中学受験を控えている子どもの親の多くが、一度は「失敗したらどうしよう?」「不合格だったらどのように声をかければ良い?」などの不安が頭をよぎるでしょう。
受験は望む結果にならないケースも考えられるからこそ、事前にできる対策や不合格だった場合の対処方法を知っておきたいですよね。
この記事では、中学受験に失敗するよくある原因や、受験に向けて親ができるサポート、もしも失敗してしまった場合の対応方法をご紹介します。
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中学受験に失敗するよくある原因
中学受験に失敗する原因で多く考えられることやその理由、対策をご紹介します。
滑り止めを受験していなかった
中学受験に失敗する原因で考えられるのは、偏差値の高い学校のみを受験し、滑り止めを受けないケースです。
「少しでも偏差値が高い学校に入学させたい」と、滑り止めをあえて受けない理由もあるかもしれません。
しかし、緊張やプレッシャーで子どもが本領を発揮できず、すべて不合格になってしまう可能性もあります。
子どもが安心して受験に臨むための心の支えとなるためにも、滑り止めも準備を進めておきましょう。
併願校は子どもの実力より少し高いチャレンジ校、実力相応校、合格の見込みが高い学校の3パターンを選ぶのがベストです。
偏差値だけで志望校を選んだ
偏差値だけで志望校を選ぶと、子どもの実力が伴わず失敗する可能性があります。
中学受験に合格するには、子どもの学力に見合う志望校を受けることが大切です。
ただし、偏差値は足りていても、入試の出題傾向は学校によって違う点に注意しなければなりません。
同じような偏差値の学校でも、一方は思考力を問われる問題が多い、もう一方は問題を解く速さや正確性を求めるなど、学校によって傾向は異なります。
偏差値のみに注目するのではなく、子どもの得意不得意に合う志望校を見極めることが大切です。
子どもに合わない方法で勉強をしていた
中学受験に失敗する原因には、子どもに合わない方法で勉強をしていたケースも挙げられます。
勉強はさまざまなやり方があり、受験勉強の進め方に関する情報も多くありますが、大切なのは子どもに合う勉強方法を選べているかどうかです。
合わない方法で勉強を続けても、成績は伸び悩んでしまうでしょう。
朝よりも夜の方が勉強に集中できる、静かな環境よりも生活音のある環境の方が捗りやすいなど、子どもにとって適した勉強方法を把握し、環境を整えることが合格につながります。
入試当日に実力が発揮できなかった
入試当日に実力が発揮できず、不合格になってしまう可能性もあります。
誰しも本番は緊張やプレッシャーを感じるもの。
受験に初めて臨む小学生なら、なおさら慣れない環境や周りの雰囲気で萎縮してしまい、試験に集中できない可能性も少なくありません。
試験にできるだけ落ち着いて臨めるよう、日頃から本番を想定した練習をしておく、入試当日の場の雰囲気や流れを伝えておくなど、メンタル面の対策も考えておきましょう。
中学受験に失敗しないように保護者がすべきサポート
中学受験では、子どもの心身や学習面で保護者のサポートが欠かせません。
具体的にどうすれば失敗を避けられ、受験成功につながるのか、保護者がすべき4つのサポート方法をご紹介します。
本人の意思を尊重する
中学受験の志望校は親の希望が強く反映されがちですが、決定の際には本人の意思も尊重しましょう。
親子の考えが一致していないと、子どもにとって受験や勉強が無理強いされるものになりかねません。
志望校を決める際は、可能な範囲で子どもと一緒に学校を見学し、雰囲気を自分の目で確認することが大切です。
そのなかで、子どもが行きたいと感じたり、やりたいと思うことができたりする学校を、親子でよく話し合って選びましょう。
健康と生活を管理する
子どもの健康や生活習慣の管理も欠かせないサポートです。
受験本番には、心身ともに健康な状態で臨めなければ失敗するリスクが高まります。
例えば、風邪気味で鼻が詰まっていたら入試に集中できないかもしれません。
親の期待に応えようと勉強をがんばりすぎてしまえば、睡眠不足になってしまうことも考えられます。
