海外への引っ越し費用はいくらくらいかかる?相場や注意点などを解説

海外への引っ越し費用はいくらくらいかかる?相場や注意点などを解説

仕事や就学などで長期間海外に渡航する場合、海外へ引っ越しする必要があります。

国内の引っ越しでも、遠方ほど費用がかさみます。

海外へ引っ越す場合はさらに距離が長くなるので、「費用がいくらくらいかかるのか」と不安になる方も多いでしょう。

この記事では、海外へ引っ越しする場合の費用相場や方法、注意点を紹介します。

海外に引っ越す予定がある方はぜひ参考にしてください。

海外への引っ越し費用は何できまる?

海外への引っ越し費用は何できまる?

はじめに、海外へ引っ越しする際にかかる費用の内訳や、費用が決まるポイントを解説します。

国内の引っ越しは、引っ越し荷物の量、引っ越し先までの距離、引っ越しする時期などによって費用が変わってきます。

海外への引っ越し費用も、基本的には国内の引っ越しと同じポイントで費用が変わってきますが、海外への引っ越しには独特な項目や内容もあるので、注意が必要です。

渡航先や距離、時期で料金が異なる

海外への引っ越しも、渡航先までの距離や引っ越しの時期などで料金が変わってきます。

原則として、日本からの距離が近い国ほど料金は安く、遠い国ほど高くなります。

例えば、東アジアの国に転居する場合とヨーロッパに転居する場合では、ヨーロッパのほうが料金がかかるでしょう。

また、2月末から4月、9月の繁忙期は人員の確保が難しいため、料金も高めです。

このほか、引っ越しプランによっても料金は変わります。

荷造りまですべて依頼できるプランと荷物の搬出、輸出入の手続き、搬入だけのプランでは荷造りの依頼もできるプランのほうが高めです。

なお、海外への引っ越しの場合、輸出入の手続きにかかる費用も必要です。

荷物を送る以外にかかる費用も

海外への引っ越しは荷物の運搬費用のほか、以下のような費用がかかります。

  • 引っ越す方の渡航費用・宿泊費
  • 荷物を輸出できるようになるまで預けておく費用
  • 日本に残しておく荷物を預けるトランクルーム代などの費用
  • ペットを連れていく場合の検査費用・渡航費用

