床にごみや埃がない状態にしておきたいけれど、毎日掃除機をかけるのは億劫。
かといってロボット掃除機を買うほどではない……そんな風に思っている方は意外と多いのではないでしょうか?
しかし、今は洗濯も食器洗いも機械に任せる時代です。
2万円程度の格安ロボット掃除機を購入したところ、予想以上に活躍してくれてQOLが上がった体験を紹介します。
※QOLとはクオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life)の略称で、「生活の質」のことです
格安ロボット掃除機を購入した目的
ロボット掃除機を購入した目的は、床に落ちている埃や髪の毛を取ることと、ストレス解消の2つ。
格安ロボット掃除機にした理由は、最初から高価なものを買う勇気が出なかったことと、お試し気分で気軽に使ってみたかったことでした。
掃除機を使って4LDKの部屋全体を掃除するのに要する時間は10~15分程度で、それほど長い時間ではありません。
しかし、これを毎日続けなければならないと思うと、正直億劫でした。
しかも、我が家は家族がアレルギー体質で花粉や埃に敏感。
数日掃除機をかけられないと「掃除をしなくちゃ……」とプレッシャーに感じ、ストレスになっていました。
予算1~2万円程度でも複数の選択肢がある
私が格安ロボット掃除機を購入するために用意した予算は1万~2万円程度です。
床の上のごみを取ることだけを重視して調べてみると、この予算でも複数の選択肢があると分かり、驚きました。
有名メーカーのロボット掃除機と比べて格安な理由は、やはり機能の違いだと思います。
スマートフォンと連携したお掃除のスケジュール管理や、外出先からの操作、マッピング機能の搭載(部屋と位置関係を把握し効率よく動ける)などは予算1万~2万円程度のロボット掃除機には備わっていないと考えておきましょう。
優先するポイントを絞って機種を選択できる
床の上のごみを取ることを重視したうえで、掃除に関連する機能をチェックしました。
私はとにかく掃除を楽にしたかったので、カートリッジの掃除が簡単で、絡まった髪の毛を取る手間がない、ブラシなしタイプを選択。
自宅にある家具のうち、下に入り込んで掃除してほしいものの高さを測り、購入したいロボット掃除機が入れるか確認しました。
多くを求めず、吸引力、拭き掃除の有無、本体の高さ、登れる段差など自分の重視したいポイントで絞り込むと選びやすいと思います。
インターネット上の口コミもたくさん読みましたが、格安ロボット掃除機の低評価のほとんどが「段差を乗り越えられない」「段差の前で止まらずに落ちてしまう」など、掃除以外の内容だったので不問にしました。
掃除をすべて任せるというより「掃除のお手伝いをしてくれれば」ぐらいの気持ちで購入しました。
格安ロボット掃除機の使い方
ロボット掃除機は、充電をしてスイッチを入れ、リモコン(アプリ連携の場合はスマートフォン)で操作すれば簡単に動きます。
大切なのは、掃除をする前の準備。
特に格安ロボット掃除機の場合は、入念に準備をしておくと失敗が少なくなると思います。
準備の基本は、掃除をする前に床に置いているものを上に上げること。
入ってほしくない場所には簡易的なバリケードを設置することもポイントです。
特に、コード類が集まっているテレビ台の下は、自宅に合った端材を置いて奥まで進まないようにしたり、掃除を始める前に、玄関の段差前にごみ箱や洗濯かごを移動させてバリケード代わりにしたりしています。
ダイニングテーブルのイスを移動させて、ロボット掃除機が動きやすい環境を作ることもトラブル回避に有効です。
格安ロボット掃除機にも、物を回避したり、段差の前で止まる機能は付いていますが、性能には差があると考えて対策をしています。
格安ロボット掃除機でできること
私の購入したロボット掃除機は、一般的なロボット掃除機と同様に、前方についているブラシが回転してごみを集め、本体下の吸引口からごみを吸い取っていくタイプです。
マッピング機能はないので、部屋の中をランダムに動いて吸い取っていきます。
効率が良くないと感じる動きもありますが、何度か往復しながら漏れがないように吸い取るので、埃や髪の毛は十分とることが可能です。
格安ロボット掃除機が向いているのは…
