子どもの成長には個人差があるものです。
ただし、「我が子と他の子を比べてみても意味がない」とわかっていながらもついつい比べてみたくなりますよね。
この記事では「2歳にしては言葉が遅いかな?」「うちの子2歳でまだしゃべらない……」などと悩んでいる方のために、2歳の言葉の発達における判断基準や目安、個人差などを紹介します。
\ 子どもの成長に合わせてお部屋探し /
2歳前後の【言葉の発達】目安
しっかり歩けるようになり、生活面でも成長が著しい2歳頃。
言葉の発達には個人差が大きく、成長が早い子は2歳でもかなりおしゃべりが上手です。
そんななか、自分の子どもの言葉が遅いと不安になりますよね?
ここでは、2歳前後の子どもの言葉の発達の目安を紹介します。
ただし、昨日まで発語がなかった子でも短期間のうちに著しい発達が見られることがあります。
あくまでも目安なので、当てはまらないからといって病気や障害が確定するわけではないので参考にとどめてくださいね。
1歳半の言葉の目安
厚生労働省の「保育所保育指針解説書」によると、1歳半頃の子どもは「ママ」「パパ」や「まんま」などの単語を使い始めます。
ただし、「だだだー」「ばばば」「あーうー」など0歳児の頃から喃語でのおしゃべりのみの子もたくさんいる段階です。
喃語を使うことで、発声に必要な唇や舌の動かし方や声帯の使い方を練習になるのでとても良いことです。
上手に喃語を使えるようになると、「やだ」といった意思表示の言葉や「ブーブー」「ママ」など、口や舌の発達が未熟でも発音しやすい単語が出る子も増え始めます。
その後、2歳頃までは一語文を使い、段々と発語できる単語の数も増えます。
ただし、しゃべり始めるのが早くても語彙がなかなか増えない子や、一語文をほとんどしゃべらなかったのに急にペラペラ話し始める子、発語できないのではなくて、言葉を使う必要を感じないからしゃべらない子もいます。
2歳頃の言葉の目安
ママやパパにしか聞き取れなかったような言葉しか話さなかった子も、2歳頃になると発音できる母音や子音も少しずつ増え始めます。
しっかり聞き取れる言葉らしい言葉をしゃべれるようになるのが2歳頃です。
「ママ、マンマ」「おちゃちょーだい」などの二語文を話し始める子も徐々に増えてくる頃です。
2歳半〜3歳頃の言葉の目安
2歳後半から3歳頃には三語文が出てくる子もいて、自分が思っていることを相手に上手に伝えられるようになります。
「これなに?」「なんで?」と大人に質問するようになったり、簡単な質問に答えられるようになったりします。
「はい・いいえ」で答えられる質問のほか、自分の名前や年齢を答えられるようになるのもこの時期。
また、自分のことを「ちゃん付け」で呼べるようになるのも3歳頃が目安です。
2歳児の言葉の遅れが気になる!
