妊娠中や子どもが生まれたばかりの時期は、ママにとってはさまざまな不安が押し寄せてくる時期です。
なかでも、パパがしっかりと育児に参加してくれるかは不安に感じることも多くあるでしょう。
そこで今回の記事では、パパに自覚してもらいたい父親の役割や、それをうまく伝える方法などをご紹介します。
我が子のためにも、良い子育て環境を作れるよう、お互いの役割を夫婦で話し合いましょう。
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母親と父親の役割を互いに理解する
子育てはママだけがおこなうものでも、パパだけがおこなうものでもありません。
どちらも子どもの親であり、協力して子どもを育てていくものです。
ただし、ママとパパそれぞれに役割があり、互いにそれを理解しておく必要があります。
わかりやすい例を挙げると、出産と授乳はママしかできませんし、力のいるダイナミックな遊びはパパの方が向いていますよね。
身体的に代われないものや、よりやりやすいものなどがあります。
しかし、赤ちゃんのお世話に関しては、ミルクを併用するならほとんどのものが夫婦で協力してできるものです。
まずは、ママでなくてはならないものは少ないことを理解してもらう必要があるかもしれません。
それを踏まえたうえで、互いの役割を理解し、ママはママ、パパはパパのやるべきことをやりつつ互いをサポートできるようにしていきましょう。
子育てにおける父親の主な役割
子育ては夫婦で協力しておこなうものですが、そのなかでも役割をはっきりさせておくと良い部分もあります。
ここでは、父親の主な役割をいくつか紹介します。
頼もしさを見せる
父親は子どもにとって、不安なことや困ったことから守ってくれる頼りになる存在です。
もちろん母親も子どもを守ってくれる存在ではありますが、母親にはできない部分で家族を助けてくれるのが父親です。
例えば、子どもやママには開けられない瓶の蓋を開けてくれる、重いものを持ってくれるなどの力の強さや、高いところに手が届く、体を張って守ってくれるなど、具体的な安心感を与えてくれるのが父親の存在です。
そのため、子どもに安心感を与えられる行動を意識してもらいましょう。
乗り越えるべき存在となる
父親は子どもにとって自分たちを守ってくれる存在であり、乗り越えるべき壁でもあります。
いつでも守ってくれる、パパがいれば大丈夫だと安心感が得られる一方で、何でもできるパパのようになりたいと感じることで、いつかは越えたい目標となります。
子どもの目標となる存在になるには、パパ自身の行動ももちろん大切ですが、ママがパパの威厳を保つことも大切になります。
知性・理性を教える
現代では共働き家庭が増えたこともあり、必ずしもそうではありませんが、父親は社会とつながっているイメージを持つ方も多くいるでしょう。
そのため、父親は社会のなかで生きていく術や物事の善悪を教える存在としての役割もあります。
言葉で教えるのではなく、行動で道しるべとなり、子どもを徐々に自立へと導けるようにしましょう。
「親の背中を見て育つ」ということわざがあるように、父親の背中を見て子どもはさまざまなことを学びます。
子どもが自身の人生を切り開いていけるような目標・存在になることが、父親の役割にはあります。
外に遊びに連れ出す
ママだけではできない遊び、パパとしかできない遊びがたくさんあります。
木登りやキャンプなどのアウトドア、ママとだけでは行けないような遠出をするなど、普段できない遊びができるのは子どもにとってうれしいことです。
パパがいるとできる遊びがあることで、「パパは何でもできてすごい」という尊敬も生まれます。
ママの力では支えられないから登れない遊具の高いところまで登ってみたり、ママが苦手なら虫捕りや虫の観察をしてみたり、パパが得意な遊びを子どもと楽しんでみましょう。
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どうすればパパにうまく伝わる?
