【歯科医監修】チョコレートを食べてもいいのは何歳から?食べさせる時は量に注意!

チョコレートは何歳からOK

子どもにチョコレートを食べさせるのはいつからなら良いの?と悩むママやパパは多いのではないでしょうか。

ハチミツは1歳過ぎたらOKという基準がありますが、チョコレートの場合はあるのかも気になるところです。

この記事では、チョコレートを食べさせて良い年齢や目安量、注意点について紹介します。

ぜひ子どものおやつの参考にしてくださいね。

コラム監修者プロフィール

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杉山真一

すぎやまデンタルクリニック院長 杉山真一
歯科医療に携わって20年、生まれ育った岡山の街や皆様を元気にすることを目標に、岡山市南区新保に歯科医院を開院。
〒700-0945
岡山市南区新保1314-2 ディアリオC
TEL:086-259-3380
クリニックHP:https://www.sugiyama-dent.com/

チョコレートは何歳から食べられる?

チョコレートは何歳から食べられる?

おやつの中でも特に多くの砂糖が含まれ、甘みも強いチョコレート。

チョコレート風味やココア味のお菓子も含め、何歳ごろから与えても大丈夫なのでしょうか。

目安を紹介します。

少なくとも1歳半になってから

チョコレートはハチミツのように「何歳から」という明確な基準はありません。

砂糖の量こそ多いですが、中毒やアレルギーなどを引き起こす可能性があまり多くないことが理由の一つでしょう。

チョコレート味やココア風味にした赤ちゃん用のお菓子なら、離乳食が完了した1歳半ごろから徐々にOKといわれています。

ただし、それ以前に誤って舐めてしまったからといって大きな問題になることは少ないので、さほど神経質にならなくて大丈夫。

1、2歳のうちは板チョコレートなどではなく、あくまでココア味など風味を楽しむものとして与えるほうが安心でしょう。

1カケラを3歳を過ぎたころから

板チョコレートを与えるのは、3歳頃からが良いとされています。

1、2歳のうちはまだ消化器官が未発達なことに加え、あまり濃い味のものに慣れさせないほうが良いためです。

小さい頃に濃い味のものを与え続けてしまうと、大人になってからも濃い味を好む傾向となり、健康に悪影響を及ぼしてしまう可能性も。

離乳食や幼児期の食事が薄味を基本とするように、与えるおやつもできるだけ薄味のものから進められると良いですね。

また、チョコレートは嗜好品で体にとって必須の食べ物ではないにもかかわらず、好きになると量が調整しにくくどんどん食べる量が増えてしまうことも。

板チョコレートなら 1回1カケラ程度にとどめ、食べ過ぎに注意しましょう。

チョコアイス、チョコケーキ、ココアは何歳から?

チョコアイスやチョコケーキ、ココアなどはチョコレートの味を知るきっかけになります。

一度知ってしまうとチョコレートが大好きになる子どもも多いため、こちらもできるだけ3歳から与えるのが望ましいでしょう。

とはいえ、保育園のおやつやお友達の家などでチョコレート風味やチョコチップが含まれるおやつに出会うこともありますよね。

また兄弟がいるとおやつを食べる機会が増えてしまいがちなので、チョコレートの味を覚えるのも早いでしょう。

そのため、実際には2歳ごろから与えている家庭も多いようです。

「おくすり飲めたね」チョコ味はいつから?

チョコ風味のクッキーやアイスは少なくとも1歳半を過ぎてから、できるだけ3歳以降が望ましいようです。

では、服薬補助ゼリーの場合はどうでしょうか。

株式会社龍角散が提供する服薬補助ゼリー「おくすり飲めたね チョコ風味」の場合、離乳中期の7〜8ヵ月頃から使用できると公式Webサイトに記載があります。

あくまでチョコ風味のため実際にはチョコレートは含まれておらず、ローカロリー、ノンシュガー、ノンカフェインであることが特徴です。

合成着色料や保存料も含まれていないため、赤ちゃんに与える際も安心ですね。

特に、抗生物質や苦い薬の服薬に適した服薬補助ゼリーで、薬の苦味を緩和するよう働きかけてくれるので、薬を飲んでくれないと困っているママの心強い味方になりそうです。

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チョコレートは何歳からあげた?

チョコレートは何歳からあげた?

では、実際にチョコレートを何歳から与える家庭が多いのでしょうか。

クラシエフーズ株式会社が行ったアンケートをもとに紹介します。

参考:【フーズ】クラシエ 子どもとおかしのアンケート Vol.12 米国、中国、日本の子どもの”初めて体験”に関する意識調査(2019年6月)

3歳頃からあげた家庭が多い

チョコレートを初めて子どもにあげたのは、3歳以降という家庭が多いようです。

しかし、中には実家や保育園、お友達の家などで思いがけずデビューしてしまうケースもあるのだそう。

また兄弟がいるとお菓子を食べる機会が多く、3歳未満でもチョコレートをやむを得ず与えてしまうママもいるでしょう。

なかなか思い通りにはいきませんが、適量を守ることに注意して、あまり神経質にならないことも大切です。

子どものチョコレート、海外事情は?

日本では3歳からあげている家庭が多い結果となったチョコレートですが、海外ではどうでしょうか。

同調査によると、アメリカや中国でも3歳頃からチョコレートを与えている家庭が多いようです。

米国小児科学会は2歳以下の子どもには糖分とカフェインが含まれているためチョコレートをあげるべきではないという見解も発表しています。

また、チョコレートを与えている母親の割合は日本が最も多いのが特徴的。

チョコレートに限らず、日本の育児ではお菓子を与える機会が若干多いかもしれません。

チョコレートはむし歯になる?

チョコレートはむし歯になるから心配!というママやパパも多いですよね。

実際に、チョコレートはお口の中に残りやすくむし歯の原因となる糖分を含んでいるため、むし歯にはなります。

しかしチョコレートを食べるとすぐむし歯になるというわけではなく、おやつを取るタイミングや歯磨きをきちんとすることの方が重要だとされています。

スウェーデンのビペホルム精神病院の研究では、甘いものを食後に食べさせときに比べ、間食として食べさせたときのほうが著しくむし歯の数が増加したという結果もあります。

チョコレートがダメというわけではなく、だらだら食べに注意して、おやつの後も歯磨きをすることが大切だと考えられますね。

また寝ている間はむし歯のリスクが非常に高くなるため、お昼寝前や夜の就寝前の歯磨きは特に念入りに行うのが良いでしょう。

チョコレートの量に気をつけて

チョコレートの量に気をつけて

チョコレートには砂糖だけでなく、カカオポリフェノールや食物繊維など、体に良いとされる栄養素も含まれています。

幼児に絶対NGな食べ物ではないため、適量を守って少しの楽しみにする程度なら問題ないのではないでしょうか。

おやつで食べる際は、板チョコレートなら1〜3片程度(20〜60kcal)を目安にすると◎。

一般的な幼児の間食の目安は、1日の総摂取カロリーの10〜15%といわれているので、チョコレートも同じように考えると良いでしょう。

まとめ:適量を楽しんで味わおう

味が濃くクセになりやすいチョコレートは、子どものおやつとしてネガティブなイメージを持ちがちです。

しかし実際には、適齢期と適量を守って楽しむ分には問題のない食べ物です。

健康に期待できる成分も含まれているため、子どものおやつの選択肢として、ときどき楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。

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