異年齢保育とは、異なる年齢の子どもが一緒に活動する保育形態を指します。
クラス編成の段階で導入している園や、活動内容によって取り入れている園などさまざまです。
今回は異年齢保育の特徴やメリット・デメリットなどを紹介します。
園選びをする際の参考にしてください。
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ママライタープロフィール

高2の長男を筆頭に3児を子育て中のママです。(※原稿執筆時)
毎日お弁当作りをしているので、時短&簡単レシピに興味があります。
趣味はフルート。もう少し子育てに余裕ができたら、以前習っていたフルートのレッスンを再開したいです。
異年齢保育とは?同年齢保育との違い
異年齢保育とはどのようなものか、同年齢保育と何が違うのかを説明しましょう。
異年齢保育とは?
異年齢保育とは、異なる年齢層の子どもが集まって活動をおこなう保育で、「縦割り保育」や「混合保育」とも呼ばれています。
かつての日本は、大家族で暮らし兄弟も多く、近所の子どもたちが集まって一緒に遊ぶ光景が多く見られました。
子どもたちが年齢を超えて関わり合いながら、さまざまなことを経験できる居場所としての役割もあったようです。
しかし、時代とともに核家族が増え少子化が進む中、子どもたちが集まる機会や場所が減ってきています。
異年齢保育では年齢の違う子どもたちが交流しながら学びあい、成長を促すことが期待できることから、取り組んでいる園も増えているようです。
同年齢保育とは?
同年齢保育とは、同じ学年の子どもだけを集めて保育をおこなうことを指します。
「横割り保育」や「合同保育」とも呼ばれており、子どもたちの発達年齢に合わせた集団活動を行えるのがメリットです。
普段は学年ごとに分けた同年齢のクラスで過ごし、保育内容によって異年齢で集まり活動をおこなう場合もあるようです。
異年齢保育のメリットとデメリットとは?
少子化や核家族化など子どもを取り巻く環境の変化などに対応するために、異年齢保育を導入する園も多いようです。
ここでは、異年齢保育のメリット、デメリットを説明します。
異年齢保育のメリット
- 社会性が身に付く
- 自立心や責任感が育つ
- 思いやりが育つ
- 発達の差を気にせずに過ごせる
相手のいうことを聞いたり、自分の考えを伝えたりと、さまざまな年齢の子ども同士が関わることで、社会性が身に付きます。
年上の子どもは年下の子どものお世話を通して、年上としての自覚が芽生え最後までやり遂げようとする責任感が育つでしょう。
どのような言い方や教え方をすれば年下の子に伝わるのかを考えたり、相手を気遣いながら行動したりするなど、思いやりの心も育まれるように。
年下の子どもは年上の子どもが活動する姿を間近に見て、すごいな、かっこいい、などの憧れを持ち、自分からやってみようとする気持ちが高まります。
また、異年齢保育は年齢で分けずに交流するので、同学年の4月生まれと3月生まれの月齢の差を気にせずに活動ができるでしょう。
異年齢保育のデメリット
- 活動内容が制限される
- 安全面の配慮が必要になる
- トラブルが起きやすい
異年齢でおこなう保育活動は、みんなが楽しめる内容が望ましいですが、体格や体力差があるため、保育内容によっては遊びの種類が制限されることもあります。
子どもに危険がないように環境を整え、活動中はケガなどの安全面にも配慮が必要です。
また、年齢の違いから遊びのルールが理解できない、順番を守れないなど、お互いがうまく関われずに不満を抱えてケンカになることがあります。
なるべくトラブルが起きないように、事前にルールや参加する方法を決めておくことや、状況をみてその都度、保育士がフォローする体制を作っておくことが大切です。
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異年齢保育の具体例
先述したように異年齢保育には最初から異なる年齢で編成されたクラスで過ごす場合と、保育活動によって異年齢で交流する場合とがあります。
ここでは、子どもを実際に異年齢保育の幼稚園に通わせた、筆者の体験談を紹介します。
年長と年少でペアを組んで活動
筆者の子どもは、年少・年中・年少で編成されたクラスで過ごす異年齢保育の幼稚園に通いました。
クラス内では年長さんと年少さんでペアを組み、1年間同じペアでさまざまな活動をします。
園外保育へ出かける際は目的地まで手をつないで歩いたり、バス遠足では芋掘りやみかん狩りをペアで一緒に行います。
ゲームをするときは年長さんがルールを丁寧に教えてくれたり、ごっこ遊びを一緒に楽しんだりと、性別や年齢関係なく遊ぶ姿がありました。
ときには年長さんだけで遊びが盛り上がり、年少さんが輪のなかに入ることができず外からじっと見つめていることもありましたが、先生がさりげなく声かけをして対応してくれていたようです。
また、一緒に給食を食べたり年長さんが手洗いやトイレへ連れていったりと生活面でのサポートをしてくれることも。
子どもが入園したばかりで慣れないころ、朝の準備を手伝ってくれる年長さんの姿は、ほほえましく、年少の親としてはとても心強かったです。
年長さんと関わることで園生活がスムーズに
お世話をしてくれるお兄さんお姉さんがクラスにいたおかげで、我が子は園生活のスタートがスムーズでした。
年長さんとの会話を通して語彙(ごい)も自然と増え、なんでもできて頼もしい年長さんを憧れのまなざしで見ていたようです。
自分が年長さんになったらこんなことがしたいな、早く年長さんになりたいなと言っていました。
クラスのなかには自分がしてもらったことを、年長さんになったら同じように年少さんにお世話をするんだと張り切っている子もいたようです。
また、年齢に関係なくお友達ができたことで、親も年長さんの保護者と会話するきっかけ作りができました。
「年長さんになったらこんなことをするよ」「年長さんでこれは準備しておいたほうがいいよ」などの知りたい情報が保護者から直接聞けたのもよかったです。
活動内容によっては同年齢で過ごすことも
行事や保育内容によって、異年齢保育と同年齢保育を使い分けるときもあります。
我が子の園では運動遊びやクリスマス会は年齢ごとに行われ、お泊まり保育は年長さんのみでした。
特に年長さんになると小学校入学へ向けての準備を兼ねて、同学年だけで過ごす活動も増えていきます。
近くの小学校へ交流会に出かけたり、小学校と同じ時間内に給食が終わるように食べる練習をしたりと、入学後を意識した活動も取り入れているところもあるようです。
実際に子どもを通わせてみて、異年齢保育は年齢に関係なく仲良く過ごせて子どもが成長できるなど、メリットがいろいろとありました。
クラス編成や異年齢でおこなう保育が園によって違いがあるため、保育方針や保育環境、活動内容などの事前確認がとても大切だと感じています。
まとめ:異年齢保育の特徴を理解して子どもに合った園選びをしよう
日本では同年齢保育が一般的でしたが、時代の変化とともに異年齢保育をおこなうところも増えています。
どちらもそれぞれの良さがあり、行事や活動内容によって使い分けている園もあるようです。
また、異年齢保育といっても園によって取り入れ方に違いがあるため、保育方針や保育内容の事前確認をおすすめします。
ぜひ、この記事を読んで園選びをする際の参考にしてみてください。
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