子どもたちがお絵描きに夢中になると、クレヨン汚れのトラブルはつきものです。
汚れ落としは最初が肝心です。
間違った方法で汚れを落とそうとすると、ますます広がり、汚れが落ちにくくなることもあります。
この記事では、フローリングや服・家具など場所別の落とし方を紹介するので、クレヨン汚れに困っている方はぜひ参考にしてください。
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クレヨン汚れの特徴とは?基本の落とし方
子どもたちが大好きなクレヨンでのお絵描きですが、ときには意図せずして服や家具、床、壁に跡を残すこともあります。
クレヨンは基本的に油性の汚れであるため、「油汚れ」として扱うことが重要です。
そのため、クレヨン汚れを落とすには、クレンジングオイルや台所用中性洗剤などの活用がおすすめです。
ただし、汚れたものの素材によって使うべき洗剤やふき取りの方法が異なります。
汚れの種類に応じて、正しい方法を選び、素材を大切にしながらクレヨンの落とし方をマスターしましょう。
【床】クレヨン汚れの落とし方
ここでは、クレヨン汚れの落とし方のなかでも、床に付いた汚れの落とし方を紹介します。
紹介する床材の種類は、フローリングやカーペット、畳、ジョイントマットの4つです。
子どもが絵を描いたり、はみだしたりした場合の参考にしてください。
【フローリング】クレヨン汚れの落とし方
クレヨンの汚れがフローリングに付いてしまったときは、市販の住宅用洗剤もしくは、クレンジングオイルなどを使いましょう。
手順は以下の通りです。
- 市販の住宅用洗剤をクレヨン汚れにそっと乗せる。
- 洗剤を数分間置いて、汚れが浮き上がるのを待つ。
- 汚れが浮き上がったら、乾いた布で汚れをこすり落とす。
ただし、強くこすりすぎないように注意しましょう。
無垢材や白木のフローリングの場合は、下記の手順で汚れを落とします。
- 目の細かい擦りやメラミンスポンジを使って、汚れを優しくこすり落とす。
- 汚れを取ったあと、擦った箇所に蜜蝋などのワックスを塗る。
もし、クレヨンが固まってしまっているときは、乾いた布をクレヨン汚れの上にのせ、低い温度のアイロンを当ててみましょう。
クレヨンの汚れが布にうつり、汚れが取れやすくなります。
ただし温度が高いとフローリングの表面が傷むので アイロンを使う際は、温度が高くなりすぎないように注意しましょう。
【カーペット】クレヨン汚れの落とし方
カーペットにクレヨン汚れが付いた場合、下記の方法で汚れを落とせます。
手順は以下の通りです。
- 熱めの湯(40~50℃)をクレヨン汚れの上にかけて、汚れ部分を湿らせる。
- 台所用洗剤とクレンジングオイルを「1:1」の割合で混ぜて、シミ抜き液を作る。
- 2のシミ抜き液を1の汚れた部分に馴染ませ、歯ブラシで軽くこする。
- 汚れが浮いてきたら、固く絞った布で汚れを軽く叩いてふき取る。
シミ抜き液を使う際は、必ず目立たない部分でテストをおこなうようにしましょう。
シミが落ちるまで焦らず、繰り返し汚れをこすり落とすことが大切です。
汚れが完全に落ちたら、タオルを使って汚れた部分を軽く押さえて水分を取り除きます。
【畳】クレヨン汚れの落とし方
畳に付いたクレヨンの汚れを効果的に取り除く方法をご紹介します。
手順は以下の通りです。
- 歯ブラシを濡らし、少量の歯磨き粉をつける。
- 1の歯ブラシを使って、クレヨン汚れの部分を優しくこする。
- 汚れが浮いてきたら、布で優しく拭き取る。
- 同じ作業を何度か繰り返して、徐々に布に汚れを取り込む。
- 汚れがきれいになったら、固く絞った布で歯磨き粉を拭きとる。
畳は繊細で、強い摩擦や圧力がかかると傷んでしまうので、強く擦ったり、一度に汚れを取ろうとしたりするのは避けましょう。
歯磨き粉を使用する際は、畳全体に広げるのではなく、汚れた箇所に集中して使用するのがポイントです。
【ジョイントマット】クレヨン汚れの落とし方
ジョイントマットは汚れに強く、汚れが落ちやすい素材でできていて、EVA素材もしくはコルク素材のものが一般的です。
EVA素材のジョイントマットは水に強い素材であり、汚れを落とす際には濡らした布を使用する方法が有効です。
コルク素材のジョイントマットは、中性洗剤を使って汚れを落とす方法が効果的です。
手順は以下の通りです。
- しっかり水気を絞ったあとに少量の中性洗剤を含ませた布を用意する。
- ジョイントマットの汚れた部分を軽くこするように拭く。
- 中性洗剤が汚れを浮かせてくれるので、清潔な布で中性洗剤を拭き取る。
- 汚れが取れたら、最後に乾いた布で仕上げる。
水や洗剤を使ったあとは、残った水分がジョイントマットの内部に染み込むのを防ぐために、清潔な乾いた布で水分をしっかり取り除くのがポイントです。
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【家具】クレヨン汚れの落とし方
子どもたちが、家具にクレヨンで落書きしてしまうのもよくあることです。
