年末が近づいてくると「今年の年越しはどうしよう?」と大晦日の過ごし方を考えるのも楽しみの一つですよね。
新型コロナウイルスやインフルエンザの感染拡大を懸念しつつも、数年前と比べると大晦日の過ごし方に「選択肢が増えた」と感じる方も多いのではないでしょうか。
家でのんびりと過ごす大晦日、イベントに参加したり旅行したりして過ごす大晦日、どちらも魅力的ですよね。
いずれにしても、子どもと一緒に楽しく年を越せるような過ごし方をしたいものです。
そこで、この記事では大晦日のさまざまな過ごし方をご紹介します。
「大晦日」ってどんな日?
大晦日の「晦日(みそか)」とは月の最後の日のことです。
月の30日目「三十日(みそか)」が由来になっていますが、実際の日付に関係なく月の最終日を指します。
そして、1年間で最後の月の最終日12月31日のみ、「大晦日」と呼ばれます。
では、大晦日は1年の最後の日となる以外にどのような日なのでしょうか。
古くから日本には新年にやってくる「年神様(としがみさま)」を迎える風習がありました。
年神様を迎えるために、門松などの飾りつけをするなどさまざまな行事があります。
そのため、大晦日は年神様を寝ないでお迎えする習わしがある日でもあります。
大晦日の過ごし方ランキング
LINEリサーチ調べによれば、2022年の年末年始の過ごし方の上位にあがったのは下記のとおりです。
- 1位 年越し蕎麦を食べる 52.3%
- 2位 「紅白歌合戦」を見る 38.9%
- 3位 お雑煮を食べる 37.7%
- 4位 初詣に行く 35.3%
※出典:年末年始はどう過ごす?2023年に期待すること・新しく始めたいことは? : LINEリサーチ調査レポート|リサーチノート powered by LINE (blog.jp)
コロナ禍前には上位にランクインしていた「初詣に行く」が、一時は7位に落ち込んでいたものの、ようやくランキングをあげてきたのが特徴的です。
2022年末のアンケートでは「2023年に期待していること」として「新型コロナウイルスの収束」がもっとも多く挙げられていました。
新型コロナウイルス感染症が5月に5類へと移行されたことで、一区切りついたと感じた方も多かったのではないでしょうか。
一方で、「経済状況の持ち直し」が期待されていましたが、原油価格の上昇、物価高など、家計が圧迫される状況が続いていますよね。
そのような状況のなかではありますが、2023年は年末の海外・国内旅行者数が増加する見込みです。
家で過ごすだけではなく、旅行にも行ける社会的状況になってきたことが、あらためて感じられます。
※出典:
年末年始はどう過ごす?2023年に期待すること・新しく始めたいことは? : LINEリサーチ調査レポート|リサーチノート powered by LINE
2023年 年末年始(2023年12月23日~2024年1月3日)の旅行動向 | 株式会社JTBのプレスリリース
大晦日をゆっくり【自宅で】楽しむ過ごし方
大晦日は、場所によってはとても混雑する日です。
人が多い場所へ出かけるのが心配な方や、そのような人混みを避けて年末は自宅でのんびり過ごしたい方もいるでしょう。
また、年末は仕事が休みの方も多く、時間があるからこそ丁寧に過ごすこともできます。
そこで、ここでは大晦日を自宅で楽しむ過ごし方を紹介します。
年越しそばを食べる
年越しそばは、実は比較的新しい習慣で、江戸時代から始まったといわれています。
「三十日そば」ともいわれ、健康や長寿の願いが込められています。
そばの麺は切れやすいため、「1年の災厄を断ち切る」との意味もあるようです。
ゆっくりお風呂に入る
せっかく家で過ごすなら、ゆっくりとお風呂に入るのもおすすめです。
大晦日の夜にお風呂に入ることを「年の湯」といいます。
1年の垢を落とし、気持ち良く新年を迎える準備をしましょう。
ここ数年でおうち時間を重視する方が増えた影響で、入浴剤市場は増加を続けており、高価格帯の入浴剤も人気を集めるようになりました。
香りやお湯の色で楽しめるタイプをはじめ、温泉気分を味わえるタイプ、入浴剤におもちゃが隠れているタイプなどなど多種多様です。
好みの入浴剤をみつけて、子どもと一緒にお風呂を楽しむのも良いですね。
除夜の鐘を聞く
大晦日は「除夜の鐘」を家族で聞くのが恒例行事になっている方もいるかもしれません。
わざわざ外出しなくても、近所のお寺から聞こえてきたりテレビで除夜の鐘を聞けたりします。
除夜の鐘を聞くことで、煩悩を取り去り、正しく清らかな心で新年を迎えられるよう、期待したいですね。
家族みんなで1年を振り返る
大晦日を家で過ごすなら、家族でゆっくりと会話をする良い機会にもなります。
今年1年、何があったか子どもたちと話し合ってみるのもいいでしょう。
パパやママが「家族の5大ニュース」のような形で、家族の大事なできごとを発表すると、盛りあがりますよ。
特に楽しかったことは何か、うれしかったこと、悔しかったことなどを振り返ることで、子どもの成長を感じたり、子どもの成功を追体験したりできます。
また、写真を見返しながら「このときはこうだった」などと振り返るのも、出来事がより鮮明に思い出せるのでおすすめです。
おせち料理やお雑煮を作る
