小学校入学を迎えるにあたって、子どもが楽しみにしているのが、ランドセルと勉強机ではないでしょうか。
自分の机を持つことは少し大人になった誇らしさもあり、友達の間でも「こんな机を買ってもらった」と話題になることもあるものです。
親としては1年生で勉強机は必要なのか、どこに置こうか、とまた違った悩みも出てくるでしょう。
今回は、昨今の勉強事情も踏まえて、勉強机の置き場所や選び方を紹介します。
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小学校に入ったら勉強机は必要?
子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社が実施した「勉強机に関するアンケート」によると、小学校入学を控えた時期に勉強机を購入している家庭は56%でした。
昨今は、子ども部屋に勉強机があっても、親や家族がいる場所で宿題や勉強をするリビング学習が増えています。
ただし、ダイニングテーブルを机代わりに使うと、勉強中は他の家族が使えず何かと不便が生じます。
そのため、子ども部屋に専用の勉強机があっても、リビングに勉強用の机が別に必要と考えている方は多いようです。
また、13歳以上の中学生を過ぎても、専用の勉強机を買わない家庭も17%あります。
子どもの性格や家庭環境によっても異なりますが、必ずしも勉強机を必要としない小学生もいるのです。
勉強机はどこに置く?
勉強机を購入した家庭はどこに置いているのでしょうか。
場所別に、勉強机を置くメリットとデメリットを紹介します。
子ども部屋
アクトインディ株式会社の同アンケートでは、勉強机を子ども部屋に置いている家庭が71%でした。
子ども部屋があれば、子どもの勉強机を置くのはごく一般的と思われます。
ただし、メリットもあればデメリットもあるため解説します。
メリット
勉強机を子ども部屋に置き、自分の勉強道具を片付けたり時間割りをそろえたりすれば、子どもの自立を促せます。
中学生になれば自分の部屋で勉強する機会も増えるため、それまでに勉強に限らず机に向かう習慣を付けさせるのにも役立つでしょう。
また、小学生は進級するごとに学校で使う持ち物がどんどん増えていきます。
勉強机があれば、教科書や勉強道具をまとめてしまっておけるため、あちこちに物が分散せず、自分で管理しやすくなります。
学校へ行く準備もスムーズにできるでしょう。
デメリット
勉強机を子ども部屋に置いて1人で勉強させる場合、親の目が届きにくくなります。
どのように勉強しているのか、間違った進め方をしていないかなどが確認できません。
わからないことがあっても親にすぐ聞けず、そのまま放置してしまうケースもあります。
低学年のうちはプリントの丸付けや音読など、親の協力を必要とする宿題があり、夕飯準備などの家事をする親のそばで勉強するケースは多いでしょう。
そのため、勉強机はあまり使われないまま、子ども部屋のスペースを占領することになってしまいます。
リビング・ダイニング
子どもの勉強机をリビング・ダイニングに設置している家庭が全体の17%でした。
勉強机は、奥行きがありサイズが大きいイメージがありますが、リビング・ダイニングに置くメリットとデメリットは何でしょうか。
メリット
リビング・ダイニングに子どもの勉強スペースがあれば、親がそばにいる安心感があり、わからないことがすぐに聞けます。
親は家事などをしながら子どもの様子を見られますし、タイミングよく声かけができます。
また、家族が過ごす生活音のなかで勉強できれば、多少の物音や話し声がしても気にしない集中力が身につくでしょう。
兄弟姉妹が同じ場所で勉強していれば自分もやる気になり、当たり前のように自然に学習する環境作りができあがります。
デメリット
リビング・ダイニングに勉強机を置こうと思えば、机のサイズにプラスして椅子を引いて座るスペースが必要です。
上置の本棚が高ければ圧迫感もあり、かなりリビング・ダイニングが狭く感じるかもしれません。
広めのスペースを占領するうえに机周りの整理整頓ができていないと、リビング・ダイニングが散らかって見えてしまいます。
また、子どもが集中して勉強していれば、家族も気を使ってテレビを消したり会話を慎んだりするため、本来くつろぐための場所でありながら、なかなかくつろげないケースもあります。
