簡単!よもぎ餅の作り方♪子どもと楽しむ春を感じる季節の行事に

桜が咲く気配を感じたら、おいしいよもぎ餅のシーズンです。

春の季節以外でもよもぎは生えています。

しかし、新芽がでる桜の開花前頃に摘んだよもぎで作るよもぎ餅は、特別にやわらかくておいしいです。

子どもと一緒に楽しめる春の家族イベントに、ぜひよもぎ餅作りを取り入れてみてください♪

こちらの記事は本多るみ先生に取材し執筆しました。
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よもぎ餅とは

そもそも、よもぎ餅とはどのようなものなのでしょうか。

よもぎ餅と聞いたら、緑色の草を練り込んだお餅を思い浮かべますよね。

よもぎ餅は、9世紀頃に中国から伝わったといわれています。

平安時代にはあったので、歴史ある食べ物ですね。

今は緑色のお餅はよもぎ餅として浸透していますが、草餅として七草などさまざまな草を練り込んで作っていた記録もあります。

草餅の形や名称は地域によってさまざまです。

地域特産のお茶の葉などを練り込んだり、さまざまな種類の植物を使用した草餅が売られています。

よもぎの葉を練り込んだお餅をよもぎ餅といいますが、さまざまな草が使用されてきているので草餅とも呼ばれています。

よもぎとは

よもぎ餅の写真

よもぎといえばよもぎ餅。

春になるとおばあちゃんがよもぎを摘んで作ってくれる昔ながらのイメージが浮かびます。

昔から雑草として私たちの周りに身近に生えているよもぎの特徴をご紹介します。

キク科の多年草

多年草とは、季節が変わり翌年以降も同じ株から花を咲かせる植物のことです。

よもぎは春に背の低いきれいな新芽がでてきて、やがて1メートルほどに成長します。

そして、夏から秋にはあまり目立ちませんが小さな花が咲いています。

寒い冬は地面から上の部分が枯れてしまいますが、春になるとまた同じ株から芽がでてきます。

日本、アジアに自生

よもぎは日本全国どこでも見かける雑草です。

道路脇などにも生えているので、子どもと探してみましょう。

最近は、たんぽぽやペンペン草など大きな特徴がある植物の名前しかわからない方が多いかもしれません。

ですが、よもぎも葉っぱが互い違いに生えていたり、楕円形で表面は緑色、裏面は白っぽい毛がたくさんあるなどの特徴があります。

また、かぐとよもぎの匂いがするので、気にして見るとよもぎだとわかり庭などで気軽に摘めるようになります。

薬草として

よもぎはよもぎ蒸しなどで使用されたりと薬草でも有名です。

漢方でのよもぎの生薬名はガイヨウ(艾葉)といいます。

そして、お灸に使用されるよもぎの葉の裏にある繊毛を精製したものをもぐさといいます。

また、止血、健胃、下痢、月経痛・生理不順・不妊、貧血、冷え性、のどの痛み、腰痛、肩こり、むくみ、発汗、解熱などに効果があるとされています。

食用として

よもぎ餅が有名ですが、よもぎのおひたし・天ぷら・雑炊・汁物など、各地でよもぎを使用した郷土料理があります。

春になるとさまざまなレシピがメディアで紹介され始めるので、ぜひチェックしてみてください。

似ている有毒植物に注意

トリカブトの葉の写真

よもぎは有毒のトリカブトに似ているといわれます。

見分け方としては、よもぎの葉は裏面に白い毛があり、よもぎの香りが特徴的です。

葉の形も違うので、ものすごく似ているわけではないですがよく比べられる植物です。

見分けはつきますし、トリカブトは山の暗いところに生えています。

住宅街にはふつうは生えていないので、河原や公園などでよもぎを摘む場合はおよそ安心です。

よもぎの調達方法

よもぎは採取できるなら、子どもと摘むのも楽しいですが、都会では難易度が高いかもしれません。

販売されていることもあるので、ぜひ探してみましょう。

全国チェーンのスーパーなどにはないかもしれませんが、農家さんの直売所で売られていることが多いです。

今は通販もたくさんあり、気軽にお取り寄せできます。 
 

自己の敷地以外での採取は原則許可が必要

野草は通常、管理物ではないですが、土地に付随します。

自分の敷地内は自由なので、庭に生えている方はそのまま摘んでよもぎ餅作りや料理に使えます。

それ以外は、人の土地なので原則許可が必要です。

採取許可が取りやすい場所

山には入山管理がありますが、一般の公園や道路にはありませんので個人が自分のために摘むのは大丈夫でしょう。

しかし、植えた植物は、その方の所有物になります。

よもぎは多くが勝手に生えてきた雑草なので、国や県が管理する道路や河川、県や市町村が管理する公園(持出不可の自然保護園を除く)などは禁止区域ではない限り、基本雑草であるよもぎを摘んでも問題ありませんし、採取許可が取りやすい場所です。

