銀杏はいつから子どもに食べさせても良いの?たくさん食べるのはNG?

銀杏はいつから子どもに食べさせても良いの?たくさん食べるのはNG?

秋の味覚「銀杏(ぎんなん)」は、茶碗蒸しに入っていたり、おつまみにして食べたり、大人なら馴染みがあります。

では、子どもは何歳からどのくらい銀杏を食べて良いのでしょうか?

この記事では、子どもにいつから銀杏を食べさせて良いのか、銀杏中毒やアレルギー、量や時期の目安も合わせて詳しくご紹介します。

銀杏っていつから食べていいの?

銀杏っていつから食べていいの?

銀杏はイチョウの木から採れることはご存知の方も多いでしょうが、どの部分を食べているのかは知っているでしょうか?

ここでは、銀杏についてや子どもが食べていい量・時期の目安を詳しくご紹介します。

銀杏(ぎんなん)とは?旬や魅力、食べ方

銀杏が採れるイチョウは中国原産の落葉樹です。

夏から秋にかけて黄色く熟した果実は特有の匂いがある外果皮に包まれています。

外果皮を取り除くとかたい殻があり、その殻の中の淡い黄色い部分を食べられます。

旬は10〜12月頃で、秋口から店頭に出回り始める秋の味覚でもある銀杏。

クセになる風味が魅力で、茶碗蒸しに入れたり炒ったりして食べます。

他にも、塩昆布とあえる、かき揚げにする、炊き込みご飯に入れるなど、さまざまなレシピがあり、アレンジも豊富に楽しめます。

銀杏はいつから?離乳食にもOK?

実は、銀杏を数個食べただけでも中毒症状を起こすことがあります。

特に5歳未満の小児が銀杏中毒を引き起こしてしまうケースが多く報告されています。

明確な規定はありませんが、離乳食や乳児食に銀杏は使用しないようにしましょう。

また、5歳未満の子どもには与えず、5歳以降に食べる機会があったとしても10歳頃までは1度に1個以内で様子を見るほうが良さそうです。

しかし、しばらくの間は食べる数は最大5個程度にして中毒を起こす危険を避けるよう気をつけてください。

たくさん食べるのはNG!銀杏中毒とは

銀杏を一度にたくさん食べすぎると中毒を起こしやすくなり、嘔吐や痙攣などの中毒症状があらわれる可能性が高くなります。

重篤な場合は意識を失ったり死亡に至った例も報告されています。

日本中毒情報センターの中毒110番への相談件数は、2010〜2019年の10年間で252件。

銀杏中毒の相談は旬を迎える10〜12月に多いのですが、3歳以下の子どもが全体の約6割、5歳以下の子どもが約7割、10歳以下で約8割を占め、嘔吐や痙攣(けいれん)、意識障害の症状が起きやすくなるそうです。

なかでも、食べてから6〜12時間以内以内に痙攣が起きやすく、10分から数時間の間隔で繰り返しあるとされています

子どもだけでなく大人でも中毒を起こすことがあるので、食べすぎには注意が必要です。

子どもは20~30個程度、大人は40個以上食べて中毒になった報告が一番多いようです。

子どもも大人も銀杏を食べて症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

もし判断に迷ったら、中毒110番に電話すると相談に乗ってもらえるので覚えておいてください。

参照:日本中毒情報センター|ギンナンの食べ過ぎに注意しましょう

銀杏は加熱したらOK?

銀杏を食べて中毒症状があらわれる原因は、銀杏に含まれる「ギンコトキシン(4’-Oメチルピリドキシン)」という物質にあります。

ビタミンB6とよく似た構造のギンコトキシンが、ビタミンB6の作用を阻害してしまうことでビタミンB欠乏症になってしまい、神経伝達物質のバランスが崩れて中毒症状があらわれます。

有毒成分のギンコトキシンは、熱に強いので、煮たり焼いたりなど加熱調理をしても消えることはありません。

銀杏は料理に必須の食材ではないので、あえて子どもに与える必要はないでしょう。

銀杏拾いも注意!アレルギーも

銀杏拾いも注意!アレルギーも

銀杏は食べることだけでなく、触るだけでもアレルギー症状が出る可能性があります。

イチョウ並木などを歩いていると、熟した実が落ちていることがありますよね。

落ちている物に興味のある子どもは素手で拾ってしまうことも……。

銀杏の外果皮に含まれる「ビロボール」や「ギンコール酸」が原因でアレルギー性皮膚炎を起こす危険があります。

「ギンナン接触性皮膚炎」と呼ばれ治療が必要になってしまうので気をつけましょう。

ママ賃貸

銀杏の食べ方は?おうちで簡単にできる調理

銀杏の食べ方は?おうちで簡単にできる調理

旬の銀杏を味わいたいけれど、家でどう調理するのかわからない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、銀杏を家で食べる際に電子レンジでできるおすすめの調理方法や、長持ちさせる保存方法をご紹介します。

レンジで簡単にできる銀杏の食べ方

銀杏はさまざまな調理方法がありますが、家庭での調理は電子レンジが簡単でおすすめです。

用意するものはキッチンバサミまたはペンチなどと封筒や紙袋。

まず、殻付き銀杏を10〜20個ほど封筒か紙袋に入れます。

加熱すると袋が膨らむので詰めすぎないようにしましょう。

封筒や紙袋の口をしっかり折り込み、500Wの電子レンジで30〜40秒ほど加熱します。

2〜3個弾ける音がしたらできあがり。

キッチンバサミかペンチなどで殻を取り除いて食べてください。

幼い子どもにはあげないこと、大人も食べ過ぎにはくれぐれも注意してくださいね。

冷凍保存で長持ち

銀杏は殻付きのまま水に浸けて冷蔵庫で約1ヵ月間保存できますが、大人も子どもも一度にたくさん食べないほうが良いので冷凍保存がおすすめ。

殻付きの銀杏は冷凍保存袋に入れ、軽く空気を抜いて冷凍庫で約1〜2ヵ月保存できます。

加熱をして殻と薄皮をむいた銀杏の場合は、数個ずつにわけてラップで包んでから冷凍保存袋に入れて冷凍庫へ。

約1ヵ月間保存ができ、凍ったまま料理に使用できるので便利です。

冷凍保存をすれば、銀杏を少しずつ楽しめるので覚えておきましょう。

まとめ:気をつけて子どもと銀杏を楽しもう

イチョウの木の下にたくさん落ちている銀杏の実は身近な存在です。

子どもにとっては、イチョウの葉や実を拾うことも楽しい遊びでしょう。

しかし、中毒症状やアレルギー性皮膚炎を起こすことを忘れないでください。

食べ方や触り方の注意点をよく理解して、親子で秋が旬の銀杏を楽しみたいですね。

ママ賃貸フリーダイヤル