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勉強机を選ぶときのポイント
勉強机を選ぶとき、親と子で気に入ったものが異なるケースがほとんどです。
お互いが買ってよかったと思える勉強机を選ぶには、どのような点に注意すべきでしょうか。
主なポイントを見てみましょう。
収納力
勉強机に収納力を求める声は多いです。
小学校で使うものをまとめて1箇所にしまっておければ、時間割りをそろえるにもあちこち探し回らずに済みますし、忘れ物も減らせます。
教科書やノート、ワーク・ドリルや算数セットなどはもちろん、進級するにつれて絵の具、習字、彫刻刀、辞書、裁縫、リコーダー、鍵盤ハーモニカなどの多彩な教材が増えていきます。
これらすべてとはいわないまでも、先を見越してある程度の収納量は確保したいですね。
機能性
勉強するときの姿勢は要チェックです。
目を近づけたり猫背になったり、足が届かないほど高かったりすると成長期の体によくありません。
椅子の高さである程度は調節できますが、成長に合わせて机の高さを変えられればより快適です。
また、本棚や引き出しなどのパーツが組み換えられるタイプなら、本棚を外して作業スペースを広げたり引き出しを移動したりと、間取りや成長に合わせて好みの形に変えられるため長く使えます。
サイズ
家具を自宅に運ぶと、広い店頭で見たときより随分と大きく感じるものです。
置く場所や部屋の広さに合わせて、サイズ選びを間違えないように気をつけましょう。
大きいほど収納力もあり使いやすいと思われがちですが、分解がしにくい大きな机は、階段幅や形状によっては移動できないことがあります。
引っ越しが多い転勤族はくれぐれも注意してください。
兄弟姉妹と一緒の部屋やリビング・ダイニングに置く場合は、特にサイズは慎重に見極めましょう。
置き場所のサイズは、机の奥行きに体を入れて椅子を引く分、両脇のフックに物をかけるならその分のゆとりも必要です。
デザイン
親の思いとは裏腹に、子どもはデザインを重視して選びがちです。
小学校入学前の子どもは、流行りのキャラクターが付いたものや、カラフルなものに目が奪われやすいかもしれません。
ところが、高学年にもなれば好みが変わり、趣味に合わなくなることも十分に考えられます。
長く使っていくことを見越して、できるだけシンプルで飽きの来ないデザインがおすすめです。
しかし、まだ小さな子どもにとっては、それでは納得がいかないかもしれません。
そのようなときは、机に敷くマットなど、あとから替えのきくもので子どもの希望を叶えてあげると良いでしょう。
価格
親にとっては判断基準の一つとして価格も見逃せません。
考え方としては、中学や高校まで長く使えるシンプルで質の良いものを選ぶか、買い換えを覚悟で今はリーズナブルなもので良しとするかの二択でしょう。
いずれにしろ、家庭環境や子どもの性格などを見据えて、あるいは兄弟姉妹との公平性なども考え合わせて、納得のいく価格帯のものを選びましょう。
イス選びも大切
勉強机のイスはセットで販売されているものもありますが、イスの座り心地は、長く座っていられるかどうかを左右する重要なポイントです。
机を選ぶときと同じように、イスもこだわりを持って選んでください。
足が着かずブラブラすると、落ち着かずに姿勢も悪くなって疲れやすくなります。
足置きが付いているものか、高さ調節ができるものを選びましょう。
膝の角度と肘の角度が90度になるように、机とイスの高さが合うよう足台や硬めのクッションなどを用意して、無理のない姿勢になるよう調整してあげてくださいね。
まとめ 勉強机は家の間取りや子どもの様子を見ながら置き場を検討しよう
勉強机は家の間取りや子どもの様子を見ながら置き場を検討してみてください。
買ったあとで失敗したと思っても、そう簡単に買い換えられません。
子どもが気に入ったものを選んであげたい気持ちもありますが、家庭環境によってはなかなかそうもいかないでしょう。
ポイントを押さえて、我が家と子どもの性格に見合ったものをうまく誘導してあげたいですね。
おじいちゃんおばあちゃんからのプレゼントの場合は、希望を伝えておくと良いでしょう。
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ぜひお気軽にご活用くださいね。
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