販売されているものが使いやすい

料理に使用できるよもぎには、生葉・苗・乾燥粉末・ペーストなどがあります。

よもぎ餅に簡単に使用できるのは乾燥粉末やペーストですが、子どもの体験的には生の葉や苗がおすすめです。

実際の植物を見ると「葉っぱから作るんだ!」と一目でわかり記憶に残ります。

子どもと一緒によもぎを摘む体験はさらに思い出に残りますが、よもぎの葉がどれかわからない場合はむりに摘まなくても大丈夫です。

負担にならない範囲で春の行事を楽しみましょう。

子どもと一緒によもぎ餅を作ろう

よもぎ餅を作る様子
取材元提供写真

毎年、子どもと一緒によもぎを摘んで作るよもぎ餅はとてもおいしいです。

子どもの頃におばあちゃんが教えてくれた山菜やつくしでつくだ煮を作ったり、よもぎを摘んで作ったよもぎ餅を食べた記憶は、大人になっても覚えています。

このような経験があると、春によもぎの葉を見ると、自分で摘んでよもぎ餅を作りたくなります。

現在、一緒に作ってくれる子どもたちの記憶のすみにも体験が残り、大人になってから再び自分の子どもと作り思い出をつないでくれたらうれしく思います。

よもぎ摘み

よもぎが近くに生えていれば、子どもと一緒に摘むと良い思い出になります。

茹でたときにほうれん草の半束くらいの量が欲しいので、ボールに軽く1杯ほどの葉を摘みます。

もしくは、スーパーに置いてある総菜を入れる透明のポリ袋につめても良い感じの量になります。

手で葉を摘む際は、葉の先だけ少しおすそ分けしてもらう感じで、芽を全部摘んでしまったり根っこから引っこ抜かないようにしてください。

採りすぎるとよもぎが子孫を残せなくなります。

翌年もまた育ってもらうために「少しだけ分けてもらおうね」と子どもに声をかけながら一緒に摘んでみてください。

よもぎ餅の下準備(よもぎペーストの作り方)

摘んできたよもぎは洗って固い茎やゴミを取り除きます。

そして、2リットルの水に小さじ一杯の重曹を入れてさっと茹でます。

重曹を入れるとあくが抜けて苦みがとれ色も鮮やかになります。

また、代わりに塩をひとつまみでも代用できます。

茹でたよもぎは、水気を絞って刻みます。

最後に、すり鉢ですってペースト状にして下準備はOKです。

(ミキサーではうまくペーストにできなかった経験があり、諦めて手作業でしています)

大人には刻んだり、すりつぶしたりは手間のかかる作業ですが、子どもは喜んでしてくれるので任せてみましょう!

ベースの餅を作る

お餅のベースは上新粉(うるち米が原料)と白玉粉(もち米が原料)が1:1のだんご粉を使うと、艶と弾力がありもちもちした食感になるのでおすすめです。

参考:丸世製粉 だんご粉 200g(プロフーズ オンラインストア|家庭で作るパン・菓子の材料、世界と日本のこだわり食材)

作り方はだんご粉の袋の裏面に書かれているのでご参考ください。

作り方は、よもぎペーストを入れてだんごの形に丸めてから茹でる方法と、蒸してからよもぎペーストを混ぜて形を作る方法の2パターンあると思いますが、後者の方法がおすすめです。

すでに火を通しているよもぎペーストを粉に混ぜて再度茹でると草の色が悪くなるので、蒸してから混ぜるほうが色鮮やかでつやつやなよもぎ餅に仕上がります。

餅によもぎを混ぜる

蒸し上がった団子によもぎペーストを入れて子どもと一緒に形を作ればツヤツヤでおいしいよもぎ餅のできあがりです。

あとからあんこをかけるなら、砂糖はそんなに入れなくても良いです。

よもぎ餅だけでも優しい甘さでおいしいですのでお好みで調整してください。

毎年、桜が咲く頃になると「よもぎ摘みの季節だね」と会話してよもぎ餅を作り家族で食べる。

繰り返した経験は、大切な思い出になって次の世代に継承されていきます。

四季を感じる日本らしい行事だと感じます。

まとめ

日本には、季節の恵みをいただく習慣があります。

ひと手間かけて、子どもと一緒によもぎを摘んで作るよもぎ餅はあたたかい思い出となり親子ともに心にずっと残ります。

よもぎ餅を作る子どもたちを写した写真は、頬が上気してとてもうれしそうな表情ばかりです。

ぜひ、よもぎ餅作り体験をとおして日本の四季を感じ、楽しい家族の思い出を子どもに残して欲しいと思います。

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ママライタープロフィール

tokami

9歳の息子と6歳の娘を持つ京都出身、福岡在住のママ。(※原稿執筆時)
Webサイト制作を中心にフリーランスで活動中。
上級睡眠健康指導士、株好きのFP2級でもある。
趣味は旅行、読書、牧場巡り。
最近、長男がバスケを始めた。


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