小学校の休み時間に、わが子が誰とも遊ばずひとりでいたら……心配ですよね。
しかし「ひとりでいる」ということだけでマイナスにとらえる必要はありません。
この記事では、小学生の休み時間の過ごし方をデータで紹介し、休み時間にひとりでいる理由別に対応を考えていきます。
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目次
ママライタープロフィール
15歳と19歳の息子を持つ福岡在住のライター。(※原稿執筆時)
情報誌勤務を経てフリーランスのライターとして活動中。
DIYやお笑い鑑賞、フリマアプリで不用品を売ったり、ポイ活をしたりと、興味のおもむくままに楽しんでいます。
息子たちには野球マニア、潮干狩りのプロと呼ばれています。
小学生は休み時間をどうやって過ごしてる?
小学生は休み時間をどのように過ごしているのでしょうか。
石川県の小学4~6年生の児童(488人)を対象にした調査によると、昼休みには、運動場(23.8%)や体育館(16.9%)で遊ぶ児童が目立つなか、教室(24.6%)、図書室(4.4%)という回答も見られました。
また、昼休みに一緒に遊ぶ人数は、2~5人(41.5%)が最も多いものの、1人(9.6%)と答えた児童も10%近くいました。
昼休みの活動内容は、動的な遊び(54.7%)が過半数を占めた一方で、静的な遊び(30.7%)、何もしない(2.3%)と答えた児童もいました。
最も多い遊びのスタイルとして「2~5人のグループで運動場に行き、動的な遊びをする」様子がイメージできる結果です。
多くの大人が思い浮かべる「小学生の昼休み」の姿と重なるのではないでしょうか。
参考:金沢大学学術情報リポジトリ|小学校における「休み時間」の研究
ひとりで過ごす子も珍しくない
同じ調査によると、昼休みにひとりで遊ぶ児童は10%近くいます。
また、昼休み以外の休み時間で見ると、ひとりで過ごすと答えた児童は15%前後にのぼります。
高学年を対象にした調査ではありますが、ひとりで遊ぶ小学生はクラスに3~4人(35人クラス、昼休みの場合)いる計算になります。
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休み時間の役割って何?
地域や学校によって違いはありますが、小学校の休み時間は一般的に以下の3種類です。
- 1・2時間目、3・4時間目、5・6時間目の間にある5分休み
- 2・3時間目の間にある中休み(20分休み、25分休み)
- 給食・5時間目の間にある昼休み
休み時間の長さやタイミングによって休み時間の役割は変わります。
友達と遊ぶ時間
中休みや昼休みは時間が長いため、好きなように過ごせます。
グラウンドに出て遊ぶ児童もいれば、図書室に行き読書をする児童もいるでしょう。
ボール遊びや鬼ごっこなどの動的な遊びはひとりではできないので、自然と人数が集まります。
また、静的な遊びのなかでも、友達と連れ立って図書館に行ったり、一緒に絵を描いたりと数人で過ごす児童もいます。
休み時間は、授業中とは違う形で友達と関われる貴重な時間です。
休憩、リフレッシュする時間
元気いっぱいに見える小学生も、やっぱり疲れます。
休憩やリフレッシュする時間が必要です。
5分休みは時間が短いため、トイレ休憩や水分補給だけで終わることが多いもの。
自分のしたいことをして気持ちを切り替えたり、昼寝したりできるのは中休みや昼休みです。
わが子が「ひとりで過ごす理由」を知ろう!心配ないケースも
大人はひとりでいる子どもを見ると「誰かと遊ばずひとりでいるなんて、何かあるのでは?」「いじめられているのかもしれない」と悪いケースを連想しがちです。
しかし、自分の意志で、あえてひとりでいる子もいます。
気にするべきは、子どもがひとりでいることではなく、ひとりで過ごす理由です。
会話のなかで本人に聞いたり、担任の先生に相談したりして、理由を把握しましょう。
「ひとりで過ごしたい」場合、ひとりで過ごすメリットを理解しよう
ひとりの時間を楽しみたくてひとりで過ごしている場合は、問題ないことがほとんどです。
親は心配しすぎずに、ひとりで過ごすことにはメリットもあることを理解してあげましょう。
好きなことに没頭できる
「読書が好きで昼休みにも本を読みたい」……実は私自身がこのような子どもでした。
小学3・4年生のころは図書室の本を読みつくす勢いで本を読んでいました。
だからといって友達がいなかったわけではなく、体を動かすことも好きでした。
昼休みにひとりでいたのは、ただ、たくさんの本を読みたかったからなのです。
そして、子どもが生まれて思うのは「没頭できること、夢中になれるものがあるって素敵だな」ということ。
夢中になれるものは、他人から押し付けられて手に入るものではないからです。
「昼休みも好きなものに時間を使いたい」と思うほど、夢中になれるものがあるのは素晴らしいことだと思います。
周囲を気にせず、自分の世界を作れる
スマートフォンを持つ子どもが増え、SNSで簡単に繋がれる世の中。
クラスメイトのSNSを相互フォローして学校外でも繋がり、夜遅くまでスマートフォンで友達と会話をしながらゲームで遊ぶ……なんてことも珍しくありません。
友達付き合いは大切ですが、どこかで境界線を引いて自分の時間を確保する力も必要。
その点、あえてひとりでいる子は、周囲を気にせずに自分ひとりの時間を選べる子どもだといえます。
「今日はひとりで過ごす」「今は参加しない」と言えることが、今後はこれまで以上に必要になるかもしれません。
「誘い方がわからない」場合、きっかけ作りのアドバイスを
友達と遊びたいけれど、誘うきっかけ作りが難しいことも。
こうした場合は、親がアドバイスしてあげるのも良い方法です。
わが家では、親が友達役になって、友達を誘う状況を再現する“ロールプレイ”で練習しました。
「一緒に遊ぼう」と誰かひとりに声をかけられれば良いのですが、誘い方がわからない子どもにとってはそれがとても難しいことです。
家で何度か練習しておくと自信がつき、声をかけるハードルを下げることができます。
ひとりにならざるを得ない場合
いじめが疑われる場合は、学校と連携して早急に対応する必要があります。
迷わず学校に相談しましょう。
仲間外れの場合も、状況や程度を把握するために学校に連絡したほうが安心です。
仲間外れにされたのが1度だけだったり、子ども自身が連絡を望んでいなかったりする場合は、注意深く様子を見る方法もあります。
学校との連携で不安を払拭しよう
「ひとりで過ごすことにはメリットもある」といわれても、やっぱり不安という保護者が多いでしょう。
そんなときは、学校の先生に相談してみることをおすすめします。
先生は多くの小学生を見てきた経験から、休み時間に小学生がひとりでいるさまざまなケースを知り尽くしているからです。
学年によっても友達との関わり方は異なります。
また、常にひとりで過ごしているわけではなく、興味があることには参加している場合もあります。
慌てずに状況を見極めて、不安なときは相談すると良いでしょう。
賃貸スタイルの「住まいの紹介サービス」では、チャットでお客様のご相談を24時間受け付けております。
ご家族でのお引越しの際、ぜひお気軽にご活用くださいね。
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