放任主義の子育てのメリット・デメリットは?ほったらかしとは違う?

放任主義の子育て

「放任主義」の子育ては子どもの自由を最大限尊重するとして注目されています。

自主性を育めるなどの理由から気になっている親御さんも少なくありませんが、無関心とはどう違うのか、ネグレクトを疑われないかなど不安もありますよね。

放任主義にはたくさんのメリットがあると同時にデメリットもあることを知り、上手く子育てに取り入れるためのポイントを紹介します。

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放任主義の子育てとは?

放任主義の子育てとは

そもそも放任主義がどういう子育て方法なのかというと、ポイントは次の3つです。

  • 子どもが自分で考え、決断し、行動する姿勢を最大限尊重
  • 褒める、叱る、アドバイスをするなどフィードバックは必須
  • 親子の信頼関係が必要

放任主義はあくまでも子どもの自主性を育む教育方針であり、自由な振る舞いに無関心でいることではありません。

最終的な責任は親にあり、子ども自身に責任を負わせることではないので注意しましょう。

ほったらかしや無関心、ネグレクトとはどう違う?

放任主義とほったらかし、無関心などのネグレクトとの大きな違いは「愛情があるかどうか」といえるかもしれません。

子どものことよりも自分のこと、責任を取りたくないから構わないといったほったらかしや無関心は、子どもを育てる(教育する)義務を放棄したネグレクトとなってしまいます。

褒めたり叱ったりして物事の善し悪しや社会のルールを教える義務を果たさない育児は、単なる虐待になってしまうことも。

対して放任主義は、子どもが興味関心を持ったことに対して自由に考えたり行動したりする機会を尊重しつつも、褒める、叱る、協力するなどのサポートは惜しまないといった態度も必要です。

あくまでも子どもの自主性を高めることが目的であって、根底には深い愛情と親子の信頼関係があるからこそ成り立つ関係性です。

放任主義の子育て、英語では?

  • non-interference policy
  • hands-off style
  • hands-off policy
  • laissez-faire policy

放任主義の子育てや考え方は他の国でも実践されていて、放任主義を意味する英語は以上のとおりさまざまにあります。

ただし、批判的な意味合いで使われることにあり、例えば「permissive parent(寛容な親)」と表現することもあり、「単なる甘やかし」と批判的な意味合いが強くなっています。

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放任主義の子育てのメリット

放任主義の子育てのメリット

放任主義の子育てのメリットは、なんといっても子どもの考える力を養えること。

いわゆる指示待ち人間的な受け身の思考ではなく、自分で解決策を導き出す創造力と積極的な行動力が養われることが期待できます。

干渉し過ぎないので自主性が育つ

放任主義の子育てでは、基本的な行動原理は子ども本人の意思によって決まります。

自分でしたいこと、見たいものを子ども自身が興味関心の中から見つけ、存分に取り組みながら次の目標(目的)を探すため、自主性が育ちやすいのが特徴です。

さまざまな疑問や問題に対して自発的に取り組み、解決法を考える機会が増えることで人頼みではなく自発的な行動心理が養われるのではないでしょうか。

自分の世界観や創造性を大切にできる

子どもの興味関心が広がる放任主義の子育てでは、独創的な世界観や創造性を育めるのも特徴です。

子育てでは「それなに?」「どうして?」「なんで?」「どうなるの?」といった子どもらしい興味関心が疎ましく思われることも少なくありませんが、放任主義の子育てでは、子どもが思う存分発揮できます。

自身の価値観や世界観がしっかり持てるようになると自尊心が高まったり、クリエイティブな思考が得意になったりする可能性もあります

他人に嫉妬や意地悪をしない

放任主義の子育てでは、子どもが独自の価値観を尊重される大切さを身を以て実感できるため、他人との違いに対して嫉妬、妬みやそねみをあまり抱かずに素直に認められるようになるかもしれません。

自分がやりたいことができているので「自由に思考・行動できるのが当然」「人と違ってもよい」など、ポジティブな思考が身につくのはメリットでしょう。

人の意見を素直に聞き入れ、相手の個性を認めた上で尊重する思考も身につきやすくなります。

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放任主義の子育てのデメリット

放任主義の子育てのデメリット

一方で、育児放棄やネグレクトを疑われやすいなどのデメリットもあります。

批判や余計なトラブルを避けるためにも注意すべきことがあります。

叱らないわけではない、迷惑をかける行為はルールを徹底

放任主義は基本的には子どもがやりたいことをやりたいように尊重はしますが、根本的なNG行為も存在します。

  • 暴力を振るう
  • 悪口を言う
  • 意地悪(いじめ)をする
  • 人のものを盗る
  • 危険なもの、場所で遊ぶ

など、一般的な社会通念上のルールを逸脱する行為をした(しようとした)場合は、親が責任を持って注意したり、叱ったりして教えなければいけません。

挨拶をする、感謝や謝罪の意を伝えるなどの基本的な礼節も含め、将来必要な社会性はしっかりと伝えることも大事です。

信頼関係の構築や失敗のフォローが難しい

放任主義の子育ては親子間の信頼関係が必須。

単に「好きなようにやりなさい」としたのでは、「自分に興味がないのでは……?」と子どもに無関心を疑われてしまうかもしれませんし、大きな不安を与えてしまうこともあるでしょう。

失敗をフォローする場合などは、とくに信頼関係が問われます。

子どもの自主性を育む放任主義は「好きなようにやりなさい。大丈夫、何かあったときにはパパやママが助けてあげるから」と絶対的な信頼感や愛情があればこそ成り立つともいえます。

手がかからないわけではなく、手厚いサポートも必要

放任主義の子育てでは、あえて失敗を見守り自力で乗り越えられるよう成長するのを待つ機会も多くあるでしょう。

1から10まで親が教えてしまえばすぐに分かることでも、時間をかけて子ども自身が気づくまで待つのは、とにかく時間、労力、精神力がかかる行為です。

「子どもの世話が面倒だから放任主義の子育てをしよう」と責任を放棄しただけでは単なるネグレクトになってしまいます。

放任主義は、放任とはいいつつも、実は手厚いサポートが必要な手のかかる子育て法だという側面もありそうです。

まとめ:信頼関係を大切に

放任主義の子育てを貫くには、根底にある信頼関係や愛情がとても大切なものになります。

子どもの意思を最大限尊重して自由な行動(選択)を認める以上、親の方にも、ある程度の失敗やトラブルは許容するだけの体力、精神力、そして覚悟が必要です。

子どもがどんなことに興味を持ち、どのように取り組んでいるのか、現状どのような状態なのかなどをよく観察し、必要になりそうなフォローの準備を進められるとよいですね。

放任主義の子育ては決して楽ではないでしょうが、それに見合う良い点も多くあります。

親子の信頼関係・愛情の伝え方を大切に、放任主義の目的や意図をよく理解して取り組むことが成功の秘訣といえそうです。

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