新年に食べるためのおせち料理やお雑煮の準備を、子どもと一緒にしてみるのもおすすめです。
おせち料理の仕上げをしながら、食材に込められた意味や、おせち料理の意味などを話しながら進めていくと食育にもつながりますよ。
おせちのいわれを解説したサイトも、参考にしてみてください。
おせち料理のいわれ | お正月キッズランド | 紀文のお正月
2024年のトレンドとして、大容量のおせちや、奮発した豪華なおせちも注目されています。
親族や友人の集まりが増え、それに備えたおせちを頼む予定の方が多いようです。
子どもが食べやすいメニューのおせちや肉づくしのおせち、フルーツおせちなどもあるので、気になる方はチェックしてみてください。
大晦日を【外出して】楽しむ過ごし方
2023年末は、国内外問わず、旅行を予定している方も多いようです。
その他大規模なイベントもありますが、近所への外出でも十分楽しめるのが大晦日です。
ここでは、大晦日におすすめの外出先をご紹介します。
除夜の鐘をつきに行く
大晦日といえば除夜の鐘のイメージがある方もたくさんいるのではないでしょうか。
除夜の鐘は、近所のお寺に行くと一般の方でもつくことができます。
遠出はしなくても、近所のお寺で大きな鐘をつく経験は子どもにとってうれしいもの。
除夜の鐘は108回つかれますが、これは「煩悩」の数。
煩悩とは何か、など話しながら順番待ちをするのも長い待ち時間の過ごし方としておすすめです。
注意点として、お寺によっては一般の方は鐘をつけない場合や整理券の配布があるなど対応が異なるため、行く予定のお寺に確認しておくようにしましょう。
コロナ禍を境に、過去とは違う対応をしているお寺もあるようです。
カウントダウンイベントに参加する
大晦日の一大イベントといえば、カウントダウンイベントではないでしょうか。
テーマパークや観光地など、オールナイトのカウントダウンイベントが開催されている場所もたくさんあります。
新年0時過ぎまで起きていられる子どもなら、年に1日だけ夜更かしで年明けを楽しんでみても良いのではないでしょうか。
特別感があり、きっと思い出に残りますよ。
こちらも、場所によっては開催中止になっているところや、感染状況に応じて急遽中止となる可能性もあるため、事前に公式ホームページで確認してから出かけましょう。
祖父母の家に行く
新型コロナウイルスの感染防止対策として、おじいちゃんおばあちゃんに会うことを自粛していた家庭も少なくないはず。
昨年から今年にかけては、久々の帰省を果たしたご家庭も多かったのではないでしょうか。
今年は、祖父母だけではなく、そこに親戚一同が集まり大宴会を予定している方たちもいるようです。
とはいえ、高齢者など基礎疾患のある方たちは感染症に敏感にならざるを得ません。
その点を考慮して、宿泊先については祖父母宅に限らず、近隣ホテルの利用を検討するのも一つの方法ですね。
旅行に行く
祖父母宅に滞在するのではなくホテル泊を選ぶなら、ついでに旅行を楽しむのもおすすめです。
カウントダウンイベントを開催する旅館やホテルなら、おじいちゃんおばあちゃんと会えるだけでなく、イベントも体験できて一層思い出に残る大晦日になるはずです。
また、移動手段に公共交通機関を利用するのが不安な方は、ドライブがてら車で行くのも楽しい時間が過ごせます。
なお、今年は海外旅行予定の方も昨年比で約260%と大幅増加しそうです。
旅行先は、ハワイや韓国、東南アジアが人気のようですよ。
大晦日にやってはいけないNG行為
大晦日にはやってはいけないNG行為というものがあります。
いったいどのような行為がNGとされているのでしょうか。
確認してみましょう。
正月飾りを飾る
12月31日にお正月の飾りつけをするのはNGです。
これは「一夜飾り」と呼ばれ、諸説ありますが急な祭事のお葬式と同じようにしてはいけないといわれており、31日に正月飾りをするのは縁起が悪いとされているからです。
また、お正月には年神様を迎えます。
大切なお客様、年神様を迎える準備を一晩で簡単に済ませてしまうのは年神様を軽んじる失礼な行為とされています。
餅つきをする
年末に餅つきをする家庭も少なくないでしょう。
しかし、大晦日に餅つきをする家庭はあまりないと思います。
これは、大晦日の餅つきは「一夜餅」といわれ、「一夜飾り」と同じ縁起の悪いこととされているからです。
また、29日は「二重苦」「苦餅・苦持ち」「苦を付く」で縁起が悪いとされ、一夜餅同様に避ける家庭が多くあります。
ただし、地方によっては「福をもたらす」との解釈もあるため、必ずしも避ける必要はないようです。
年末の餅つきは、一夜飾りを避けて29日も避ける傾向があるので、一般的に28日と30日におこなわれます。
まとめ
大晦日にゆっくりと家で過ごす方法やおすすめの外出先、大晦日のNG行為などを紹介しましたが、参考になったでしょうか。
楽しいイベントの多い年末年始。
大晦日にはカウントダウンイベントや除夜の鐘つきなど思い出に残るようなイベントもあります。
コロナ禍が収束した感のある年末年始ですが、感染症との向き合い方は人それぞれですよね。
家族・親族がお互いに無理をすることなく、ゆっくりと楽しく大晦日を過ごせる方法を探してみましょう。