引っ越し先の国や荷物の量、引っ越しをする人数などによっても費用は変わってきますが、国内での引っ越し同様、大人数で遠方へ引っ越すほど諸費用も高額になるでしょう。

以下に、荷物を移動させる方法や注意点を詳しく解説します。

航空便と船便、手荷物

海外へ引っ越す場合、荷物は航空便、船便、手荷物の3種類で現地へ運びます。

一般的には、航空便が早いけれど高価、船便は安価だけれど現地到着までに時間がかかります。

引っ越し会社によっては船便プラン、航空便プランが選べる場合とない場合があるので、事前に確認してください。

手荷物とは、機内に持ち込む、あるいは機内に預けて自分で現地まで運んでいく方法です。

貴重品や、紛失したくない荷物を運べて現地ですぐ使えるメリットがあります。

また、飛行機には重量制限がありますが、超過料金を払ってでもそのほうがお得な場合があります。

ペットは手荷物扱いですが、海外渡航の場合は検疫があるため一定期間離れ離れになります。

そのため、短期間の引っ越しや、預け先がある場合は預けたほうが良いケースもあるでしょう。

航空便の特徴と注意点

少量の荷物を早く送りたい場合は、航空便が便利です。

大型の家具や家電は難しいですが、スーツケース2~3個程度に収まるくらいの量しかない場合は、航空便のほうが安くつく場合もあります。

単身者の引っ越し、半年以内の留学、1年程度の海外赴任ならば最小限の荷物だけ航空便で送り、生活用品は現地で買ったほうが便利で安いかもしれません。

特に、北米やヨーロッパ、韓国、中国の都市部ならば日本と変わらない製品が手に入ります。

船便の特徴と注意点

船便は重くて大きい荷物が運べる一方、到着までに時間がかかります。

国によっては到着に2ヵ月以上必要になる場合もあるでしょう。

その点を十分留意して船便を利用してください。

例えば、家族で5年以上の渡航が予定される場合、当座に使うものだけを航空便で送り、残りは船便で送る選択肢も可能です。

なお、船便でも東アジアの国々ならば1ヵ月以内に到着する可能性があります。

到着時期の詳しい情報は、引っ越し業者に確認しましょう。

手荷物の特徴と注意点

貴重品と当座の着替え、生活雑貨があればあとは現地で調達する場合は手荷物のみで引っ越しも可能です。

例えば、現地に学生寮があって入寮する場合や、単身赴任で赴任先に住宅が用意されている場合などは、それほど荷物も必要ありません。

パソコンや貴金属、楽器などは手荷物で持っていったほうが安全ですし、重量制限の超過料金と航空便の料金を比較したら、超過料金のほうが安い場合もあります。

しかし、荷物によっては貨物室へも持ち込めないものがあるので、必ず事前に確認してください。

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見積もりは?海外への引っ越し手順と注意点

見積もりは?海外への引っ越し手順と注意点

ここでは、海外へ引っ越す場合の手順や注意点を紹介します。

業者選びや必要な情報、見積もりの取り方まで紹介するので参考にしてください。

海外への引っ越し手順とスケジュール

海外への引っ越しが決まったら、以下のようなスケジュールで動きましょう。

  • 海外へ持っていく荷物をピックアップする
  • 引っ越し会社を選ぶ
  • 置いていく荷物の預け先を決める
  • 引っ越し会社に見積もりを出してもらう
  • 引っ越し会社が決まったら輸出入に必要な書類を用意し、必要事項を記入する
  • 引っ越し会社と荷物をどのような方法で送るか打ち合わせをする
  • 到着日の確認
  • 航空券の手配
  • 荷造り・不用品の処分、役所で必要な手続きをおこなう
  • 引っ越し

基本的な流れは国内の引っ越しと同じですが、海外への引っ越しのほうが日数がかかる分、入念な打ち合わせが必要です。

また、海外へ引っ越しする場合は年金などの手続きも必要なので、忘れずにおこないましょう。

海外への引っ越し見積もりに必要な情報

海外へ引っ越しする場合、正確な見積もりを出すには以下のような情報が必要です。

  • 引っ越し先の国および都市
  • 荷物の量
  • 引っ越しのプラン
  • 引っ越しの時期

アメリカや中国などの広大な国に引っ越す場合、国だけでなく都市の情報がなければ正確な見積もりが出せません。

また、会社から補助が出る場合は限度額なども伝えておきましょう。

海外への引っ越し準備は3ヵ月前から始め、見積もりは渡航の2ヵ月くらいに出せればあとの作業も順調に進みます。

日本通運やヤマト運輸など、海外引っ越しプランがある引っ越し会社複数に見積もりを出してもらいましょう。

海外への引っ越し費用相場を紹介

海外への引っ越し費用相場を紹介

引っ越し料金は、引っ越す国や荷物の量によって大きく変わります。

しかし、引っ越し会社によっては一定量のダンボールを特定の地域に送る場合のプランを出しているため、比較が可能です。

ここでは、海外へ引っ越しを依頼できる日本運輸とヤマト運輸の費用の相場を紹介します。

日本通運の見積もり例

日本通運では、留学や海外への単身赴任者を対象に、専用ダンボールで最大15箱までの荷物をお得に送れる「セルフパック・コンビ」というプランを用意しています。

セルフパック・コンビを利用すればアメリカまでなら最大で30万円、イギリスならば32万円、タイのバンコクならば13万5千円で引っ越しが可能です。

送れる地域が限定されていますが、該当する地域に引っ越すならばお得な価格で引っ越しができるでしょう。

なお、大型家具・家電は送れません。

ヤマト運輸の見積もり例

ヤマト運輸でも「海外引っ越し単身プラン」という荷物が少ない方向けの引っ越しサービスを実施しています。

コースは3種類あり、最大で大小のダンボール18箱を送れるプランです。

送る地域は北米、ヨーロッパの一部の国、韓国、タイ、香港などのアジアの一部の国に限られますが、10万円代から送れます。

船便を利用するので、アメリカのロサンゼルスなら40~50日間かかりますが、費用が安く抑えられるのがメリットです。

まとめ:早めに見積もりを

海外への引っ越しは、荷物の到着まで最大で2ヵ月近くかかることも一般的です。

そのため、早めに荷造りをして一足先に荷物だけ送り出す方法もあります。

国内への引っ越しは、引っ越し1ヵ月前に見積もりを依頼するのが目安ですが、海外への引っ越しは、3ヵ月前までには引っ越し業者を決めて見積もりを出してもらいましょう。

そうすれば、海外への赴任先へ到着する日と同時に荷物の到着日を合わせることも可能ですよ。

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