子育てでパパに担って欲しい役割はたくさんあります。
しかし、それをどのようにしたらパパにうまく伝えることができるのか頭を悩ますママもいるでしょう。
ここではパパにうまく伝える方法をいくつか紹介します。
「夫婦会議」をする
父親、母親の役割を考えるとき、子どものことや子育てに関する考えを話し合う時間を設けましょう。
日常生活のなかでサラッとする些細な会話としてではなく、できればあらたまって話せる時間を作るようにしてください。
落ち着いてじっくりと話し合う時間を作ることで、考え方や子育てに対する価値観の違いに気がつけるきっかけにもなります。
子育てに関する夫婦会議の時間では、一方的に希望要望を押しつけるのではなく、夫婦間でどのような方針で子どもを育てていくか、すり合わせをおこなうようにしましょう。
価値観に違いがあるのは人間として当たり前のことです。
それを理解したうえで、同じ方向性で育児をおこなうようにしたいですね。
父親としてどうしてほしいか具体的に伝える
父親の役割は明確に決まったものはなく、家庭の方針によってもさまざまです。
それぞれの家庭に合った役割を伝える必要がありますが、「もっとしっかりして欲しい」などの抽象的なことは、言われた側は何をどうすれば良いかわかりません。
して欲しいこと、見せて欲しい姿などを具体的に伝えるようにしましょう。
例えば、「社会性を教えて欲しい」では抽象的ですが、「進んで挨拶をする姿を子どもに見せて欲しい」と伝えれば、やることがわかりやすくなります。
また、子育てにもっと関わって欲しいと感じているママもいるでしょう。
その場合は、「早く帰った日は子どもをお風呂に入れて欲しい」など、やって欲しい行動を具体的に伝えるのがおすすめです。
厚生労働省のハンドブックを見せながら話す
どれほど真剣に話してみても、単なるママ個人の意見として流されてしまうケースも考えられます。
そのような場合は、公的な資料を見せることで、世の中の流れとして受け入れてくれるかもしれません。
厚生労働省の「父親のワーク・ライフ・バランス WLB HANDBOOK」には、妊娠中から出産後までの父親の役割や留意点が具体的に書かれています。
例えば、月齢に応じた子育ての知識を勉強する、家事・育児を分担するなど、どのような行動を取れば良いかわかりやすく記載してあります。
子どもの月齢や年齢ごとにかなり具体的に書かれているため、パパもリアルに考えやすいのではないでしょうか。
▼父親のワーク・ライフ・バランス WLB HANDBOOK│厚生労働省
パパに伝えるときのママの考え方
さまざまな方法でパパに父親の役割を伝えても、うまく伝えきれないこともあります。
そのとき、ママはどのような考え方をしたら良いのかをご紹介します。
過度に期待しすぎない
ママのなかで、理想の父親像や理想の夫婦像があっても、それを押しつけないようにしましょう。
理想どおりになってくれると期待しすぎると、思いどおりにならないときにがっかりしてしまいます。
また、ママが伝えたことをパパがすぐできるようになる、変わってくれるとは限りません。
急に変化できないことも多くあるでしょう。
少しずつ家族や夫婦の形を作っていく心持ちでいると、イライラしたりストレスを感じたりせずにすみますよ。
他の家庭と比べない
家事育児に積極的な男性の話を聞くと、「あの家のパパはやっているのに」とうらやましくなったり、がっかりした気分になったりしますよね。
しかし、他を見るとキリがありません。
比べてしまう気持ちはわかりますが、なるべく「よそはよそ」を心がけましょう。
海外の事例も同様です。
海外では夫婦協力して育児をするのが当然など、うらやましく感じる部分もあるかもしれません。
しかし、文化が違う国の常識を持ち出しても、思いどおりにならなかったとき、ママ自身が疲れてしまうだけです。
他がどうであるかよりも、自分たちが子どもにとって家族としてどうあるべきかを考えるようにしましょう。
冷静になれる環境で話し合う
家事育児についてパパと意見が食い違うと、言い争いになることもあります。
なるべく冷静に話し合い、喧嘩にならないようにしましょう。
家ではなくカフェやファミレスを話し合いの場に利用すると、しっかり向き合って話せる場合もあるかもしれません。
また、人目があることからヒートアップしすぎずに話し合いができますよ。
まとめ
今回の記事では、子育てにおける父親の役割にはどのようなものがあるのか、うまく伝える方法などを併せてご紹介しました。
父親の役割の主なものをご紹介しましたが、家庭によってはママがその部分を担うこともあります。
パパとママの得意な部分を活かして、それぞれの役割を話し合いながら決めていきましょう。
他の家庭がうらやましく感じることもあるかもしれませんが、それぞれの家庭に合った方法がきっとあります。
子どものためにどのような役割分担で育てていくか、話し合ってみましょう。
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ご家族でのお引越しの際、ぜひお気軽にご活用くださいね。
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