育児関連の読みものでは「創造力を身につけることは大切」という内容をよく目にします。
創造力を身につけると将来どのようなメリットがあるのか、いまいちピンとこないママ・パパもいるでしょう。
一方で、政府が提言した未来社会「Society 5.0」でも言及されているほど、創造力の重要性は高まっています。
たしかに決まったことをそのとおりにするだけでなく、自ら考えて何かを作り出す能力は大人になっても重要です。
ここであらためて、創造力の定義や重要性を確認してみましょう。
子どもの創造力を鍛える方法や親の関わり方も紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
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「創造力」の定義とは?
子どもの豊かな将来のために大切といわれる能力の一つ「創造力」は、そもそもどのような意味なのでしょうか。
辞書を引くと、創造力は「新しいものを作り出す能力」と定義されています。
新しい発想やアイデアを生み出すだけに留まらず、実現までできる力が創造力だといえるでしょう。
想像力と混同される場合もありますが意味はそれぞれ異なります。
想像力(英:imagination イマジネーション)は、頭のなかで考えを生み出し、ふくらませること。
それに対し創造力(英:creativity クリエイティビティ)には、発想してから新しいものを作り出す能力までが含まれています。
「創造力」はなぜ重要なの?
そもそも私たちが生きていくうえでぶつかる課題は、必ずしも正しい答えが用意されたものばかりではありません。
答えが一つではない状況においても、解決策を生み出し、実現していかなければならない場面もたくさんあるでしょう。
創造力はそのような状況下で役立つ力です。
特に現代社会はIT技術が急速に発達し、DX化※を進める企業が増えています。
今まで以上に複雑で価値観が多様化した世界になっていくと予想されており、そのような社会ではこれまでの常識や既存の成功法則は通用しなくなっていきます。
無から有を生み出す創造力は、そんな世界に向きあって価値を生み出していくのに欠かせないのです。
このような理由で、創造力はこれからの時代を生きるのに必要な資質だといわれています。
※DXの定義
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
引用:
デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン Ver. 1.0│経済産業省
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子どもの創造力を鍛える方法
「自分には創造力がないから子どもに教えるのは難しそうだ」と感じるママ、パパもいるかもしれません。
しかし、子どもの創造力はささやかな取り組みでも鍛えられます。
一度家庭でトライしてみて、子どもが「楽しい」、「もっとやりたい」と思えるようなら、習い事にするのもおすすめです。
ここで日常に取り入れられる創造力の鍛え方を紹介します。
ごっご遊び
お店屋さんごっこをしたり、ヒーローやお姫様になりきったり……。
役割分担をして、さまざまな登場人物になりきるごっこ遊びは、普段とは異なる視点で物事を考える力を育みます。
どのようなキャラクターを演じるか、話の流れはどのようにするか、と考えることも増えるでしょう。
すると遊びをゼロから生み出す力も鍛えられます。
年齢が上がると、身近なおもちゃや素材でごっこ遊びに使う小道具を作る姿も見られるかもしれません。
このような子どもなりの工夫も創造力の糧となります。
工作・何かを作る遊び
折り紙や粘土、絵の具、段ボールなどを使って工作したり、積み木や砂遊びで何かを作ったりする遊びも創造力を鍛えます。
子どもの年齢や好みに合わせて作る遊びにトライしてみましょう。
1~2歳の幼い子どもなら、積み木を重ねたり並べたりしてものの形を作ってみるのも立派な創作遊びです。
はさみを扱えるようになってきたら、折り紙や画用紙を使ってみるのもいいですね。
公園にいったら砂場でも何かを作る遊びができます。
砂遊び道具を使ってさまざまな形を作ったり、草花を使って飾りつけをしたり、と子どもの発想に任せて自由に楽しんでもらいましょう。
リトミック・ダンス
子どもの創造力を鍛えるには、聴覚からアプローチするのも効果的です。
音楽遊びを通して身体を動かすリトミックは、音を感じ、考えて行動に移すというプロセスを経ることで創造力も養えます。
感じたことをダンスで表現する取り組みも良いでしょう。
子どもがオリジナルのダンスを踊っていたらぜひ褒めてあげてくださいね。
そのときどのような気持ちを表現したのか尋ねてみるのもおすすめです。
プログラミング
プログラミングは、そもそもコンピューターへ一定の処理をさせるために専用の言語を入力することです。
2020年から必修化した小学校教育では、プログラミング言語ではなくプログラミングするための思考法を学びます。
手順や条件を考えて動きを作ったり、失敗や試行錯誤を繰り返して効率の良い方法を見つけたりするときもあるでしょう。
このような取り組みは子どもの創造力にも役立ちます。
近年は幼児や小学校低学年の子ども向けにプログラミング玩具も登場。
何からトライしたらいいかわからないときはおもちゃから始めるのもおすすめです。
親はどう関わればいいの?
