家族で楽しめるぶどう狩りは、夏から秋にかけての楽しいイベントです。
甘くてジューシーなぶどうは、ポリフェノール、ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含む栄養価の優れた食品として知られています。
子どもたちの夏休みの思い出づくりに、ぜひぶどう棚から収穫した採れたてのぶどうを食べさせてあげてはいかがですか。
この記事では、時期ごとのおすすめのぶどうの品種、ぶどう狩りに持参したい便利な持ち物や適した服装を紹介します。
ぶどう狩りのおすすめ品種と時期
地域によっても異なりますが、ぶどう狩りが始まるのは、おおよそ7月下旬から10月中旬頃までです。
品種により収穫時期が異なるため、お目当てのぶどうを食べたい場合は、あらかじめ農園に確認してからお出かけしてくださいね。
デラウエア(7月下旬~8月中旬)
デラウエアは日本でも古くから食べられてきたおなじみの品種です。
収穫時期は7月下旬~8月中旬で、他のぶどうと比べて早い時期に食べ頃となるため、おいしく食べられるタイミングを逃さないように気をつけてください。
実は小粒で種がなく、皮からつるっと押し出せます。
甘みと酸味のバランスも良く、小さな子どもでも食べやすいでしょう。
巨峰(8月上旬~9月下旬)
巨峰はぶどうの王様と呼ばれる人気の品種です。
収穫時期は8月上旬~9月下旬で、暑い盛りから秋口にかけて食べ頃を迎えます。
大粒で張りがあり、濃厚な甘みとたっぷりの果汁で食べごたえも十分。
ぶどうの皮にも栄養があるといわれていますが、巨峰の皮は渋みがあるので、子どもには皮をむいてから食べさせてあげましょう。
小さな子には、喉に詰まらせないようナイフでカットしてから種を取ってあげてください。
種なし巨峰(8月中旬~10月中旬)
種なし巨峰は、食べやすいことで人気ですが、種ありの巨峰と比べると、やや酸味が感じられます。
とはいっても、十分な甘さとジューシーさは変わらず。
収穫時期は8月中旬~10月中旬頃です。
種がないので、中期以降の離乳食にも皮をむいて細かく刻んで食べさせてあげられます。
皮が薄ければ、そのまま丸ごと食べられますが、幼児には縦に4つ割りにカットするのがおすすめです。
シャインマスカット(8月下旬~9月下旬)
高級ぶどうとして近年人気のシャインマスカット。
美しい黄緑色で、甘く張りのある硬めの食感がクセになる方も多いでしょう。
種なしで皮ごとパリッと食べられます。
収穫時期は8月下旬~9月下旬頃です。
他のぶどうと比べて、育てるのに手間やコストがかかるため供給量も少なく値段は高めです。
ぶどう狩りでは食べ放題というわけにはいかず、別料金や何グラムまでと制限を設けている農園が多いようです。
ピオーネ(9月上旬~10月上旬)
ピオーネは巨峰とマスカットをかけ合わせた品種です。
収穫時期は9月上旬~10月上旬ですが、地域によっても前後します。
見かけは巨峰とよく似ていますが、ピオーネのほうが一回り実が大きく、甘みとともに酸味も感じられます。
ピオーネは皮は厚めですが、身離れが良く口のなかでツルッと皮から剥がれるのが特徴です。
ただし、一粒がかなり大きいので、小さな子どもには縦4つ割りかそれ以上に細かくカットしましょう。
ぶどう狩りの持ち物
子どもと一緒にぶどう狩りに行く際に持参したい持ち物を紹介します。
休憩所などに備えられている場合もありますが、持参して携帯していたほうが何かと便利で安心です。
ウェットティッシュ
水道や手洗い場が近くにない場合もあるので、ウェットティッシュがあると便利です。
ふどうを食べる前に手を拭いたり、果汁で口や手がベタベタになったり洋服についたりしたときに、さっと取り出して手早く拭けます。
家族全員が何枚か使うことになるため、多めに準備すると良いでしょう。
ビニール袋
使い終わったウェットティッシュを入れるごみ袋や、ぶどうの持ち帰り用、汚れた衣類を入れるときなど、ビニール袋があると便利です。
また、農園によっては大きめバッグの持ち込みが禁止されているところもあるため、透明や半透明のビニール袋があれば、小物などを詰めて持ち込むこともできます。