ここでは、木製家具や白木や無垢材の家具、プラスチック製の家具などに子どもが絵を描いた場合の落とし方を紹介します。
家具の素材に合わせて参考にしてください。
【木製家具】クレヨン汚れの落とし方
木製家具は、表面が加工されているものはクレンジングオイルで、凹凸がある家具は歯ブラシを使って汚れを落としましょう。
クレンジングオイルは、クレヨンの油性汚れを効果的に浮かせる役目があります。
手順は以下の通りです。
- クレンジングオイルを含ませた布を用意する。
- 汚れた部分に1の布を優しく押し当て、クレヨン汚れを拭き取る。
- 汚れがきれいに落ちたら、乾いた布で表面をから拭きして仕上げる。
クレンジングオイルを使う際には、目立たない場所で色落ちしないかテストしてから本格的に取り組むことをおすすめします。
家具の表面に凹凸がある場合、汚れが入り込んで落ちにくい場合は歯ブラシを使って汚れを取り除く方法を試してみましょう。
【白木や無垢材の家具】クレヨン汚れの落とし方
白木や無垢材の家具は、自然な風合いが魅力的ですが、水分を吸収するとひび割れなどの原因になるので注意が必要です。
クレヨン汚れの落とし方の手順は以下の通りです。
- 汚れた部分にやすりやメラミンスポンジを軽くこすりながら当てる。
- 汚れが落ちた箇所には蜜蝋などの家具用ワックスを塗布して仕上げる。
軽くこすると汚れが浮き上がり、やすりやスポンジが汚れを吸着してくれます。
ただし、やすりやメラミンスポンジを使う際には、強くこすって傷をつけないように気を付けて優しくこすってください。
ワックスは木材の表面を保護しながら輝きを与えてくれるので、やわらかい布を使って丁寧に拭いて仕上げましょう。
【プラスチック製の家具】クレヨン汚れの落とし方
プラスチック製の家具は、汚れを落とす方法が比較的簡単です。
効果的なクレヨン汚れの落とし方をご紹介します。
- 牛乳またはクレンジングオイルを含めた布を用意する。
- 1の布でクレヨン汚れを優しく拭く。
- 汚れがきれいになったら、水で濡らして絞った布で拭き取る。
- 最後にから拭きして、表面を乾かす。
清潔な布で拭いて仕上げると、ピカピカになりますよ。
【壁・壁紙】クレヨンの落とし方
「目を離したすきに、壁に子どもが絵を描いた」なんて子育てのあるあるですよね。
ビニールクロスなどの壁紙に付いたクレヨン汚れの落とし方を紹介します。
【ビニールクロス】クレヨン汚れの落とし方
ビニールクロスに付いたクレヨン汚れは、牛乳を使った方法できれいになります。
手順は以下の通りです。
- 乾いた布に牛乳をしみ込ませる。
- 1の布で、力を入れすぎないように注意してクレヨン汚れを軽く拭く。
- 汚れがだいたい取れたら、きれいな水で洗って固く絞った布で汚れを拭き取る。
- 最後に乾いた布で水分を拭き取る。
牛乳はクレヨンの油性汚れを落とすのに効果的ですが、匂いが残る可能性があります。
しっかりと水拭きして乾かすと良いでしょう。
【壁紙】クレヨン汚れの落とし方
壁には、水分を吸収してしまう素材を使ったものと、ビニールクロスのように水拭き可能な壁紙があります。
それぞれ分けてクレヨン汚れの落とし方を説明します。
【水分を吸収する壁紙の場合】
- 乾いた歯ブラシを使って、汚れを優しくかき落とす。
- 汚れが落ちたら、やわらかい布で軽く拭き取る。
どうしても、汚れが取れないときはしっかり絞った雑巾に中性洗剤を少しつけ、ポンポンと叩いて汚れを落とします。
シミにならないかどうか目立たないところで試してからがおすすめです。
【水拭き可能な壁紙の場合】
- やわらかい布を水に湿らせ、軽く絞る。
- 1の布で汚れた部分を軽く拭く。
- 汚れがほとんど取れたら、乾いた布で拭き取る。
【服】クレヨンの落とし方
「一生懸命に絵を描いてたら服まで汚れていた」など、服やぬいぐるみなどの布製品にクレヨン汚れが付いてしまった場合、以下の手順で効果的に汚れを落とせます。
- 洗濯用洗剤を40~50℃のお湯に溶かす。
- 汚れた部分を15~30分程度、1の洗剤入りのお湯につける。
- 歯ブラシなどで汚れた部分を軽くこする。
- 汚れた部分を水ですすいで、洗濯機で通常通り洗濯する。
漂白剤が使える生地の場合は、漂白剤をぬるま湯に溶かしてつけ置きすると効果的です。
一度できれいにならない場合は、洗濯機で数回洗ってみましょう。
まとめ:水性クレヨンもおすすめ
クレヨン汚れは、汚してしまったものの素材に合わせた落とし方で処理するのが一番です。
できれば、クレヨンの汚れが固まってしまう前に、洗うようにしましょう。
最近は、汚れを落としやすい水性クレヨンもたくさん販売されています。
特に子どもが小さくて壁や家具に描いてしまううちは、落ちにくい油性クレヨンではなく水性クレヨンを使うようにするのも一つです。
汚れを気にせず、子どものお絵描きを応援できる工夫をして楽しんでくださいね。
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