親の関わり方によっても子どもの創造力を育むサポートができます。
親がお手本になって楽しむ
まずは親がお手本になり、創造力を鍛える遊びを自分自身が楽しんでみましょう。
「折り紙をやってみなさい」、「好きなように作っていいんだよ」と言われても、自分からはトライできない子どももいます。
そんなときは親が楽しそうに何かを作って見せたり、「やってみよう」と促したりしてみてください。
子どもが挑戦するきっかけとなります。
親がお手本になるといってもやり方に正解はありません。
「こんな遊びはどう?」と提案し、子どもの自主性を尊重して創造力を鍛える遊びを楽しんでみてください。
「失敗してもOK」の心構えでいる
子どもの創造力を育むには、たとえ失敗すると気付いても子どもの行動を止めず、あえて失敗させてみるのも一つの方法です。
例えば、紙粘土で何かを作るときに使っていない分を出しっぱなしにしておくと、硬くなり使いにくくなってしまいます。
この失敗体験によって、次回からは使う分だけケースから出そう、ということを考えて学べます。
子どもが失敗しないように先回りして親が導いても、ものごとや解決策を生み出す創造力は養えません。
「失敗してもOK」という心構えで、あえて何も言わず、子どもの自主性に任せてみましょう。
具体的に感想を伝える
子どもが何かを作ったときは感想を具体的に伝えるのも効果的です。
「すごいね」、「上手だね」だけで終わらせず、「この仕組みがすごいね」、「すごくたくさん考えたんだね」と詳しく伝えましょう。
具体的に感想を伝えることは、結果だけでなく努力の過程まで認めること。
創造力を発揮したとき、子どもは誰かに見てもらいたいと感じているため、しっかり感想を伝えれば子どもの気持ちが満たされます。
「またやってみよう」と意欲も高まるでしょう。
失敗してしまったときはヒントを伝え、子どもなりに正解を見つけられるよう促すのがおすすめです。
子どもが一人で遊ぶ時間を作る
子どもの創造力が最大級に磨かれるのは「夢中になっている時間」です。
そんな時間を作るためには、親子で遊んでいても子どもが一人で遊べる機会を設けましょう。
一人で遊ぶ時間は、自分で考えたことを自由に表現できる、まさに「創造の時間」でもあります。
ただし、親目線では「これはこうしたら?」、「もう時間がないよ」など、つい口を出したくなるときもあるかもしれません。
そんなときは自由に遊べる安全な場所や自由に遊べる時間を用意すれば言い過ぎを防げます。
特に子どもが「夢中になっているな」と感じたら、口や手を出さずに見守るようにしましょう。
まとめ
新しいものを生み出す力「創造力」は未来の社会を生きていくのに重要な能力です。
だからこそ子どもの頃から、創造力を育む取り組みを生活に取り入れていきたいですね。
難しく考える必要はありません。
ごっこ遊びや工作など、子どもが楽しめる遊びを通して創造力を鍛えていきましょう。
親の関わり方一つでも創造力を育てるアプローチができます。
自分自身がクリエイティブな遊びを楽しむ姿を見せたり、子どもが夢中な姿を見守ったりするのも効果的。
親子で創造力の芽を育てていってくださいね。
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