子どももバッチリ!秋刀魚の食べ方を親子でマスターしよう!

子どももバッチリ!秋刀魚の食べ方を親子でマスターしよう!

「秋刀魚(さんま)」といえば、代表的な秋の味覚。

今では高級魚になりつつありますが、脂が乗った旬の秋刀魚は絶品ですよね。

ところで、魚の食べ方に自信はありますか?

それなりにキレイには食べられると思っていても、堂々と人前で披露できるくらいの自信がある方は少ないのではないでしょうか。

完璧ではなくとも、ここぞという場面で困らない程度には作法を子どもに教えられると良いですよね。

今回は、親子で学ぶ秋刀魚の食べ方講座です。

秋刀魚を食べる前に知りたい盛り付け方やマナー

秋刀魚を食べる前に知りたい盛り付け方やマナー

まずはサンマを食べるときのマナー、盛り付けのルールなどを紹介します。

和食には魚の盛りつけに一定のルールがあるため、覚えておくと秋刀魚以外の魚にも使えるので重宝しますよ。

秋刀魚の正しい盛り付け方

和食では、魚を「頭を左、尾が右、腹が手前」になるよう盛り付けるのがルール。

秋刀魚もこのルールに則り、頭を左、腹を手前に向けて盛り付けます。

まるごと一匹もしくは尾頭付きの場合は、頭があるのでわかりやすいですね。

斜めに盛り付ける場合は、頭が左下、尾が右上になるよう盛り付けます。

大根おろし、すだちやレモンなどの「あしらい(あしらいもの)」は、お皿の右下に置くのがルールです。

また和食では、笹の葉や紅葉などの季節に合わせた「かいしき」を使います。

秋刀魚の下に笹の葉を敷いたり、横に紅葉を添えたりするとお店のような盛り付けになるので、余裕があればチャレンジしてみましょう。

秋刀魚を食べるときのマナー

秋刀魚を上手に食べるためには、焼き魚の食べ方のマナーの基本を覚えるのが良い方法です。

詳しい手順や作法、マナーを覚えておけばキレイに食べられます。

まず秋刀魚を食べるときは、頭から尾に向かって食べ進めるのがマナー。

魚は頭を左に向けて盛り付けるのがルールなので、左から右へ食べ進めることになります。

その際、先に背中側を頭から尾に向かって食べ、次に腹皮を頭から尾に向かって食べ進めます。

途中で裏返しにするのはマナー違反です。

表側(上身)を食べ終えたら、中骨を外して裏側(下身)を同様の手順で食べます。

中骨を外すときは手を使っても構いません。

フォーマルな場では「懐紙」を使うとスマートです。

醤油は、身に直接かけるのではなく大根おろしにかけるのがマナーですが、先に秋刀魚の味付けを確認してから醤油をかけるようにしましょう。

すだちは全体に振りかけても良いですが、大根おろしは一口分ずつとって食べます。

秋刀魚の塩焼きのきれいな食べ方とは?

秋刀魚の塩焼きのきれいな食べ方とは?

では、具体的に秋刀魚の塩焼きのきれいな食べ方を説明します。

身が多く残ってしまっていたり、人前で食べるのが苦手だったりした方も、ちょっとしたコツを覚えておくだけで上手に食べられるようになりますよ!

