理のことを指し、いつ食べるものなのでしょうか?
まずはお雑煮の基礎知識や、お雑煮は子どもに何歳から与えて良いものなのか見ていきましょう。
お雑煮とは?いつ食べる?
お雑煮とは、新年に食べる日本の伝統料理です。
諸説ありますが、平安時代にはすでにお正月にお雑煮を食べる風習が始まっていたとされています。
また、一口に「お雑煮」といっても、お雑煮は地域や各家庭によって、使用する具材や味付けが大きく異なります。
醤油や味噌などの調味料の違いや、丸型や角型などのお餅の形の違いなど、お雑煮のレシピは日本全国多岐に渡ります。
しかし、住んでいる地域によって味付けは違えど、お雑煮には必ずお餅を入れることだけは、全国共通の決まりごとのようです。
子どものお餅はいつからOK?
お雑煮には欠かせないお餅ですが、子どもにお餅を食べさせるのは何歳からであれば問題ないのでしょうか?
「子どもにお餅を与えるのは◯歳から」という具体的な決まりがあるわけではありませんが、お餅を自分で噛み切って飲み込み、しっかり消化できるようになる年齢は3歳頃からといわれています。
もちろん個人差もあるので、心配な場合は5歳頃まで待っても問題ありません。
いずれにせよ、小さな子どもにお餅を食べさせる場合は、親が十分に注意する必要があります。
万が一の事故を防ぐためにも、子どもにお餅を与える場合は、最初にお餅を細かくカットする、子どもがちゃんと飲み込めたかどうかを最後まで確認するなど、ママ・パパが細心の注意を払うことを忘れないでくださいね。
子どもにお雑煮をあげる際の注意点や工夫
小さな子どもにお雑煮をあげるときは、ママ・パパがちょっとした注意点や工夫できるポイントを押さえておくことが大切です。
例えば、まだお餅を噛み切れない月齢の子どもにお雑煮を食べさせる場合は、お雑煮の中にお餅を入れないほうがいいですよね。
お餅がなくても、おつゆやその他の具材を大人と一緒のものを用意してあげれば、子どももちゃんとお雑煮の味わいを楽しめますよ。
また、ほかの食材をお餅の代わりにした、子ども用お雑煮を作ってあげるのもおすすめです。
カットしたうどんや里芋、白玉だんごやすいとんなどをお餅の代わりにすれば、子どもでも食べやすい簡単お雑煮があっという間に完成します。
おもちを使わない!子ども向けお雑煮の簡単レシピ
次は、まだお餅を食べられない小さな子どもにお雑煮をあげたいときにおすすめの、子ども向けの簡単お雑煮レシピを3つ紹介します。
どれも手軽に作れるだけでなく、お餅を使わない安心レシピなので、小さな子どもがいるママ・パパはぜひ参考にしてくださいね。
大根もちのお雑煮風
大根と片栗粉で作った大根もちであれば、離乳食期の子どもでも安心してお雑煮を食べられます。
あまった大根もちは、冷凍して離乳食のストックおかずとしても代用できますよ。
【材料】
- 大根…40g
- 片栗粉…大さじ1/2
- 里芋…20g
- にんじん…20g
- ほうれん草…10g
- だし汁…200ml
【レシピ】
- 大根をすりおろし、水気を切ったら片栗粉と混ぜ合わせ、子どもが食べやすい大きさに丸める
- 油(分量外)を敷いたフライパンで、(1)を焼く
- 里芋とにんじんは一口大に切り、だし汁で煮る
- ほうれん草は下茹でし、同じく一口大に切る
- 調理した材料をすべて器に盛り付けて完成
豆腐もちのお雑煮風
豆腐と片栗粉で作った豆腐もちは、シンプルな味わいながらもふわふわの食感がクセになります。
高齢の方でも食べやすいので、おじいちゃん・おばあちゃんもぜひ一緒に召し上がってください。
【材料】
- 絹ごし豆腐…100g
- 片栗粉…30g
- にんじん…20g
- ほうれん草…10g
- だし汁…200ml
【レシピ】
- 野菜は一口大に切り、やわらかくなるまでだし汁で煮る
- 豆腐と片栗粉をボールの中で丁寧に混ぜ合わせる
- (2)を耐熱容器に入れてふんわりとラップをかけ、電子レンジで2分ほど加熱する
- 取り出したらスプーンなどでよく混ぜ合わせ、再度電子レンジで2分ほど加熱する