格安ロボット掃除機は有名メーカーのものと比べると機能が限られ、性能に差があります。
ここまで紹介してきた特徴から私が考える、格安ロボット掃除機が向いている方は、任せきりにせず、少し手をかけられる方です。
格安ロボット掃除機には以下のような弱点がありがちですが……
- 充電器に戻れず迷子になる
- 段差を超えられないときもあれば、超えてほしくないのに超えてしまうときもある
- 段差に気付かず落ちてしまう
- 何度往復してもゴミの取り残しがある
バリケードを使ったり、手で本体を持って充電器に戻したりするなど、少し手伝うだけで解消できます。
その他にも以下のような工夫がおすすめです。
部屋を区切って使う
我が家は4LDKのマンションですが、一気にすべての部屋を掃除することはまれです。
最も多い使い方は、ドアを閉めて部屋を区切り、1~3部屋ずつ掃除する方法。
マッピング機能がついていなくても、狭い範囲を繰り返し掃除することでゴミの取り残しが減ると考えています。
この方法であれば、居住者は掃除をしている部屋だけを避ければ良いので、別の部屋で用事を済ませている(たとえば、ご飯を食べている)間に掃除が終わり、とても楽です。
操作音の大きさを事前にチェック
メーカーや機種によって異なると思いますが、私が購入した格安ロボット掃除機は一般的な掃除機と同じぐらいの音がします。
敏感な赤ちゃんなら起きてしまうでしょう。
早朝や夜の掃除は控え、日中に動かすようにしており、一般的な掃除機と使うタイミングは同じです。
起きる前にロボット掃除機で掃除をしたい方や、赤ちゃんのお昼寝時間に使いたい方は、操作音が小さい機種を選ぶと良いでしょう。
時短以外の意外なメリット
格安ロボット掃除機を使うようになって、購入前には予想していなかったメリットを感じるようになりました。
「掃除機を自分でかけなくてもよい」「床のごみが減る」以外の魅力を紹介します。
メリット①下にものを置かなくなる
ロボット掃除機を稼働させる前の準備として、必ず床に置いているものを上に上げます。
そのついでに物を本来あるべき場所に戻すため、部屋が自然と片付いてきました。
床の上にものがなくなると、不思議なことに床にものを置かない習慣がつきます。
特に注意をしたわけではないのに、家族も気を付けるようになりました。
小さな子どもがいる家なら、自分のおもちゃが吸い込まれないように、気を付けるようになるのではないかと思います。
メリット②ロボット掃除機が可愛い
ロボット掃除機が一生懸命掃除をする姿が可愛く、愛おしくてたまりません!
今では「この子がいない生活なんて考えられない」と公言するほど愛着がわいています。
マッピング機能のない格安ロボット掃除機なので、自動で充電器に戻るときに「どうして?」と思うほど遠回りをするのですが、それすら可愛く、きちんと充電器に戻ると拍手してしまうほどです。
毎日の掃除機かけをお手伝いしてくれる味方
私の場合、心のどこかに「普通の掃除機があるのにロボット掃除機を買うのは贅沢なのでは」という思いがあったため、購入するまでに数ヵ月悩みました。
今では、ロボット掃除機は家事に必要なもので、早く購入すれば良かったと思っています。
私自身が掃除機をかける時間はゼロになりましたが、床にはごみも埃もありません。
子どもたちにも「床がさらさらしていて気持ちいいね」と好評です。
「家事の手間を減らしたい」「掃除機かけだけ手伝ってほしい」という方は、格安ロボット掃除機を検討してみてはいかがでしょうか。
この原稿を書いている今も、格安ロボット掃除機が足元を走り回って掃除をしてくれています。
※写真のロボット掃除機はイメージです。すべてが2万円以下で購入できるわけではありません
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ママライタープロフィール
中学生と高校生の息子たちを子育て中のママライター。(※原稿執筆時)
息子たちの興味に合わせて、鉄道、天体観測、自学などを楽しんできましたが、思春期になったいま、息子との会話は専らスポーツ観戦です。
DIYやお笑い鑑賞、フリマアプリで不用品を売ったり、ポイ活をしたりと、種類を問わず興味のおもむくままに楽しんでいます。