持ち帰り用の袋は農園でも用意してもらえますが、持参のビニール袋があれば小分けしたいときに便利です。
水
夏のお出かけには、熱中症や脱水の対策で水筒を持参する家庭も多いでしょう。
しかし、ぶどう狩りでは、飲用の他に、水も持参するのがおすすめです。
もぎたてのぶどうを洗って食べたいときや、指先をちょっと洗いたいときにも便利です。
また、品種の違うぶどうを食べる前に水を飲んで口内をリセットすれば味の違いがわかりやすくなります。
クーラーボックス
採れたてのみずみずしいぶどうをその場ですぐに食べるのは滅多にできない経験です。
ただし、家で食べているように、冷えたぶどうを食べたい方もいるでしょう。
クーラーボックスに保冷剤や氷を詰めて水を入れて、キンキンに冷えた冷水にぶどうを入れれば、短時間で冷やせます。
ただし、園内にクーラーボックスの持ち込みを禁止している農園もあるので、念のため確認しておきましょう。
車のトランクに入れておけば、お土産用のぶどうを少しでも新鮮なまま持ち帰ることができます。
虫よけグッズ
農園や自然のある場所には蚊や蜂などの虫が寄ってきます。
特に、大人よりも蚊に刺されやすい子どもはしっかりとガードしてあげましょう。
虫除けスプレーなどの対策グッズや、万一刺された場合の薬もあると安心です。
紫外線対策グッズ
ぶどう棚でも木漏れ日が降り注ぎます。
上を向いてぶどうを狩っていると、顔にも容赦なく陽が当たるでしょう。
熱中症や紫外線対策のために帽子や日焼け止めクリームなどで、対策しておくことをおすすめします。
レジャーシート
休憩所やテーブルセットなどを置いている農園も多いですが、混雑して使えなかったり、小さい子どもがいて遠慮したりというケースもあるでしょう。
レジャーシートがあれば、ぶどうを食べるときやちょっと休憩したいとき、オムツ替えなどにも便利です。
園内で使用OKかどうかは事前に確認してください。
子どもの着替え
果汁や土などで汚れたときのために、着替えがあると安心です。
汗をたくさんかいたときも、脱がせて体を手早く拭いてあげてから着替えるとサッパリしますね。
ぶどうを食べるときは、食事用エプロンをつけると果汁汚れをある程度防げるので便利です。
ぶどう狩りに適した服装のポイント
ぶどう狩りは基本的には何を着てもいいですが、しっかりと対策をしたい場合は以下の服装がおすすめです。
長袖・長ズボン
日焼け止めクリームや虫除けスプレーなどが肌に合わない方もいるでしょう。
日焼けや虫刺され防止のためには肌を露出させないことが大切です。
暑い時期のぶどう狩りは、園内だけでも薄手の上着や長ズボン、アームカバーなどでガードすると良いでしょう。
暑さ対策も兼ねるなら、冷感素材のラッシュガードなどもおすすめです。
歩きやすい靴
農園の地面は土で、小石があったり、ぬかるみがあったりします。
坂道や雑草がある場所もあるため、素足にサンダルは避けましょう。
ママもヒールは土に穴を開けてしまうのでNGです。
歩きやすく履き慣れたスニーカーなどが、疲れにくく汚れたら洗えるのでおすすめです。
濃い色の服
ぶどうの果汁が白っぽい服に付くと、色素で染まってシミになってしまうことがあります。
すぐに処置できればシミ抜きができますが、他にも寄るところがありすぐに帰宅できないときなどは果汁が付いても目立たない濃い色の服や柄物がおすすめです。
ただし、黒無地の服は、蜂が天敵と勘違いして襲ってくることがあるため、大人も子どもも避けましょう。
まとめ
子どもたちにさまざまな体験をさせてあげたいと願うパパママも多いでしょう。
ぶどう狩りは、手軽に家族で楽しめるイベントです。
夏休みの思い出として、貴重な経験になるでしょう。
あとから絵日記に描きたい子もいるので、ぜひ写真をたくさん残しておくことをおすすめします。
自然のなかで、新鮮でおいしいぶどうをぜひ味わってくださいね。
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