子どもと一緒に球場に野球観戦に行くとき、気を付けるポイントは「子どもの退屈対策」「トイレ・空腹対策」「帰りの混雑対策」の3つです。
親は試合の流れを知っておき、事前準備をしておくとスムーズに楽しめます。
この記事では、野球にあまり興味がない小学低学年ぐらいまでの子どもを野球観戦に連れて行くと仮定し、球場の楽しみ方を解説します。
※記事は筆者がよく行くソフトバンクホークス(PayPayドーム)の試合を参考にしているため、他球場では多少異なる点があるかもしれません。
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野球観戦の流れ
基本的な試合開始時間は、ナイターが18時、デーゲームが13時か14時です。
順調な試合展開の場合、1時間で3回進み、9回までにかかる時間は3時間以上を目安に考えておけばよいでしょう。
18時開始のナイターでは21時以降に試合が終わることが一般的です。
雨天中断や延長戦の場合は試合時間が大幅に延びます。
また、投手戦の場合は試合時間が短くなり、乱打戦の場合は試合時間が長くなります。
ちなみに、佐々木朗希投手が完全試合を達成した試合は2時間30分と、とても短かかったです。
試合開始前
試合開始時間の約30分前に、スターティングラインナップ(出場選手)が発表されます。
応援席が沸いて、盛り上がるポイントです。
その日出場する選手がわかるので、私はこのタイミングに間に合うように球場に入ります。
選手たちがバッティング練習や守備練習をする様子を見たい方は、入場開始と同時に入ると良いでしょう。
ただし、あまりに早く入場すると試合が始まるまでに子どもが疲れてしまうので要注意です。
試合中
球場で野球を楽しむ醍醐味は、投手が投げる球や打球の速さ、選手の体の大きさ、足の速さ、ホームランの豪快さなどを生で感じることができる点です。
筆者はオールスターゲームでホームラン競争に出場した大谷翔平選手(日ハム時代)を見ましたが、凄まじいボールの勢いと飛距離は球場だからこそ実感できたものだと思います。
試合中はファウルボールやホームランが客席に飛び込む可能性があるため、グラウンドに背を向けないことが大切。
5回終了のあと、グラウンド整備のタイミングで球団マスコットやチアが登場し、グラウンドの端でパフォーマンスをおこなうことが多いです。
7回には各球団の応援歌が流れます。
応援する選手のタオルを掲げたり、メガホンを叩いたりして応援席は大盛り上がり。
このタイミングでも球団マスコットやチアが登場します。
以前はジェット風船を飛ばすのが一般的でしたが、コロナ禍でジェット風船を飛ばしている球団はありません。
試合終了後
試合が終わったあと、その日勝利したチームの中から、特に活躍した選手へのヒーローインタビューがおこなわれます。
ホームチームが勝った場合は2~3人登場することもありますが、ビジターチームが勝った場合は1人のみのインタビューです。
ヒーローが選ばれる基準はさまざまですが、その日の決勝点に関係する選手や、勝ち投手、記録を作った選手などが選ばれます。
ヒーローインタビューのあと、選手はグラウンドを回って観客にあいさつし、ベンチにさがります。
花火などのイベントはこのあとにおこなわれます。
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子どもと野球観戦、事前準備はどうする?
子どもと一緒に球場に野球観戦に行くことを決めたら、存分に楽しめるための事前準備をしましょう。
子どもが出入りしやすい座席を取る
子どもと一緒に球場に行く際は、出入りしやすい座席を取っておきましょう。
横が通路に面している列の端、前が通路に面しているブロックの最前列、後ろが通路に面しているブロックの最後列は出入りしやすいです。
この3カ所のいずれかを確保できれば、大成功。
それぞれ
- 横から出入りする席は通路の真横になる1人以外はよける必要がある
- 前から出入りする席は前の通路を人が往来し、試合が見づらいときがある
- 後ろが通路に面しているブロックの最後列は、後ろの通路に出るときに座席をまたぐ必要がある
などのマイナスポイントがあるので、一緒に行く人の人数や年齢によって過ごしやすい場所を探すと良いでしょう。
私自身は、後ろが通路に面しているブロックの最後列がお気に入りです。
左右、前後のいずれも通路に面していない中央の席であっても出入りはできますが、試合を見ている周囲の人に避けてもらうのは気が引けます。
座席の確保は、余裕をもって過ごすために最も大事なポイントだと思います。
家族やグループで楽しめる座席を用意している球場もあります。
チアと球団マスコットを動画でチェック
試合を見に行く前に、球団公式Youtubeや野球に関するニュースなどを子どもに見せて、野球や選手、チームに親しむと良いでしょう。
球団公式Youtubeは選手やマスコットのキャラクターがわかるような企画も多く、楽しめます。
また、選手や球団の応援歌を聞いておくと、球場で流れたときに盛り上がることができます。