(1)骨に沿って水平に箸で押して下準備

まずは、秋刀魚の身と骨を外しやすくするための下準備。

頭から尾にかけてまっすぐ通っている中骨に沿って箸で身を押していくと、身と骨が外れやすくなります。

秋刀魚の身に箸が刺さらないよう、箸を寝かせるようにするとやりやすいでしょう。

内臓がある腹の部分はやわらかく破れやすいため、身を崩しすぎないよう注意してください。

(2)骨に沿ってお箸を入れて開く

身と骨を外れやすくしたら、次は中骨に沿って頭から尾へ箸を入れていきます。

中骨が通っているのは、秋刀魚の体の中心線よりほんの少し上側です。

秋刀魚の色が変わっているあたりを目安に、箸を刺すと良いでしょう。

箸先に中骨に当たる感覚があるのですぐにわかりますよ。

この工程は必ずしも必要なわけではなく、骨と身をほぐしたらすぐに食べ始めても構いません。

「ステーキを一口大に切り分けてから食べる」ようなイメージの工程ですが、身を上下に分けておくと食べる順序がわかりやすくなるのがメリットです。

ここまでの工程は、いわば下準備。

さあ、いよいよ秋刀魚の身を食べていきしょう。

(3)上半分の身を少しずつ食べる

秋刀魚の身を食べるときは、上半分(背中側)の身から食べるのがルールです。

上半分の身を頭から尾まで食べ終えたら、下半分(腹側)の身を同じように頭から尾に向かって食べ進めます。

先ほどの工程で上下の身を切り分けておくと、この順序がわかりやすく、さらに溝に箸を刺して開くようにすると上半分の身を外せるので簡単です。

最初の工程で身と骨を外れやすくしているので、身が簡単にはがれます。

全体が崩れないよう一口分ずつ身を取り、キレイに食べ進めしょう。

(4)小骨を避けながら下半分を食べる

上半分の身を食べ終えたら下半分の身を食べます。

下半分を食べるときは、内臓がある腹の部分に多い小骨に注意しましょう。

箸で小骨を取り、お皿の上側(秋刀魚の奥側)に置きます。

手前に置くと食べにくくなってしまうため、和食では骨などの食べられない部分はお皿の奥にまとめて置くのがルールです。

左右どちらかに寄せる必要はありませんが、中央にスペースが少ない場合は左上におくと良いでしょう。

(5)骨を外さずに裏側を食べる

表面の身を食べ終わったら、裏側の身に進みます。

秋刀魚をくるっと裏返して食べたいところですが、それは厳禁です。

まずは頭側の中骨の下に片方の箸を入れ、箸が外れないように軽く挟みながら尾のほうへスライドして中骨と身をはがします。

尾の部分は外れにくいので、一度尾を箸で持ち上げて折り曲げると外れやすくなります。

外した中骨は皿の奥へずらして置くのですが、日本では古来より「尾頭付き」は縁起物と考えられているため注意が必要です。

頭が外れないように注意しながら、頭、尾の順に皿の奥へずらします。

このとき、箸だけでは上手に中骨を外せない場合は手を使っても構いません。

左手で頭を押さえ、箸を中骨に沿わせて身を外したら、左手で頭、箸で尾を持って奥へずらしましょう。

最終的にお皿の上を掃除する際に中骨を折ることが多いですが、この時点ではそのままでも構いません。

ご家庭ではそのまま手づかみで大丈夫ですが、フォーマルな場では「懐紙」を使います。

中骨を外したら、表側の身と同じように背、腹の順に頭から尾に向かって食べ進めましょう。

(6)内蔵はどうする?すだちやかぼすは?

独特の苦味や臭みがある内臓は苦手な人も少なくありませんが、できればビタミン豊富なわたは積極的に食べたい部位です。

苦味のある肝は大根おろしを乗せると食べやすくなりますが、どうしても食べられない場合は残しても大丈夫です。

外して骨と一緒に置いておきましょう。

すだちやかぼすは、表と裏それぞれの身に半分ずつ使用し、使い終わったら骨と同じ場所へ片付けます。

あくまでもお好みで使うものなので、半分だけ使うのもまったく使わないのも自由です。

ただ使わないからといって、真っ先に奥へ移動するのは考えもの。

食べ進めるうちに「使ってみよう」という気になるかもしれないので、せめて中骨を外すあたりまでは右下に置いておきましょう。

和食の魚の食べ方は、基本的に食べ終えたものや邪魔になるものは、皿の奥にまとめるのがセオリーです。

これは手前にスペースを空けて食べやすくするほかに、後片付けをしやすくする意味があります。

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食べ終えた秋刀魚はどうする?

食べ終えた秋刀魚はどうする?

キレイに身を食べ終えたら、尾を上に中骨を半分に折りたたんで小さくまとめると皿の上がキレイです。

箸で中骨の中央付近を挟んで折るか、中骨の中央付近を箸で押さえ、左手で尾を持ち上げて頭に向かって折り曲げます。

中骨や小骨などを皿の中央付近(奥側で良い)で一箇所にまとめましょう。

上にすだちやかぼすなどのあしらいを乗せて、重しにすると見た目がキレイです。

懐紙を使った場合は、使い終わった懐紙を新しい懐紙で包み、山折りにして骨などを隠すように置くとスマートですね。

まとめ:最後の一口まで美しく

身が大きい秋刀魚は、ほかの焼き魚と比べてキレイに食べるのが難しく感じるかもしれません。

基本的な手順はほかの魚の食べ方も共通していますし、慣れればそれほど難しくないので、子どもと一緒に練習してみると良いでしょう。

将来、子どもが自信を持って人前で魚を食べられるようになりますよ!

残さず食べる習慣づくりやキレイな箸使いを身に着け、最後の一口までおいしく味わえると良いですね。

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