【FP執筆】子どもと学ぶ株式投資~ジュニアNISAとは~

積み木をする親子

投資を全く知らないまま大人になるよりも、親と一緒に子どもの頃から株式投資を学び経験があると、資産形成が早期から始められてメリットが大きいです。

20代から株式投資をしているファイナンシャルプランナー2級の筆者が、投資初心者でも始められる、親子で学ぶ株式投資についてご紹介します。

私は2児の母でもあり、家族で楽しく利用できる株主優待は暮らしの楽しみの一つです。

終了予定のジュニアNISAは、2023年までに開設すれば、まだ利用できるので、こちらも合わせて解説します!

親子で学ぼう!株式投資とは?

私たちは社会で暮らすなかで、お金を使いたくさんの物やサービスを利用して生活しています。

投資は、自分のお金を増やすためだけではなく、社会にお金をまわすので経済社会の発展にも役立ちます。

経済社会の発展と聞くと難しい!と感じるかもしれませんが、身の回りの物・サービスの充実や成長につながっている身近なものです。

投資のなかでも、国内株式の投資はより身近で仕組みが分かりやすく、投資初心者の方におすすめです。

2023年までに開設すれば、ジュニアNISAの非課税投資枠を使い投資できます。

投資はこわい?子どもでも株式投資できるのか

投資のデメリットは、正しい知識や情報が少ないと自分のお金が減るリスクが高くなることだと思います。

誰だって自分のお金が減るのはいやですよね。

投資で大損したという話を聞き、投資はこわいイメージが強い方もいるかもしれません。

株式投資は、お金を借りて株を買う信用取引ではなく、自分のお金だけでおこなう現物取引を選べば、負債を負う危険はありません。

株式投資は何歳からでも口座を作り始められるので、投資がわからない!したことがない!という方は、この機会に親子で証券取引を知るところからスタートしてみてください。

株でお金を増やすには

株式投資で成功するには、まずは知ることです!