ダンスが好きな子なら、チアのダンスを練習していくのもおすすめ。
試合を見に行くと、チアのダンスに合わせて一緒に踊って応援している小さな子どもをたくさん見ます。
子どもたちにとっては選手だけでなくチアもあこがれの的なんだなと感じる瞬間です。
球場からの帰宅時間を決めておく
ナイターゲームは21時~22時に終了するのが一般的ですが、ヒーローインタビューや試合後のイベントまで残ると22時以降になることもよくあります。
「最後まで残って観戦する」という約束をしていると、想定よりとても遅い時間になってしまうことも……。
私は事前に子どもたちと「どのような試合展開でも21時に帰る」と約束していました。
帰宅時間が夜遅くになるのが心配なら、翌日に学校がない土曜日のデーゲームなどを選ぶと安心です。
帰宅時の混雑を避けるタイミングについては、のちほど解説します。
子どものトイレと空腹対策を最優先に
子どもはトイレと空腹を我慢できません。
トイレと空腹対策を最優先に考えて準備すると、トラブルが少なく済みます。
野球観戦時のトイレ対策
イニング間はトイレが混み、行列ができます。
逆に、試合の真っ最中は観戦する方が多いので空いていることが多いです。
子どもに早めに声をかけて、空いているタイミングでトイレに連れていくと良いでしょう。
試合が始まる前に座席近くのトイレの場所を確認することも忘れずに。
野球観戦時の飲食対策
飲食物を持ち込めるかどうかは球場によって異なり、何も持ち込めない球場もあれば、飲食物のみ可というところもあります。
球団のホームページなどで、持ち込めるものや条件を確認しておきましょう。
球場の飲食店でどのようなものが食べられるかもチェックしておくと安心です。
トイレ同様、飲食店も混み、行列ができます。
入場してすぐ、早めに食事を済ませておくなど、皆が食事をするタイミングとずらして計画すると、スムーズに行動できます。
球場を丸ごと楽しもう
球場には、子どもが遊べるスペースがあります。
試合をじっと見ていられる子は少ないので、試合以外にも楽しめるような準備をしておきましょう。
キッズスペースで遊ぶ
球場によってはキッズスペース、ファミリー向け席種があるケースもあります。
一部を紹介します。
※コロナ禍で利用制限が設けられる可能性があるので、利用の可否は事前に確認を
ソフトバンクホークス「レフトップキッズ」「ECCキッズパーク」
ソフトバンクホークスの本拠地PayPayドームには、0~8歳の子が遊べるキッズスペース「レフトップキッズ」があります(当日観戦チケットで入場可)。
また、野球観戦で来場するファミリーを対象とした席種「ECCキッズパーク」の観戦チケット料金には、ビュッフェ形式の食事が含まれており、コンコースの飲食店に並ぶことなく、専用エリアでビュッフェを楽しめます。
座席後方にある遊具コーナーで遊ぶことも可能です。
東北楽天ゴールデンイーグルス「スマイルグリコパーク」
東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・楽天生命パーク宮城の外野席後方には、観覧車やメリーゴーラウンドがある「スマイルグリコパーク」があります(当日観戦チケットで入場可)。
観覧車の中から試合を見ることができる、まるでメジャーリーグのボールパークのような球場です。
子どもと一緒に球場を探検する
球場は円形をしているため、通路からコンコースに出てぐるりと1周できます。
どこまでも歩いて行けるため、子どもの気分転換にはぴったりです。
試合経過は、コンコースに設置されたモニターで見ることができます。
帰宅の混雑を避ける
試合終了やヒーローインタビューが終わったタイミングで多くの方が席を立ちます。
数千~数万人が一斉に帰途につくため、球場周辺は一気に混雑します。
渋滞が発生するほか、バスや電車も満員になり、子連れにはハードな状況です。
帰り道の混雑に巻き込まれたくないなら、8回が終了したあとを目安に切り上げると良いでしょう。
試合終了まで見る場合、試合が終わってすぐに席を立てば幾分ましですが、ヒーローインタビューのあとまで残るなら混雑は覚悟しなければなりません。
子ども優先で野球観戦を楽しもう
野球に関心がない子どもにとって、じっと試合を見ているのは苦痛です。
まずは球場に行くことを楽しむつもりで、子ども中心のスケジュールを組むと良いでしょう。
球場に通ううちに徐々に野球を好きになれば、きっと、じっくりと親子観戦できるようになるはずです。
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ママライタープロフィール
中学生と高校生の息子たちを子育て中のママライター。(※原稿執筆時)
息子たちの興味に合わせて、鉄道、天体観測、自学などを楽しんできましたが、思春期になったいま、息子との会話は専らスポーツ観戦です。
DIYやお笑い鑑賞、フリマアプリで不用品を売ったり、ポイ活をしたりと、種類を問わず興味のおもむくままに楽しんでいます。