- 粗熱が取れるまで冷ましたら、手でちぎって子どもが食べやすい大きさに丸める
- (1)と丸めた豆腐もちを器の中に入れ、盛り付けたら完成
白玉だんごでお雑煮風
白玉だんごは絹ごし豆腐を加えることで歯切れが良くなり、お餅よりもずっと食べやすい食感になります。
茹でたての温かいうちに食べるのがおすすめですよ。
【材料】
- 白玉粉…50g
- 絹ごし豆腐…150g
- にんじん…20g
- ほうれん草…10g
- だし汁…200ml
【レシピ】
- 野菜は一口大に切り、やわらかくなるまでだし汁で煮る
- 白玉粉と豆腐を混ぜ合わせて、よくこねる
- スプーンや手などを使って、(2)を食べやすい大きさに丸める
- 鍋にたっぷりとお湯を沸かし、沸騰したら丸めた白玉だんごを入れて茹でる
- 白玉だんごが浮かんできたら、追加で3分ほど茹でる
- すべての具材を器に入れ、盛り付けたら完成
子どもと一緒に作れる!お雑煮の簡単レシピ
最後に、子どもと一緒に作れるお雑煮の簡単レシピを3つ紹介します。
小中学生くらいの子どもであれば、1人でも無理なく作れるレシピをピックアップしました。
ぜひ参考にして、各家庭に合った形でお雑煮作りを楽しんでくださいね。
すまし汁の関東風お雑煮
あっさりしていて食べやすい、定番の関東風お雑煮です。
お餅はトースターで焦げ目をつけるのが一般的ですが、やわらかいお餅がお好みの方は、お餅を耐熱容器に入れてお水と一緒に電子レンジで加熱すれば、簡単にとろとろ食感のお餅に仕上がりますよ。
【材料(3〜4人前)】
- 大根…50g
- にんじん…50g
- 鶏もも肉…100g
- 塩…少々
- だし汁…800ml
- 醤油…小さじ2
- なると巻き…4〜8枚
- 三つ葉…適量
- お餅…お好みの量
【レシピ】
- 大根、にんじんは皮をむき、いちょう切りか短冊切りにする
- 鶏肉は一口大に小さく切り、塩をふってしばらく置いたら軽く湯通しする
- なると巻きを輪切りに、三つ葉はざく切りにする
- お餅をトースターか電子レンジで加熱する
- だし汁を入れた鍋に(1)を入れて加熱する
- 沸騰して野菜に火が通ったら、醤油で味を整える
- 弱火にし、鶏肉を入れて火を通す(※沸騰させないよう注意する)
- 鍋の中身を器に移し、三つ葉、なると巻き、お餅を添えたら完成
白味噌の関西風お雑煮
関西風のお雑煮は白味噌で仕上げるのがコツ。
甘みが強い白味噌を使って作るこちらのお雑煮は、子どもウケも抜群の一品です。
【材料(2人前)】
- にんじん…3cm程
- 大根…3cm程
- 三つ葉…適量
- 生麩…4個程
- だし汁…400ml
- 白味噌…大さじ1
- 柚子の皮…みじん切りのものを少々
【レシピ】
- にんじん、大根は皮をむき、いちょう切り、もしくは薄く輪切りにする
- トースターで焼き目がつくまでお餅を焼く
- だし汁を入れた鍋を火にかけ、(1)を入れて加熱する
- 沸騰したら生麩を入れ、5分程加熱する
- 火を消し、白味噌を溶かし入れて味を整える
- 鍋の中身を器に移し、三つ葉、お餅、仕上げに柚子の皮を添えて完成
超簡単!材料3つの即席お雑煮
鍋つゆや麺つゆで作る、お餅、三つ葉のシンプルな材料でできる超簡単お雑煮レシピです。
お好みで柚子の皮もトッピングすれば、簡単なのにお店顔負けの本格的な味わいが楽しめますよ。
【材料(2人分)】
- 市販の鍋つゆ(または麺つゆ)を入れただし汁…400ml
- お餅…お好みの量
- 三つ葉…適量
【レシピ】
- 鍋にだし汁を入れ、火にかける
- トースターでお餅を焼く
- 三つ葉をざく切りにする
- 器にお餅を入れ、上からだし汁をかけ、仕上げに三つ葉を乗せたら完成
まとめ:家族で楽しくお雑煮を食べよう
今回はお餅の代替品を使った小さな子ども向けのお雑煮レシピや、親子で一緒に作れる簡単お雑煮レシピを6種類紹介しました。
子ども向けのアイデアお雑煮レシピを参考にすれば、高齢のおじいちゃん・おばあちゃんがいるご家庭でも安心して家族皆でお雑煮を楽しめますよ。
新年には家族そろって、お雑煮を片手におだやかなひとときを過ごしてくださいね。