2歳児の言葉の遅れが気になるなどの悩みを持つ方は多いもの。
しかし、発達の速度には個人差があります。
さらに発語は、性格やきょうだいの有無、家族の人数、保育園で過ごす時間など環境によっても大きな影響を受けがちです。
ここでは、環境の違いを考慮したうえで、気になるときのポイントや原因として考えられるものを紹介します。
耳の聞こえの問題があることも
発語が遅い子どものなかには、稀ですが、耳の聞こえの問題があることもあります。
「呼んでも反応しない」「聞こえている様子がない」「発音や声量がおかしい」などの場合は、耳の病気の可能性も考えられます。
耳垢がたまって聞こえにくかったなんてこともあるので、気になる場合はかかりつけの小児科や耳鼻科で相談してみることをおすすめします。
自宅での耳掃除を嫌がる子も多いので、一度見てもらうと安心です。
発達障害や知的障害の可能性も
「言葉がまったく出ない」「奇声が多い」などの特徴がある場合は、発達障害や知的障害の可能性も考えられます。
発語以外にも、こだわりが強い・つま先で立つ、同じことを繰り返す(執着が強い)・目を合わせないなどの症状もある場合は、発達障害の診断ができる小児科や児童精神科などの受診をしてみると安心です。
ただし、2歳頃では、早すぎて診断しにくい場合も多いですが、早期支援や適切な療育を受けることで発語が促されることもあります。
悩んだら、専門家に相談してみることをおすすめします。
性格などの要因
言葉が遅い子のなかには、性格などの要因でしゃべらない子もいます。
意外と多い要因なので、安心して見守ってあげてください。
もともとの性格が内向的で大人しい子やしゃべる必要を感じない子は、同じ月齢・年齢の子に比べて言葉が少ないこともあります。
周囲の呼びかけに対してきちんと反応し、言っていることを理解しているようなら過度に心配する必要はありません。
しゃべりたいと思う時期がきたら、言葉があふれ出すように話し出す子も多いようです。
環境などの要因
子どもの言葉が遅い理由の一つに環境の要因があります。
子どもと母親などが二人きりの時間が多く、誰かと話したり会話を聞いたりする機会が少ないと発語が遅い原因になることも。
ほかにも、周囲が過干渉気味で、何か話す前に大人が先回りして行動してしまうのも、言葉を発する機会を奪ってしまう原因になります。
コロナ禍のマスク生活で、口元が隠れてしまっているのも言葉や発語の仕方を学ぶためには悪条件です。
このような環境要因が重なってしまうと、言葉の発達に遅れが見られることもあります。
幼稚園や保育園に入園して集団生活が始まると急に話し始めることがあるので安心してください。
日常生活でできる働きかけは?
言葉の遅れが気になる場合、少しでも言葉の発達につながることをしたいと思う方も多いでしょう。
ここでは、日常生活でできる働きかけと心構えを紹介します。
コミュニケーションの取り方を工夫する
子どもが接する大人が少なかったり、その大人があまりしゃべらないタイプだったりすると発語は遅れ気味になることもあります。
「子どもと2人でいても何を話したらいいのかわからない」「子どもに話しかけても反応がないから困る」という方は、下記のようなやり取りをすると発語につながる可能性があります。
- 絵本の読み聞かせをする
- 歌を歌って聞かせる
- 子どもが興味を持ちそうなことを説明する
- テレビや風景など、目に映るものの内容を紹介する
- 「飲み物はいる?」「あれはなに?」など質問をする
子どもが言葉を覚えたり、話したりする場面を増やすなど、発達を促す関わりも良いでしょう。
焦らずに見守るのも大切
同じくらいの歳の子が、親子で流暢におしゃべりしている姿を見ると焦ってしまいますよね。
発語に悩んでいるときはとてもうらやましく感じることでしょう。
しかし、親が心配しすぎると、勘が良い子どもはそれを察して神経質になることもあります。
親が不安そうな顔をしていると子どもも不安な気持ちになります。
子どもが「ぶーぶー」と呼ぶと「車でしょ!」などと言い間違いを注意するとしゃべることに緊張感をもってしまう子もいるのでやめたほうが良いかもしれませんね。
または会話を先回りして子どもが話すチャンスを取り上げてしまうこともよくありません。
焦らずにそっと見守ることも大事なことです。
まとめ:言葉は個人差も大きいので注意
言葉は個人差も大きいので不安になりやすいですが、親が一人で悩みすぎないことも大切です。
隣の子よりも発語が半年遅かったとしても、小学生に入ればあまり差は感じなくなります。
ある日急にしゃべり始めることもあるので、心配し過ぎて損したなんて思うこともあるでしょう。
気になるようであれば、自治体の乳幼児健康診査を利用したり、小児科、保健所などの専門家に相談したりするのもおすすめです。
賃貸スタイルの「住まいの紹介サービス」では、お部屋探しのご相談をLINEやチャットで24時間受け付けております。
これからお引越しや物件探しの予定がある方はぜひご活用ください。
\ 子どもの成長に合わせてお部屋探し /