七草粥を食べる日はいつ?そもそも七草って?気になる疑問を解決します

七草粥を食べる日はいつ?そもそも七草って?気になる疑問を解決します

七草粥は、春の七草を入れたお粥を食べる風習です。

スーパーマーケットでも春の七草のセットが売られているので気軽に楽しめます。

しかし、七草粥をいつ食べるのか、また、七草粥とは何かや春の七草が何であるか知らない方も多いのではないでしょうか?

この記事では、七草粥の由来や春の七草の種類、さらに七草粥の作り方まで紹介します。

七草粥とは?食べる日はいつ?

七草粥とは?食べる日はいつ?

はじめに、七草粥をいつ食べるのか、歴史や由来などを紹介します。

七草粥とは?目的や食べる日はいつ?

七草粥とは、1月7日に「春の七草」と呼ばれる七種類の野草を入れたお粥を食べる風習です。

昔は七草粥を食べると邪気を払い万病を防げると信じられていました。

現在はお正月にごちそうを食べ過ぎて疲れた胃を休める意味も持ちます。

新暦の1月7日に七草粥を食べるのが一般的ですが、小正月の1月17日、月遅れの2月7日に食べる地域もあります。

なお、2023年の1月7日は土曜日、翌2024年は日曜日なので、朝食にゆっくり七草を用意しやすいでしょう。

春の七草の種類、意味は?

七草粥に使う春の七草は「ナズナ(ペンペン草)・ゴギョウ(母子草)・ハコベラ、ホトケノザ、スズナ(カブ)・スズシロ(大根)」の7つを指します。

なお、「ホトケノザ」は紫色の花を付けるシソ科の植物がおなじみですが、春の七草の「ホトケノザ」は、キク科の「コオニカタビラ」という植物の別名です。

また、ナズナ(撫でて汚れを払う)、セリ(勝負に競り勝つ)、ハコベラ(はんえいがはびこる)など、縁起の良い意味がある草もあります。

ナズナやハコベラは、今でも道ばたや畑のあぜによく見られる植物です。

また、スズナやスズシロはかつては葉の部分だけ使いましたが、現在は普段食べている根の部分も食べます。

春の七草は、室町時代に将軍「足利義詮」の命によって編纂された「源氏物語」の注釈書「河海抄」に書かれていた「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞななくさ」という和歌が起源だという説が有力です。

七五調で覚えやすいので、春の七草を覚える際は活用してみましょう。

ちなみに、秋の七草などほかの季節にも七草がありますが、すべて食用可能な野草は春の七草だけです。

七草粥はいつから食べられている?風習の由来や歴史

七草粥の由来は中国にあるといわれています。

元々中国では元日から1月7日まで、1日に一つずつ獣を当てて占いをする風習がありました。

1月1日は鶏、2日目は犬(狗)、そして1月7日には人を当てはめてこれを「人日の節句」とし、「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」という七種類の野菜を入れた暖かい汁物を食べて無病息災を祈ったのです。

一方、日本には正月に若菜を摘むという伝統がありました。

中国から伝わった「人日の節句」と若菜摘みの伝統が混じり合った結果、1月7日に若草を入れたお粥を食べる風習が生まれたのだそうです。

旧暦では1月は春の始まりであり、若菜は冬の間に不足したビタミンを補える大切な栄養源です。

きっと昔の人は七草粥に春の息吹を感じたに違いありません。

七草粥を食べる風習は平安時代中期に宮中に始まり、江戸時代には庶民に広まったといわれています。

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七草はいつ用意する?作り方や食べ方も紹介

七草はいつ用意する?作り方や食べ方も紹介

七草粥は1月7日の朝に食べるのが一般的です。

しかし、登校や出勤の準備でバタバタしている朝にお粥を炊くのはなかなか難しいでしょう。

ここでは、春の七草の入手方法や七草粥の簡単な作り方を解説します。

七草はどうやって手に入れる?

昨今は、スーパーで七草がセットになったものが販売されています。

可愛らしいミニカブやミニダイコンも入っており、見ているだけでも楽しいですよ。

子どもと一緒に七草の和歌を口ずさみながら、「これがハコベ、ナズナ」と名前を教えてあげても良いでしょう。

また、七草すべて揃っていなくても、カブやダイコンの葉を入れただけでもおいしいお粥ができます。

スーパーが近くにない場合は、ネットスーパーを利用する方法もあるほか、フリーズドライの七草も販売されています。

七草粥の簡単な作り方

お粥は本来生米から炊き上げるものですが、火加減が難しいうえに時間もかかります。

お湯を沸かして白だしを入れ、残りご飯を軽く温め、七草を最後に散らした雑炊風のお粥なら、簡単に体が温まります。

残りご飯の再利用にもなり、10分もあればできあがるので簡単です。

子どもも喜ぶ!七草粥の食べ方や献立

七草粥の味付けは塩が基本です。

佃煮や魚の煮付け、おせちの残りの昆布巻きなどを添えれば、朝食のメニューとしてはバランスも取れます。

七草はあまり煮ずにさわやかな青菜の香りを楽しみますが、子どもにとっては青臭く感じることもあるでしょう。

そんなときは、ごま油を垂らしたりそぼろや卵などで風味を付けてあげると食べやすくなります。

また、中華スープの素やコンソメでお粥を作っても子どもが喜ぶ風味になるでしょう。

まとめ:親子で七草粥を楽しもう

親子で七草粥を楽しもう

七草粥はお正月のなかでは比較的地味な行事ですが、歴史や由来を探ると無病息災を人々が切に願ってきたことがよくわかります。

また、食べられる野草も、子どもたちにとっては新鮮に見えることでしょう。

食育にもなるので、2023年のお正月はぜひ子どもと一緒に七草粥を作ってみるのもおすすめです。

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