まだまだ小さい子どもでも、いつかはオムツを卒業しなければならない時期が来ます。
ただ、4歳くらいになるとまわりの子もオムツが取れている子がほとんどで、「なんでうちの子はオムツが取れないの?」と焦ってしまうかもしれません。
個人差があるとわかっていても、周りと見比べると焦ってしまうのも無理はないでしょう。
そこで今回は、4歳でオムツが取れない原因と、あらためて知っておきたいトイレトレーニングの方法をご紹介します。
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4歳なのにオムツが取れないのはなぜ?
4歳になってもオムツが取れない原因はいくつかあります。
詳しく見ていきましょう。
オムツが恥ずかしくてトイレを避ける
4歳なら、幼稚園や保育園にすでに通い出していて、多くの子どもが集団生活を始めています。
ほかのお友達がオムツを卒業し、パンツをはいているのを見て、オムツを履いている子は恥ずかしく感じてしまうのです。
ゆえに、トイレに行ってオムツを履いているところを見られるのを嫌がり、幼稚園や保育園で先生から声をかけてもらっていても、トイレに行きたがらないかもしれません。
結果としてオムツを履き続けてしまうという悪循環に陥っている可能性があります。
幼稚園などの集団生活では、ほかのお友達と一緒に集団でトイレに行くところもあります。
まだオムツを履いている子はそのたびに自信をなくしてしまうので、なるべく一人か少人数でトイレに連れて行ってもらえるよう、先生に相談してみると良いでしょう。
オムツが外せる体になっていない
1歳くらいの赤ちゃんは、おしっこが膀胱にたまる感覚を理解していますが、それが尿意であるということはわかっていません。
そして2~3歳くらいになると尿意を感じるようになりますが、尿意を感じた瞬間に反射的に膀胱が収縮し、勝手に排せつしてしまうのです。
つまり、脳のはたらきによりおしっこを膀胱に溜めて、なおかつトイレで排せつできるようになるには、子どもの身体の成長、知能の発達が不可欠となります。
そうすると大人のように、自然に我慢して、トイレで排せつすることが子どもにとって当たり前にできるようになります。
ではその時期がいつなのかと思われるかもしれませんが、早ければ3歳でこうした機能が完成します。
遅い場合は7~8歳になっても完成しない子もいるので、個人差がとても大きいのです。
4歳になってもオムツが取れないのは、オムツが取れる体の準備がまだできていない状態といえます。
※出典:
排尿機能発達・尿失禁症 | 小児泌尿器科の主な疾患 | 日本小児泌尿器科学会 Japanese Society of Pediatric Urology
夜尿症の可能性
日中はオムツが外れているのに、夜はオムツが欠かせないという場合、夜尿症の可能性もでてきます。
あくまで目安ですが、5歳を過ぎても1ヵ月に1回以上のおねしょが3ヵ月続いた場合、夜尿症のおそれがあるかもしれません。
夜尿症は7歳でも10%の子が診断されることもあり、たいていの場合は成長とともに改善されます。
ごくわずかですが、大人になっても夜尿症が続くケースも見られます。
もっとも、子どもがまだ4歳ならそこまで心配する必要はありません。
また、夜尿症は治療すれば改善が期待できるので、どうしても気になる方は泌尿器科を受診すると良いでしょう。
※出典:
夜尿症とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル
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焦らず進めるトイレトレーニング
子どもがトイレで排せつすることをポジティブにとらえられるよう、大人も工夫が必要です。
トイレトレーニングで大人ができることをご紹介します。
「排せつはトイレでするもの」と教える
子どもは、生まれてからすぐオムツで排せつしてきたので、おしっこやうんちをトイレでするという習慣を知りません。
たとえ大人から「トイレでしようね」と言われても、「そういうものだ」と理解できていない可能性があります。
例えば、トレパンを履いている時に漏らしてしまっても怒ったり焦ったりせず「おしっこが出たんだね。次はトイレでしようね」「今出たのがおしっこで、それはトイレでするもの」と、根気よく諭し、「排せつはトイレでするもの」と知ってもらうことが大切です。
トイレを楽しい空間にする
子どもにとってトイレが「怖い場所」だと感じることもあります。
怖い場所ゆえに行きたくなくなるので、トイレトレーニングが進まない原因にもなりえます。
トイレは怖い場所ではないことを教えるため、トイレの照明が暗い場合は明かるいものと交換しましょう。
また、トイレの便器だけでなく個室内を清潔に心がけることも大切です。
子どもが自らトイレに行きたくなるように、好きなキャラクターのポスターを貼ったり、雑貨を飾ったりしてみてもいいかもしれません。
最近では、キャラクターものの補助便座や踏み台が多数販売されているので、トイレトレーニングのグッズに好きなキャラクターのものを導入しても良いでしょう。
ご褒美シートを作る
トイレで排せつできたらシールが貼れるよう「ご褒美シート」を用意します。
シールを貼る基準は「トイレに座れたら」から始めてもいいですし、トイレに座るのに慣れてきたら「トイレでおしっこできたら」「うんちができたら」と、ステップアップしていく方法もあります。
子どもが好きなキャラクターもののシールを選べば、子どももモチベーションが上がるかもしれません。
本人に選ばせるの一つの手です。
なお、「シールが10個たまったらご褒美をあげる」といったルールを決めておけば、子どもも目標達成のために頑張ってくれるはずですよ。
思い切って一度やめてみる
トイレトレーニングがうまく進まないと、親も焦ってしまいますし子どもにもその焦りが伝わります。
トイレトレーニングが進まないことでどちらもストレスを抱え込まないよう、思い切って中断してみてはいかがでしょうか。
その結果、「トイレに行かなければならない」というプレッシャーがなくなった子どもが精神的に楽になり、トイレに行けるようになる可能性もあります。
また、洗濯物が増える冬を避けて、薄着の季節に「久しぶりにトイレに行こうか」と声かけして新たな気持ちで再開するという方法もあります。
夜のオムツは小学校入学前までに取れればOK
日中にオムツがはずれたら、夜もオムツが外れるようステップアップしていきます。
ただ、夜のオムツが取れるのも、やはり身体の機能が完成してからです。
昼間はパンツ、夜はオムツで過ごしていくうちに、だんだんと夜もオムツを濡らさずに寝られるようになります。
なお、夜のオムツは就学前までに外れていれば問題ありません。
就学後も夜におしっこが出ている場合は、先述したとおり泌尿器科を受診してみても良いでしょう。
まとめ
4歳でオムツが取れない場合のトイレトレーニングについてご紹介しました。
トイレトレーニングの方法は年齢によってそれほど大差はありません。
ただ、子どもの身体の成長・発達がトイレトレーニングを進めていくうえでなくてはならないものです。
子どもがトイレで排せつできる身体になるのを、親は地道に待つことが大切です。
他の子と比べず、焦らず、わが子のペースを大切にしながらトイレトレーニングを進めていきましょう。
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