親は受験に向けてプレッシャーをかけないよう気を配りながら、栄養バランスの良い食事や規則正しい生活を整えてあげることが大切です。
家族を含め健康を維持できるように、日頃から手洗いうがいやマスクの徹底なども心がけましょう。
学習環境を整える
子どもの学習環境も常に見直し、より勉強に集中できるよう改善していきましょう。
自分の部屋で勉強しても思うように捗らないときはリビングでおこなう、朝より夜の方が集中できるなら勉強時間をずらすなど、子どもがよりやる気を持って取り組める環境作りが大切です。
また、受験に向けた学習計画も親が一緒に考える必要があります。
子どもの勉強状況や学習の理解度を把握し、不得意科目の勉強時間を増やす、受験前には過去問を多く解くようにするなどサポートしましょう。
力を入れた方が良い科目や勉強方法などがわからないときは、塾の面談で確認するのがおすすめです。
一番の理解者になる
中学受験に向けてがんばる子どもを、側で支えてあげられるのは親です。
親は子どもの一番の理解者で、常に勇気づけてあげられる存在でいるよう、言動や関わり方に気をつける必要があります。
例えば、一生懸命勉強しているのに思うように成績が伸びないときや、テストの点が悪かったときなど、受験を控えている子どもを?っても良い方向には変わりません。
叱ったり間違えた問題を責めたりするよりも、努力した経緯を認め、よくできた部分を褒めるなど、次に向けてポジティブな声かけを意識しましょう。
そのうえで、今後はどうすれば良いかを一緒に考えたり、問題の復習や学習計画の見直しをしたりすることが重要です。
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もしも中学受験に失敗してしまった場合の子どもへの対応
もしも中学受験に失敗してしまった場合、子どもへの対応はどうすべきなのでしょうか?
受験に不合格だった際の親の対応で大切なポイントをお伝えします。
これまでの過程を評価する
受験に合格できなかった場合、親子ともにショックは大きいでしょう。
しかし、志望校に入学できなかったからといっても、これまで受験に向けて勉強したことや努力した過程は消えません。
中学受験に向けて勉強し、苦手を克服しようとがんばった経験には大きな価値があり、今後の学校生活や高校、大学受験に活きるでしょう。
合否の結果を見れば残念な気持ちはありますが、親が子どもの努力を認め、褒めてあげることで、気持ちを切り替えて次のステージに前向きになれます。
「不合格=失敗」と子どもがネガティブに受け取らないよう、ポジティブに評価しましょう。
次の目標を一緒に考える
志望校に合格できなくても、今後の中学校生活が控えています。
次の高校受験で挽回するチャンスも残っているため、不合格を引きずるよりも次の目標を一緒に考え、中学生活を前向きな気持ちでスタートさせましょう。
例えば、部活をがんばる、勉強で上位を取る、地域のトップ高校を目指すなど、目標を持つと意欲的に過ごせます。
一度受験を経験したからこそ、高校受験の準備を一から始める周りよりも、雰囲気がつかめているのは大きなメリットだとポジティブにとらえましょう。
合格するまで受験を続けさせる
子どもによっては、親ががんばった結果を認めて評価しても、「合格」に強くこだわってしまうケースがあります。
合格の結果を得ないと気持ちが収まらない、不合格を挫折や失敗ととらえて自信を失ってしまうような場合には、受験を続けさせるのも一つの手段です。
子どもの性格や考えから、合格するまで受験を続ける可能性がある場合には、2次募集や3次募集をおこなっている中学校や試験の日程を調べておくのが良いでしょう。
まとめ
中学受験の結果は、一生懸命がんばっても不合格になる可能性が0ではありません。
しかし、努力した価値は失われず、今後の中学生活や高校受験、さらにその先に活かされていきます。
親は子どもが「不合格=失敗」ととらえないよう、日頃から心身のサポートが大切です。
この記事で中学受験の失敗によくある原因に挙げた行動を避けるのはもちろん、受験に向けて親ができることを心がけ、親子で取り組んでいきましょう。
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