運動不足は大人だけが抱えている問題ではなく、子どもの運動不足の問題も取り沙汰されており、憂慮されています。
では、子どもが運動不足になると、どのような問題点があるのでしょうか。
また、子どもが運動不足になる原因はどこにあるのでしょうか。
低年齢の子どもにも広がっている運動不足の問題点や原因、家族で取り組める解消法などを紹介します。
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子どもの運動不足や体力低下の問題と原因
外遊びやスポーツをする時間が少なくなっていることから、子どもの運動不足や体力低下が問題視されている昨今。
まずは、子どもの運動不足の現状や問題点を紹介します。
子どもが運動不足?現状やデータを紹介
文部科学省スポーツ庁が2022年におこなった令和4年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」によれば、1週間の総運動時間が420分以上の小・中学生の割合はいずれも前年度比で増加しました。
しかし、小・中学生の男女ともに2019年(令和元年度)の水準までは戻っていません。
また、1週間の総運動時間が60分未満の小学生男女・中学生男子は前年度比でわずかに増加しました。
中学生女子は、令和元年度以前と比べて60分未満の割合は減りましたが、小学生や中学生男子と比べて多い傾向です。
以上の結果から、子どもの運動不足問題は継続中だといえそうです。
参考:文部科学省|令和4年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」
子どもが運動不足になる問題点は?
子どもが運動不足になると、体力の低下は避けられません。
体力が低下すると余計に身体を動かさなくなり、ますます運動不足になる悪循環に陥ります。
2021年(令和3年)12月にスポーツ庁は「運動不足の子どもが増加した結果、小中学生の肥満が増加した」と発表しました。
肥満になると、将来的に生活習慣病になるリスクや感染症にかかるリスクも増加します。
また、姿勢が悪くなる、転びやすくなる、疲れやすいなど、さまざまな弊害に悩むことも少なくありません。
運動不足になると精神面にも影響を及ぼし、物事に取り組む意欲やストレスに打ち勝つ力も低下しがちです。
小・中学生の体力が低下している
2022年(令和4年1)2月の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果のポイント」によると、感染症の影響により調査をおこなわなかった令和2年度を除き、令和元年度の調査から連続して小・中学生の体力合計点は男女ともに低下しています。
ボール投げ以外の種目を対象として、小学校5年生と中学2年生時点の3年間にどの程度伸びたかを約10年にわたって示したグラフによれば、持久力が関係する20mシャトルランと上体起こしの伸びが近年は鈍化傾向です。
参照:文部科学省|全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果のポイント
子どもの体力低下の主な要因は?
スポーツ庁では、子どもの体力低下の要因として、肥満の小・中学生が増加していること、朝食の欠食、睡眠不足の児童が増加していることを挙げています。
また、テレビやスマートフォンによる動画視聴、ゲームをする時間が増えているなど、日常生活の過ごし方の変化も指摘されています。
さらには、新型コロナウイルス感染症対策の影響で、マスクを着用しての激しい運動の自粛の影響も。
外遊びよりも動画を見たりゲームをしたりと室内遊びをして過ごす時間が増えていることが体力低下の主な要因といって良さそうです。
公園でのボール遊び禁止など、子どもが自由に公園で遊びにくくなっていることも子どもの運動不足に拍車をかけているでしょう。
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子どもの運動不足解消!日常生活の工夫と対策
子どもの運動不足を解消するために、忙しい平日でもちょっとした工夫次第で、毎日の生活のなかで親子で楽しく取り組める習慣やアイデアを紹介します。
身体を動かすお手伝いや家事を一緒にする
お風呂掃除や床のぞうきんがけ、洗濯物を干すなど、家事のなかには身体を動かすものもたくさんあります。
身体を動かす家事を子どもの仕事やお手伝いにする、親子で一緒に取り組むことも運動不足解消につながるでしょう。
子どもに無理強いするのではなく、楽しみながら取り組めるようお手伝いとして習慣づけていけると良いですね。
送迎や移動は徒歩!歩く時間を増やす
習い事や塾などの送迎は、車や自転車を使う方も多いでしょう。
自宅から教室までの距離や時間的な余裕があるかにもよりますが、可能なら公共交通機関を利用する、少し遠回りをするなど、歩いて移動する距離や時間を伸ばす工夫をすると良いです。
普段から万歩計やスマートフォンのアプリなどを利用して、歩数や消費カロリーを数値化してみるのも良いでしょう。
散歩する時間を増やしたり、エレベーターやエスカレーターを使う代わりに階段を使うよう心がけたりするのも効果的です。
ストレッチや体操など毎日の習慣を作る
毎朝起きたらラジオ体操を子どもと一緒におこなうことを習慣づけても良いですね。
親子ともにすっきりした気分で一日を過ごせるのではないでしょうか。
縄跳びも手軽にできて体力をかなり使うおすすめの運動です。
寝る前に親子でストレッチをする、腹筋やスクワットなどのトレーニングをする、リズム体操やダンスなどを取り入れてみる、などの方法もあります。
運動機会を増やすために……
週末や休日など、時間があるときに運動不足を解消するために意識したい工夫を紹介します。
公園遊びや外遊びを増やす
週末に家族で出かける際には、運動できる公園などを選び、ボール投げなどのアクティビティを取り入れると良いでしょう。
子どもの身長や年齢に応じて難易度を選べるフィールドアスレチックなども、野山の自然を感じながら自然と運動にもなり、おすすめです。
室内遊びはグッズやゲームも上手に利用
室内遊びをするときも、トランポリンやバランスボールなどをうまく取り入れることで、バランス力やインナーマッスルを鍛えることができます。
運動不足を解消するには、動画やゲームも身体を使って楽しめるものを利用するなど、意識的に身体を動かす機会を増やせるものを選ぶと良いでしょう。
まとめ:楽しんで身体を動かそう
普段運動をする習慣があまりない子どもの場合は、運動不足や体力不足解消をめざしたいからと、急に負荷の大きい運動を取り入れたり義務づけたりしてしまうと嫌になってしまう可能性があります。
まずは負荷の軽いものを楽しみながら取り組み、徐々に運動量を増やしていくことが、無理なく運動を継続していくポイントです。
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ご家族でのお引越しの際、ぜひお気軽にご活用くださいね。
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