投資は経済の発展につながると前述しました。

なぜそうなるのか、もう少し掘り下げてみたいと思います。

たとえば、今読んでいるこのブログサービスも制作にお金が必要です。

より良いものにするため、みなさんの目に届くまでに多くのスタッフ、経営する会社が携わっています。

私たちの身の回りの物やサービスも然りです。

会社がサービスを作るためのお金を、お金を出しますよという方(出資者)から株式を利用して集める方法があります。

私たちが株式を買うと会社のオーナーのひとりになり、買ったお金がサービスを作るために使われます。

そして、それにより得た利益から、私たちは配当金や株主優待を受けとることができます。

ママ賃貸

気になる株を見つけてみよう

スマホに映る株のチャート

株価は、欲しい方が多いほど値が上がり、少ないほど値が下がり、常に変動しています。

安いときに買って、高いときに売れば、その差が自分の利益になります。

投資は、こちらのイメージが強いかもしれません。

ですが前述したとおり、株主になることは会社のオーナーのひとりになることです。

初めての株式投資は、自分が応援したいと思う馴染みのある会社から選んでみましょう。

子どもと一緒に、よく利用する施設や物やサービスの名前を書き出してみてください。

そして、運営する会社を調べてみましょう。

株式市場に上場している会社であれば、株式が買えます。

おもちゃも手に入る♪株主優待とは

売買を繰り返さなくても株式を保有するだけで、お金が定期的にもらえる配当金制度があります。

会社によりもらえる配当金の額は異なりますが、預貯金の金利・利率よりもはるかに高いです。

また、保有株数により、会社のサービスをお得に受けられる株主優待制度もあります。

私も株主優待で、子どもにおもちゃやシールを選ばせたり、ランチに出かけたりして、家族で利用しています。

例えば、タカラトミーやサンリオなどが自社のおもちゃを株主優待としている銘柄として有名です。

気になる株を買ってみよう

タブレットを使う親子

取引する株式の名称を銘柄といいます。

気になる銘柄が見つかったら、Yahoo!ファイナンスで検索してみましょう。

配当利回りや株主優待から業績まで確認できます。

株価の値動きがわかるチャートといわれるグラフを数年単位で確認すると、現在の株価の水準が把握できます。

参考:Yahoo!ファイナンス

株主になるには、証券会社の窓口かインターネットで口座を作り、株式を購入するためのお金を振り込み、購入銘柄と株数を決めて注文します。

株を買うために必要なもの

証券会社は、取り扱い商品の種類や数、手数料、手続きのしやすさやサポートなどを比較して選びましょう。

手数料は、口座の開設や売買、管理料など証券会社により異なり、インターネット証券は手数料の安さが魅力です。

対して、店舗をもつ総合証券は、サービス重視であり相談にも応じてもらえて安心です。

証券口座の開設には、銀行口座、マイナンバー、本人確認書類などが必要です。

証券会社のホームページから開設の手続きがおこなえますよ。

また、株を売買して得た利益には税金がかかるため、納税方法により口座を選びます。

<一般口座と特定口座>

一般口座:自分で確定申告する。

特定口座(源泉徴収なし):損益の計算まではおこなってもらえる。自分で確定申告する。

特定口座(源泉徴収あり):源泉徴収により納税完了。自分で確定申告しなくていい。

年間取引報告書確定申告
一般口座自分で作る自分でする
特定口座(源泉徴収なし)自分で作らなくていい自分でする
特定口座(源泉徴収あり)自分で作らなくていい自分でしなくていい

株を買う手順

株は、銘柄ごとに決まった単位で買います。

1株の値段×売買単位が株の購入に必要なお金です。

株価は変動するので銘柄と必要なお金を確認したら、銀行口座に少し多めに入れておきましょう。

10万円以下の買いやすい銘柄もあります。

株主は、会社が倒産し損失しても責任を負いませんが、株の価値が下がったり失くなる可能性はありますので、余裕資金でおこないましょう。

インターネットで注文する場合は、国内株式の現物買注文を選び、誤りなく銘柄コードを入力して、しっかりリアルタイムの株価情報を確認しましょう。

注文方法は、価格を指定しない成行注文か、価格を指定する指値注文を選びます。

指値注文のほうがリスクは低いですが、指定した価格にならないと買えません。

値動きの激しい銘柄を避けて成行注文にすれば、リスクが低く、注文時点で最も低い価格の売り注文に対応して買えます。

開設が2023年までのジュニアNISAとは

2014年1月から、毎年120万円までの新規投資が非課税になる少額投資非課税制度「NISA」が始まりました。

そして、2016年1月からは、「ジュニアNISA」もスタートしました。

株式や投資信託などに投資して利益が出ても、通常20%ほどの税金がかかるので、非課税制度は大変ありがたいです。

ジュニアNISAは、口座開設年の1月1日現在で19歳以下の国内在住者が対象です。

株式や投資信託で、年間80万円まで、5年で最高400万円の投資ができ、親権者が運用できます。

祖父母から生前贈与された80万円を教育資金として保護者が投資運用する狙いがありますすが、子どもが投資を学ぶきっかけにも使えます。

参考:ジュニアNISA:金融庁

NISAとジュニアNISAの違い

NISAには、一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3種類あり、19歳以下で利用できるのはジュニアNISAだけです。

しかし、利用者が伸びず2023年末に廃止予定になりました。

2024年以降は18歳まで払い出しができなかったのですが、なんとこの制限が解除されます!

そして、20歳になるまで、非課税で運用できるようになる予定です。

2022年中に口座を作り2023年とで80万ずつ投資すれば160万円までの投資で得られた利益が非課税になるため、株式投資を考えている方はぜひ活用しましょう。

NISA制度を上手に活用し、夫婦でNISA、子どもでジュニアNISAをおこなえば、銀行に預けるよりもはるかに高い利回りで資産運用ができます。

【まとめ】親子で金融リテラシーを高めよう

ぶたの貯金箱

株価の動きは、世の中の景気や出来ごとを反映します。

株をもつと常に新しい情報が気になりますし、興味をもつきっかけにもなります。

投資のなかでも身近な会社に投資でき、利益がわかりやすい株式投資は、子どもと一緒に始めると親子で金融リテラシーを高められると思います。

より豊かに生活するために、預貯金以外の資産運用を学び活かしていきたいですね。

ママライタープロフィール

tokami

9歳の息子と6歳の娘を持つ京都出身、福岡在住のママ。
趣味は旅行、読書、牧場巡り。10年間、睡眠専門医療機関でSEを担当していたのでIT関連は得意。
上級睡眠健康指導士。デザインを学び、現在は開業してWebサイト制作を中心に活動中。株好きのFP2級でもある。
子どももクリエイティブなので一緒に絵を描いたりゲームを作りたい。最近、長男がバスケを始めた。
(※原稿執筆時)

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